紙の本
聖書の物語世界に触れてみたい人に
2023/03/17 20:09
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧約新約両聖書のさわりを、
宗教学者がまとめたものです。
聖書の中の有名な話ヮ
大方網羅されているので、
興味のある方ヮ一読してみては
いかがでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
中学生の頃に読んだ…
内容をすっかり忘れてしまっていたので再び読んでみた。
旧約聖書と新約聖書の概要をサラーっとお勉強できました。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
聖書は、キリスト教の教典であるばかりでなく、ヨーロッパ文化を理解するうえで欠かせない書物といえましょう。
この本は、天地創造にはじまる『旧約聖書』とキリストの言行・生涯を綴った『新約聖書』のなかから有名なお話をとりあげ、名言をちりばめながら物語風にまとめてあります。
人類の古典である聖書に親しむ手引き。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
非情にわかりやすく、旧約聖書と新約聖書の要点を書き出したもの。少々、物足りなさを感じるものの、概略をなぞりたいのならもってこいのもの。旧約聖書においては、一応、一通りの系譜みたいなのが序盤はあって、それが途中から次第に崩れて民族意識が濃くなっていくのがわかる。なので、骨肉の争いから次第に、国家間の争いのようなものへと形態が変遷する。新約聖書の内容に関しては、一度キリスト教図像学とかいう講義できいていたので、ほぼおさらいといった具合。とはいえ、この聖書物語をなぞっていった限りでは、キリスト教における戒律などはむしろ後世的に発展していったのではないかと感じられる。つまり、イエスが語っているのはかなり根本思想みたいなもので、そういう意味では、釈尊に類似しているのかもしれない。
しかし、こうして見ると、マルクスは宗教とは不幸への抗議だと述べているわけなのだけれど、キリスト教においてはそれがびしっと当てはまる。とはいえ、他の宗教では一概にそうともいえないあたりは、やはり西洋史観が強いのだろう。著者は記されている内容が、実際に起こっていたとしてもおかしくはない、というスタンスなのが透けて見たけれど、個人的にはやはりかなり拡大解釈されていると感じる。しかし、治癒の奇跡がどれもかれも出鱈目だったとしたら、これほどまでにキリスト教は拡大したのかどうか?とはいえ、日本書紀やら古事記やらも出鱈目が多いときくし、なんともいえないところか……。
投稿元:
レビューを見る
旧約聖書・新約聖書にどんなことが書いてあるのか、大まかに知ることができます。ただ、長い話を新書一冊にまとめてるので、端折ってあったり、細かい説明がなかったり、読みづらいです。特に旧約は。でも入門として、だいたいの流れがわかってよかったです。
投稿元:
レビューを見る
(2012.07.03読了)(2006.04.22購入)
【7月のテーマ・[キリスト教を読む]その①】
「ふしぎなキリスト教」を読んだついでに、キリスト教関連の本の積読分を少し減らそうと思います。
「この本は、天地創造に始まる『旧約聖書』とキリストの言行・生涯を綴った『新約聖書』から、有名なお話をとりあげ、物語風に楽しくまとめるとともに、歴史的背景も説明しています。」(本の表紙より)
旧約部分は、神話風だったり歴史風だったりしますが、新約に入ると天使が現れて、メルヘン風になってしまいます。
やはり、旧約聖書と新約聖書は、別物という感じです。
旧約聖書では、神と預言者という感じで、直接神と対峙している感じですが、新約聖書では、神と人間との間に天使が介在したり、悪魔が現れたりで、ちょっと違うようです。
結構、キリスト教関連の本は読んできたつもりだったのですが、知らなかった話も結構あったので、勉強になりました。
やはり聖書を一通り読まないといけないのでしょうか。多分1000頁とかありそうなんですが。
【目次】
はじめに
Ⅰ 天と地の創造
Ⅱ イスラエル民族のめざめ
Ⅲ 神の約束の土地をめざして
Ⅳ 王国の誕生とその滅亡
Ⅴ イエスの誕生
Ⅵ イエスの運動
Ⅶ 十字架への道
Ⅷ 終章―復活の証人たち
地図 旧約聖書時代の国々
聖書歴史年表
●ヨシュア記(64頁)
旧約聖書ヨシュア記は、イスラエルが、エリコの城砦を足がかりに、十二部族の連合軍を結成し、いかにして、神の約束の土地への侵入を達成したか、その詳細な記録、しかも戦勝の記録といってよいでしょう。そこには、ヨシュアが、徹底した焦土戦術によって滅ぼしたヨルダン川東西の国王の数が、詳細に列挙されています。
●士師の時代(68頁)
編年史家は、ヨシュアの死に続く次の時代を士師の時代と名づけています。士師とは、部族内部の軍事的指導者を指しますが、もともとは、人々に推されて十二部族の宗教連合を監視し、人びとに契約の履行をうながす特別の使命をおわされた人を呼んだのです。
●ヘロデ王(125頁)
ユダヤの王ヘロデ(在位、紀元前37-4)は、祭司長、律法学者などをよびあつめ、救い主誕生のうわさについて、調査を命じます。ヘロデがひきだしたこたえは、彼を恐怖のどん底に突きおとす、おそろしい預言の言葉でした。彼にかわって、王位をうかがうものが現れるというのです。
●バプテスマ(135頁)
原語は、ギリシア語で、「水に浸す」という意味の動詞「バプテイン」からつくられた言葉。水に体を浸し、洗うことをとおして、罪やけがれを清め、新しい生活をはじめること、そして信者の仲間入りをすることの二つが意味されています。
●イエスに従う(144頁)
イエスに従うということは、つぎの三つの条件をみたすことであった、というかのようにです。
一、故郷を捨てること。
一、すべての所有を捨て、無一物となること。
一、家族関係を断ち切ること。残酷な話ですが、父母兄弟はもちろん、ときには妻子さえも。
●イエスの奇跡(147頁)
ここにひろいあげたのは、イエスの奇跡の中で���、とくに病気なおしの物語ばかりです。このような話が、マタイ、マルコ、ルカの三つの福音書だけで115話もあるのです。
こうした物語の背景には古代ユダヤ社会が、特定の病気、たとえば、らい病やある種の精神的疾患や身体の障害にたいして、神の呪いというラベルを不当に貼り付けていた、という事実が隠されていたことを指摘しておきたいとおもいます。(文章改変)
☆関連図書(既読)
「創世記」旧約聖書、関根正雄訳、岩波文庫、1956.05.06
「出エジプト記」旧約聖書、関根正雄訳、岩波文庫、1969.01.16
「モーセ」浅野順一著、岩波新書、1977.12.20
「歴史としての聖書」ウェルネル・ケラー著・山本七平訳、山本書店、1958.11.10
「聖書の常識」山本七平著、講談社、1980.10.01
「聖書の世界」白川義員著、新潮社、1984.07.25
「死海のほとり」遠藤周作著、新潮社、1973.06.25
「イエスの生涯」遠藤周作著、新潮社、1973.10.15
「キリストの誕生」遠藤周作著、新潮社、1978.09.25
「サロメ」ワイルド著・福田恒存訳、岩波文庫、1959.01.05
「神の代理人」塩野七生著、中公文庫、1975.11.10
「ローマ帝国とキリスト教」弓削達著、河出文庫、1989.08.04
「科学者とキリスト教」渡辺正雄著、ブルー・バックス、1987.04.20
「ふしぎなキリスト教」橋爪大三郎・大沢真幸著、講談社現代新書、2011.05.20
(2012年7月4日・記)
投稿元:
レビューを見る
聖書に書かれてある内容をダイジェストにしたもの。
「聖書」は西洋の思想の基礎であり、歴史において、また現代社会においても多大な影響を持つ。
本書では、神が天地を創造してからイエスの処刑、復活までを簡単に説明している。主に中東からエジプトが舞台だが、厳しい環境で生きてきた人々の悲痛が聞こえてくるような感じがした。
投稿元:
レビューを見る
西洋史をより深く理解したいと考えるなら、宗教に関する知識が不可欠ではないでしょうか。
特に聖書は、長きにわたり西洋の文化に深い影響を与えてきた書物で、この知識なしには、西洋の芸術文化の真髄に触れることはできないと考え、以前 旧約・新約聖書にチャレンジしてみましたが、とても読みづらく内容も分かりにくかったせいもあり、途中で断念してしまった経験があります。(どうも聖書の書物としての構成がいまひとつ掴めなかった様です)
その後、聖書の内容を要約した本がないかと探していたら、この本に出会いました。
旧約・新約聖書の内容を物語風に語ってゆく内容で全八章からなり、最初の四章は、旧約聖書の物語、後半の四章は、新約聖書の物語といった構成になっています。各章ごとにノートといった形で、その章に関する知識を深めてくれるような補足説明があり、作者は前書きでノートは読み飛ばしても物語の内容には差し支えないとおっしゃっていましたが、個人的にはこれがかなり面白くより物語を楽しむのに役立ちました。
旧約聖書の物語は、神の天地創造から始まる古代人達の壮大な歴史絵巻が展開され、圧巻でした。
また新約聖書の物語は、物語の締めくくりに名作の誉れ高い小説「クオ・ワディス」の感動的なエピソードの一つを持ってくるところにセンスの良さを感じました。
年少者向けに書かれた本ですはありますが、大人が読んでも充分満足できる内容ではないかと思いますので、聖書の事が知りたいなと思う人には、特にお勧めの一冊だと思います。
投稿元:
レビューを見る
烏兎の庭 第二部 日誌
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto02/diary/d602.html#0203
投稿元:
レビューを見る
旧約聖書から新約聖書まで、聖書の主要なエピソードが物語調で、かつ平易な文章でまとめられており、聖書の概観を知るのに良い。
所々に挟まれる、聖書内のエピソードに対する所見が著者自身のものなのか、一般的な見解かが明確化されていないのが若干難点。
投稿元:
レビューを見る
旧約聖書と新約聖書の簡単なダイジェスト。初歩の初歩、完全な初心者向けだが、必要最低限の要点は押さえてある。古い本だが今もって聖書の入門書として有用だろう。
投稿元:
レビューを見る
・エデンから一本の川が流れだし、園をすぎたところで、四つに分かれ、流れ流れて世界のすみずみをうるおしていました。第一の川のピソンは、金やしまめのうのとれるハビラの地をめぐって流れ、第二の川のギホンは、大地をうねるように走ってアフリカに達し、第三の川のヒデケル(またの名をチグリス)と第四の川のユーフラテスは、アッシリアの東部を、ゆるやかに流れていました。エデンは、世界中のすべての川の源だったのです。
・アッシリアという名は、アッカド語のアッシュールからきています。アッシュールは、宇宙と世界を支配する神名ですが、それはまた、王名でもありました。神の名が、そのまま国名となった一例です。
投稿元:
レビューを見る
日本で「聖書」となるとカノレト的な怪しい著書も多く、つい警戒してしまうが、この本は安全で易しく読みやすい。聖書そのものを噛み砕いてくれている本は意外と貴重だ。
投稿元:
レビューを見る
旧約聖書、新約聖書の概要がわかる本だった。
文章がよくわからない部分があった。主語、述語、助詞の使い方。独特な言い回し「神のしるし」など。
聖書の内容が実在する人物や土地の歴史ということを知り、衝撃的だった。
旧約聖書は、一部の民族を神が救う話で、これは怖いと感じた。
投稿元:
レビューを見る
大変読みやすいので、ございます。
元々、岩波少年文庫の旧約聖書物語を読みたかったのですが、書店には在庫もなく。。途方に暮れていたので、ございます。
そこに主(友達)の声が。。
お気に入りは、杖に変わる蛇、頭に油、唾で泥を作って目に塗る、一人称を人の子、ホサナ、一欠片のパン、杖に一本と下着一枚。無一物を宝。
鴨さんや親鸞さん、ルソー爺さんに繋がる何かを感じます。