硝子の葦(新潮文庫)
著者 桜木紫乃
道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が交通事故で意識不明の重体となった。年の離れた夫を看病する妻・節子の平穏な日常にも亀裂が入り、闇が溢れ出す――。彼女が愛人関...
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商品説明
道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が交通事故で意識不明の重体となった。年の離れた夫を看病する妻・節子の平穏な日常にも亀裂が入り、闇が溢れ出す――。彼女が愛人関係にある澤木とともに、家出した夫の一人娘を探し始めると、次々と謎に直面する。短歌仲間の家庭に潜む秘密、その娘の誘拐事件、長らく夫の愛人だった母の失踪……。驚愕の結末を迎える傑作ミステリー。(解説・池上冬樹)
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うるっ。。。
2014/07/14 22:18
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投稿者:ねこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
節子は生きていたの?生きているよね。負けないで!
小説として完成度は高いのだけど…。
2021/03/16 03:36
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道,特に釧路好きの評者としては楽しめた作品であった。超マイナーな「春採湖」まで出てくる。簡単に肉体関係をもっちゃう男女ばかり出てくるのが,なんだかなぁ…,という感じはするが,完成度の高い作品だ。ワクワクドキドキが止らなくて一気に読んでしまった。しかし…,しかしあんまり読んでいて楽しい作品ではない。作者は不幸な下層階級を書くのがとても上手い。けれど評者は,落ちぶれた上層階級のふわふわした生き方を描いた原田康子のほうが好きだな。桜木柴乃はちょっとドラマチック過ぎる。
ところで,このラブホテル,「ホテルローヤル」と同じ場所にありますね。本道からそれて砂利道を進んでと…。ご実家のホテルローヤルがそこにあったのでしょうか。
まゆみがいいね
2016/03/13 21:41
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
節子というひとりの女性を中心にわき起こるいろいろな事件。ミステリーといえばミステリーなのかもしれないけれど、正直いまいち。もっと入り組んでいてもよかったのかも。女のしたたかさでなんとか切り抜けたみたいだけど、それも長続きしないのかなという余韻。節子のまゆみへの接し方は嫌いじゃない。虐待されているまゆみを大人の力で救うんじゃなくて、もっと狡くならないとと助言し、小さな知恵を引き出しているのが良かった。頼れるのは自分だけなのよ知恵で生き抜きなさいという節子のポリシーはかっこよく、それに応えるまゆみも悪くない。
面白かったです
2015/11/08 20:04
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投稿者:とちうし - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者の醸し出す人間のさみしさなどをうまく描出している作品です。
ホテルローヤルと比べるとやや難易度は上がっていますが、その一文字一文字をかみしめながら読んでいると、あっという間に作者の世界観に引き込まれています。
直木賞作家の北海道舞台の小説
2015/09/30 23:33
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投稿者:くり坊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が事故で意識不明の重体となった。年の離れた夫を看病する妻・節子の平穏な日常にも亀裂が入り、闇が溢れ出した――。愛人関係にある澤木と一緒に彼女は、家出した夫の一人娘を探し始めた。短歌仲間の家庭に潜む秘密、その娘の誘拐事件、長らく夫の愛人だった母の失踪……。次々と謎が節子を襲う。しかし、最後には驚愕の結末が。
硝子の葦の意味
2021/11/12 10:21
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日、飲み屋で火災が発生した。被害者は幸田節子であった。節子はホテル経営者の幸田喜一郎に嫁ぎ、平穏な毎日を過ごしていた。ある日喜一郎が交通事故で意識不明の重体となった。喜一郎には愛人がおり、その愛人が節子の母・律子であった。交通事故をきっかけとして母娘との軋轢が発生し、平穏な生活が徐々に崩れ始めていた。喜一郎の娘との問題、ホテルの問題、そして歌会での友人のトラブル等。節子は何故、殺されなければならなかったのか・・・。
登場人物の設定が今までにあまりないパターンでしたね。内容はたまにある話でしたが、結論に至るまでの構成については面白いと思いました。
この作者、つづけて読むべきか?迷うな~
2016/03/03 09:38
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投稿者:imikuto - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーとしては体をなしている。
いちおうラストであっといわせる仕掛けもある。
ミステリーと謳うことには問題ない。
ただねぇ~
あまりにも暗すぎ、湿っぽすぎだな。
こんなに湿りすぎだと、読後、気持ちが滅入ってしまって、いかんな。
小説としてのうまさはあるのかもしれないが・・・
と、コメントも陰気な書き方になってしまった。
硝子の葦
2015/10/03 16:25
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投稿者:hiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の桜木紫乃さんは直木賞受賞で初めて知った作家だったが、北海道を主な舞台とした作品を続けて発表しているという点で、興味深く感じた。個人的に北海道という地方が好きだということもある。畜産や農産、観光で有名な北海道だが、長い経済の低迷でもまた知られている。そんな北海道に生きる市井の人たちの生きづらさ、苦しみを描きつつも、人々の力強さやしたたかさを慈しむ思いが感じられ、読後感は悲壮さよりむしろ清々しい。
北海道に生きる人々の息遣いを短編や連作短編に切り取る、そういう作家だと認識していたところに出会ったのが、この長編「硝子の葦」だった。決して幸福な人生を歩んできたとは言えない女性が、それでも状況に何とか抗いながら強くしたたかに生きる物語は、他の短編のテーマと共通しているところだろう。しかしこの小説はミステリーという側面もあり(こちらが主なのかもしれないが)、これまで氏がミステリー作家という認識のなかった私にとっては、著者の新たな一面を見せられた気がする。ミステリーか人間ドラマかという線引きにあまり意味があるとは思えないが、私は断然人間ドラマとしてこの小説を評価したい。
夫の愛人が母
2023/03/21 20:17
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫の愛人が母、この設定に、驚愕……です。フツー、実母の愛人とは、結婚しないだろ、から始まって……。読みすすめると、こんなのアリかなぁ、みたいな展開になるし。桜木紫乃さんの小説は、何冊か読んでますけど、……です