紙の本
『JK』
2022/06/07 19:53
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
川崎にある懸野高校
暴力団につながる不良グループが1年生の有坂紗奈(ありさか さな)と両親を惨殺、逗子の山中に遺棄する
決定的な証拠がなく野放しのままの不良たちの前に、芳西高校の制服を着た女子生徒江崎瑛里華(えざき えりか)が現れる
すらりとした痩身、長い黒髪、強靭な体幹、しなやかですばやい身のこなし、どことなく紗奈の面影を宿す瑛里華
豪雨の中、挑発するように姿を見せた瑛里華を不良の一人が追うと……
〈「高校事変」を超えた 青春バイオレンス文学〉──帯のコピー
『新人作家・杉浦李奈の推論』シリーズがスタートしたばかりの松岡圭祐による壮絶な新シリーズ、2022年5月刊
タイトルの「JK」は扉の一文から
窮鼠は学ぶ。逆境が師となる。──ジョアキム・カランブー
巻末に続編『JK2』の予告あり
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投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです。
女子高生が活躍する話は毎回面白くって好き。
高校事変と繋がってるかと思いましたが全く別世界でした。
続きはないかもですが面白かったので続編あればまた読みたいです。
紙の本
一気読みの武闘派ヒロインの活躍
2022/06/14 17:43
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
新たな武闘派ヒロインの誕生物語だった。そして「JK」というのは、決して女子高校生のことではなった。JKの法則をなぞるように、窮鼠のように、おのれの生存に向けて身体能力を鍛えられ、サバイバルに長けて成長していくヒロイン。これもシリーズ化されるのだろうか。
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投稿者:浅き夢見し - この投稿者のレビュー一覧を見る
松岡圭祐の作品の質は、2017年以降(すなわち彼が歴史小説に手を出した年)、低下したと思う。本作品も、設定に荒さが目立つ。初期作品は、もう少し背景描写が緻密で、設定にも無理がなかった。スランプなのか、書き過ぎなのか、暫く休筆すべきだろう。
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逗子の山中で発見された一家3人の焼死体。その娘である有坂紗奈は不良グループの行いを咎めたが為に、両親と共に殺された。
犯人は同じ学校の不良グループである事は明白だが決定的な証拠が無く、警察も検挙出来なかった。
そんな時、やりたい放題の不良グループの前に江崎瑛里華と言う同じ学校の1年生が現れ、不良グループは一掃された。瑛里華を見た人は、顔は似ていないが紗奈だと言う人がいて…
初っ端からショッキングな出だしで目を背けたくなりましたが、又も女子高生のヒロイン誕生でハラハラしつつも手際が素晴らしかったです。普通に暮らしてればそんな事にならなかったと思うと切ないですが、今後瑛里華がどう活躍するのか楽しみです。
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圧倒的な理不尽な暴力により、家族を殺された主人公紗奈。その紗奈がその不良達に復讐していく。
その圧倒的な力は普通の不良を圧倒し滅殺していく。
その滅殺が凄く文章から映像がクリアに想像出来る為読み始めると止まらなくなってしまいました。
シリーズ化に期待する作品でした。
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ジョアキム カランブー、検索しても出てこない。どんな人物か分からないけど、」窮鼠は学ぶ。逆境が師となる」の意味は分かり易い。
それにしても、高校事変の結衣とは違ったバイオレンスJKだった。
学習しただけでこんなにも強くなるとは、高校事変とは違うぶっ飛び方をしたヒロインだった。
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小説の楽しみ方は結局当人の想像力に拠るわけで、この種の犯罪を想像する事はある種の自己嫌悪を同時に抱かせられ疲れる。
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目には目を、歯には歯を、暴力には暴力を。
女子高生によるバイオレンスアクション。凄絶を極める復讐劇は、その経緯も含めて思わず目を背けたくなるものですが、疾走感抜群の格闘の描写に気づけば目が離せなくなってました。
世相を作品に反映させてリアリティを色濃く出せる著者だからこそ、近い事実があるのではないかと想像してしまいます。
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シンプルなタイトルと不穏そうな表紙に惹かれて手を取りました。
裏表紙のあらすじを見てちょっと面白そうじゃん、と思い軽い気持ちで購入。
結果、一瞬で読み切ってしまいました。
シンプルに言うと度を越した悪さをするヤンキーに報復を喰らわす痛快アクション小説とでも言えばわかりやすいでしょうか。
物語の中で沢山の人が死にます。しかも想像より遥かに惨い死に方をします。グロいのが苦手な人は読めないかも…そのくらい冒頭から残虐な描写が続きます。川崎って怖い街だなと。笑
腑が煮え繰り返るくらい酷い仕打ちを受ける主人公。
ストーリーはまるで映画"ミスミソウ"を彷彿とさせるかのような復讐のお話です。映画化でもしてしまったら確実にスプラッター行き。
そして読者が不思議に感じているであろう部分のネタバレが終盤に来ますが、これがまた気分が悪いような良いようなズーンと来てしまうサプライズでした。
きっとハッピーエンドでも何でもないけど、若くして絶望に落とされた《JK》報復劇、700円で読めます。
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また、新たなヒロイン登場
JKの意味が違ったー
※相変わらずのミスリード
前半は、あまりにもショッキングで、
読んでいても辛かった…
川崎ってこんなに怖いの?
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凄惨で克明な暴力・凌辱・殺人描写で、脳裏にざわつく映像が浮かぶようです。実際には見えないはずなのに、そのグロテスクさに思わず目を覆いたくなります。
『JK』は単に俗語の〝女子高生〟と思いきや、ジョアキム・カランブーの心得「窮鼠(きゅうそ)は学ぶ。逆境が師となる。」の意らしい…。なるほど、主人公が女子高生であり、かつその子の信条にもなっています。それが想像を絶する展開につながっていきます。
こういうバイオレンスものが好きかと問われれば、少々返答に困りますが、物語の最後の落とし所に救われました。また、展開のスピード感と復讐実行の高揚感の引き出し方、謎の設定などで、どんどん引き込まれてしまいます。
松岡圭祐さんの『八月十五日に吹く風』『ミッキーマウスの憂鬱』の世界にかつて魅了されましたが、本作はまた別の魅力が詰まっていて、作風の幅広さを感じさせられました。
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読み終えたのは先月でしたが
書き込むのを忘れてました( ˊᵕˋ ;)
一瞬だけ、二番煎じか?
と思ったのですが
新鮮な感じで読み進められました。
あのシリーズが、もう完全無敵の女子高生!
という感じでしたからねぇ。
こういう新しくというのも悪くないですね。
今後の展開に期待。
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タイトルから高校事変を連想したのは自分だけではないはず
描写がエグすぎて不快になったのは久しぶりだった
高校事変の元ネタかと思うぐらい似ていた
高校事変の時はシリーズ化したこともあって、主人公含めた周りのキャラ立ちが上手く、面白かったけれど、今回は二番煎じ感は否めなかった
シリーズとして読み進めたら面白くなるのかな
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映画『キルビル』をみたあとに、漫画『ザ・ファブル』を読んで、一週間くらいで一気にかききったような小説。
いやー面白かった。これぞエンターテイメント。
表紙の、儚げな表情を浮かべた女子高生といい、タイトル「jk」といい、「どうすれば読者に楽しんでもらえるか?」が緻密に計算されていた。
めちゃくちゃぶっとんだ小説です。
これが本作に対する僕の感想のすべてなわけだが、実際に本文の一部をみたほうがそれが実感できると思う。以下、引用。
『距離が詰まるとともに、紗奈はブレイクダンスのパワームーブに転じていき、腕や脚を強く振った。笹舘に接近すると、その勢いのまま、拳銃を握った腕に強く手刀を浴びせた。骨が折れる手応えがあった』
さいきんの女子高生は強かです。肉体的にも、精神的にも。笑