アフリカの歴史
著者 川田順造(著者)
人類誕生の舞台であり、民族移動や王朝の盛衰を経て、他者と共存するおおらかな知恵を蓄えたアフリカ大陸。現地調査を重ねた文化人類学者が、「世界史」の枠組みをも問い直す、文明論...
アフリカの歴史
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商品説明
人類誕生の舞台であり、民族移動や王朝の盛衰を経て、他者と共存するおおらかな知恵を蓄えたアフリカ大陸。現地調査を重ねた文化人類学者が、「世界史」の枠組みをも問い直す、文明論的スケールの通史。
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一冊アフリカ満載。苦労なくアフリカを詰め込めた。
2025/05/09 20:32
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投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
これほどテンポよく読み通せる歴史の本に初めて出会った。人類が誕生した大地でありながら、私はそのアフリカの歴史について全くの無知であった。
しかし人類学関係のみならず、たとえばアジア稲(サティバ種など)とは違うアフリカ稲(グラベリマ種など)をはじめいくつもの農作物の栽培種を開発してきた大地として、また広大なサハラ砂漠の命懸けの交易の様子、熱帯雨林の多種多様な動植物の棲息状況、大地の割れ目と呼ばれる大地溝帯が今はどうなっているのかなど、知りたいことが山盛りあることに気づいた。
そしてアフリカ学の第一人者とも呼ばれる川田先生の本書に出会った。本書に堅苦しい学術的な文章はない。大変読みやすい。しかもアフリカを知るために外せない話題が満載であり、ストーリーの展開が早いため、人類発祥から第二次大戦後まであっという間に読み通せてしまう。特に興味深かったのは、人種・言語・農作物・飼育動物などが詳しく書き込まれている点である。知りたかったことが次から次から登場する。
手軽に通勤電車で読める入門書、もしくは教科書と言ってもよいであろう。まず本書を読み、巻末の参考図書一覧を参照して興味ある分野に入っていけばよいと思った。ちなみに私は本書に続いて中尾佐助先生の「農業起源をたずねる旅。ニジェールからナイルへ」を読み始めた。
読み応えに溢れた一冊であった。