檸檬の棘
著者 黒木 渚
絶縁して10年――。私はまだ、父に囚われ続けている。歌手にして作家、唯一無二の才能がはなつ渾身の私小説。こんなふうに鮮やかに世界を描写する言葉があったのかと、ページを繰る...
檸檬の棘
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商品説明
絶縁して10年――。
私はまだ、父に囚われ続けている。
歌手にして作家、唯一無二の才能がはなつ渾身の私小説。
こんなふうに鮮やかに世界を描写する言葉があったのかと、ページを繰るたびに衝撃を受けました。
澄み切った劇薬のような、忘れ難い物語です。――小島慶子(エッセイスト)
挨拶もなく消えた父。「特別な子供」になりたかった十四歳の栞は、父への怒りを拠り所に青春期を過ごす。十年後、父がもう長くないとの連絡が入る。あれだけ囚われ、憎しみ続けた存在が死ぬ――。空虚な現実を前に、栞の胸に去来するものは。鋭利な筆致で心を抉る、歌手にして小説家の異才が放つ魂の私小説。
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2022/08/22 11:47
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
父が出ていき崩壊した家庭から逃げ出した栞。学校の寮に入るが、学校生活でも何かと父への怒りがこみあげてくる。そして父が危ないと連絡が入り、栞は・・・・・。
父への怒りでも真っ当に生きていく道を選んだのは凄いことだと思います。作家、ミュージシャンと活躍される作者に頭が下がりますね。