クジラアタマの王様(新潮文庫)
著者 伊坂幸太郎
記憶の片隅に残る、しかし、覚えていない「夢」。自分は何かと戦っている?――製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々な...
クジラアタマの王様(新潮文庫)
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商品説明
記憶の片隅に残る、しかし、覚えていない「夢」。自分は何かと戦っている?――製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々なトラブルに見舞われる。悪意、非難、罵倒。感情をぶつけられ、疲れ果てる岸だったが、とある議員の登場で状況が変わる。そして、そこには思いもよらぬ「繋がり」があり……。伊坂マジック、鮮やかなる新境地。(解説・川原礫)
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伊坂幸太郎はやっぱりすごいね
2023/03/31 11:21
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
挿絵を夢世界の表現として利用しているところがまた独特で、新たな読了感でした。ハシビロコウを見たくなりました。動物園にいるのですね。
パラレルワールド?
2022/09/28 09:30
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めると、説明もなく時々現れるイラストページ。なんかよくわからない。
本作はお菓子会社の記者会見が大炎上するところからスタート。旧統一教会の3回目の記者会見での騒動が話題になっていた時期なので、妙にリアルに感じながら無能上司のドタバタぶりに快哉。こんな上司けっこういるのかも。
この会見騒動とイラストの接点がわからない・・・
読み進むと、どうも企業のトラブル解決ドラマではないらしい。今のコロナ禍とおーばラップする新型インフルエンザの脅威が迫ってくる。解決策は夢の中で勝つこと?夢の中の世界はゲームの中?パラレルワールド?リアルな世界なのかただの夢の中なのか。夢の話なのでなんか曖昧模糊とした仮想世界。
どうやらその仮想世界の話が文章ではなくイラスト部分らしい。気づいてもう一度イラストページをまとめて読み返す。なるほど。本作も文章とイラスト(漫画)の併行世界なのか。
挿絵はバンド・デシネ
2024/03/01 07:08
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投稿者:yomiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
何の前知識もないまま読み始めたら、急に長い挿絵が現れ驚く。短いストーリーマンガのようだ。どうやら小説の内容と関係しているらしい。読み進むうちに、マンガは登場人物の夢の世界であり、そこでの出来事が現実世界に影響するという、私好みの構成であると気付いた。お、伊坂くん新境地開拓やね、とニヤニヤしながら読んだ。
コロナ禍に向けての小説だと思ったら、書いたのはもっと前だったとあとがきで知ってビックリ。いやぁ、タイムリーでした。
コロナ禍を予言したかのような話
2022/09/07 09:24
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
単行本が出たのが2019年で、コロナ禍の前だったことにまず驚く(あとがきで知ったのだが)。
2009年の新型インフルエンザを下敷きにしているとのことだが、まるで、最近のことを書いているかのようだ。
製菓会社の広報で働いている主人公・岸。
ある日、製品に画鋲が入っていたとのクレームを受ける。
その騒動の中で知り合った議員やアイドルと共に、夢の中でハシビロコウが指示する敵と戦うのだが、その戦いの結果は現実世界にも影響し・・・。
伊坂幸太郎氏ならではの不思議な世界が繰り広げられる。
それに加え、途中途中に挟まれる漫画のようなイラストのような挿絵のような絵。
これも新しい試みで面白い。
解説では、RPGの世界観を持ち込みたかったようだが、ゲームをしない私には、そんな風には思えなかったかな。
物語の後半は、新型のウィルスが登場し、世間を混乱に陥れる。
感染者が犯人のように扱われる様は、本当にコロナ禍(特に初期)を描いているようだ。
今作は、いろんな話がてんこ盛りで、スカッと感は少なめのような気もした。
しかし、クライマックスで、夢での戦いが現実に影響を与えると思って現実逃避しようとしていたのが、実は逆で、現実を頑張らなければいけないと奮起するあたりは、読んでいて勇気をもらえたところ。
さて、タイトルの「クジラアタマの王様」だが、最後の十数ページで、やっとその意味がわかる。
でも、動物好きの人なら、最初の数ページでわかっちゃうかも。
やっぱりおもしろい
2022/08/30 14:29
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投稿者:マリアビートル - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫版が出ると欠かさず購入しています。今回は「フーガはユーガ」や「ホワイトラビット」にある不条理に痛そうなシーンがなくて今のところ安心して楽しく読んでいます。
漫画?挿絵?のページについて不評のレビューを見かけましたが、よい味がプラスされているようで好きです。
抜群に好感度の高い主人公
2022/08/14 06:17
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂さんの小説は何冊か読んでいますが、今まで読んだ中で抜群に好感度の高い主人公でした。お菓子メーカーの広報部に勤務する主人公が、夢の中で一緒に戦っていると主張する都議会議員とアイドルと知り合い、よくわからないまま現実世界でのトラブルと夢の中での戦いに奮闘する内容。2022年の新潮文庫100冊に含まれているのは、コロナ禍を予見したかのような展開になっているからかもしれないと思いました。
コロナ禍を予想したかのよう
2022/07/10 22:20
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
製菓メーカーでの異物混入事件をきっかけに巡り合うことになった、同社広報担当の主人公と、政治家・人気芸能人の3人。どうやら夢に現れる異世界での闘いと現実がリンクしているらしい。理不尽なクレーマー、無思慮なマスコミ、未知の感染症に怯え他者を攻撃糾弾する大衆。ここ数年の社会の様相をと思いきや創作はコロナ騒動の少し前。新型インフルエンザに着想を得たらしいことに驚き。そして政治家襲撃まで…。様々な出来事をスピード感ある筆致で描き続けるので、読書中断の暇さえ与えない。満足感とともに伊坂幸太郎侮り難しと再認識。
コロナ事件の前に
2022/08/16 22:19
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
書かれたのは、市井に蔓延のコロナ事件の前みたいです。それにしても、コレ、コロナの前に予言風にかかれたのですねー。予言と言うには、ちょっと……かもですけど。どちらにしても、すごいです。
久しぶりに伊坂幸太郎さんの作品を読みました
2022/07/16 16:13
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
レビューを読んでみて 良さそうと思ったので、久しぶりに伊坂幸太郎さんを読もうと思いました。ファンの方の称賛が多かったので、理不尽なクレーマーやハッキリしない態度の主人公、そしてバカな上司に多少の苛立ちを感じながらも読み進めました。
残念ながら結果的に、「自分には合わない」と思いました。突拍子が無く、ついて行けませんでした。申し訳ないです。ただ、熱烈なファンの方には、たまらない作品なのでしょう。という事は想像できます。
コロナの騒動を予言しているかのような感想が多かったですが、サーズやマーズ、その昔はインフルエンザもあったので、そこは過去から学んでいるのでは?と思います。そしていつの世も、マスコミは嫌なものですね。