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外国人差別の現場
病死、餓死、自殺……入管での過酷な実態。ネット上にあふれる差別・偏見・陰謀。日本は、外国人を社会の一員として認識したことがあったのか──。「合法」として追い詰め、「犯罪者...
外国人差別の現場
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外国人差別の現場 (朝日新書)
商品説明
病死、餓死、自殺……入管での過酷な実態。ネット上にあふれる差別・偏見・陰謀。日本は、外国人を社会の一員として認識したことがあったのか──。「合法」として追い詰め、「犯罪者扱い」してきた外国人政策の歴史。無知と無理解がもたらすヘイトの現状に迫る。
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紙の本
信じられない外国人差別の実例が、たくさん紹介されていて、愕然としました。
2022/07/15 12:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の入国管理センター(入管)や工場、農場などで外国人があり得ない差別を受けている実態を暴いた1冊です。
信じられない外国人差別の実例が、たくさん紹介されています。人間(当書では日本人)って、これほどまで非情でいられるのか、と愕然としました。悲しくなりました。
来日して日本に幻滅した外国人、外国人労働者をきつい環境で働かせることに何の疑問も抱かない経営者のエピソードも多数掲載されています。多くの方々に読んでいただきたい1冊です。
紙の本
排斥
2022/08/10 23:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読む前の勝手な思い込みで、チマタの(内側の)外国人差別の話題を考えていましたが、入管等どちらかといえば「外」向き中心の一冊でした。しかし、このような外国人蔑視を続けていたら、もう人手が集まらなくなってしまう危機感があります。
紙の本
人の命や生きる権利は国籍で左右されない
2022/07/21 17:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の題名のとおり、基本的に外国人がいわれない差別に晒され、命すら奪われている現実を明らかにするものである。
第1章で、明治憲法が破棄され、日本国憲法になり、難民条約や国際人権規約が批准されているにもかかわらず、出入国在留管理庁の現場は、戦前の体質のままであることが明らかにされている。日本人のほとんどが知らないし、知る機会もない官庁の実態を書く。さらに、第2章、第3章でマスコミ等で知っている人も多いスリランカから来たウイッシュマさんが死亡に追い込まれた事件を取り上げる。現在も損害賠償裁判が継続しているが、死んだ事実があるにもかかわらず、事故でもないのに認めようともしない姿勢は世界に通用しないと感じるのは私だけであろうか。
第4章で、外国人に対する差別(外国人に限らないと思うが)は、「悪意なき」とものとする。差別している、人権を侵害している、自殺に追い込んだことが無自覚なまま進められ、場合によって自らも追い込む例は多い。
第5章で外国人技能実習生の問題を取り上げる。ここでは、単に外国人を差別しているというだけでなく、根深い問題も提示している。日本の基礎的産業といえる農業や漁業、繊維産業等々は、必要だが日本人が従事しないし、しようとしても賃金が安すぎる。最低賃金に満たないものとなっている。だから、外国人が重宝されるが、それに見合う賃金が支払いされず、違法行為のオンパレードとなる。彼らを送り出す中国(今はベトナム等に移っている)の団体が政党と結び、不当な利益を貪り、さらに日本の受入団体や企業が利益を貪る。パワハラ、セクハラは当たり前の世界が広がる。
最後に、これほど酷い状況がありながら、これに反抗したり逃げたりすると犯罪者として扱う国やマスコミ、痛みを知らないままでやり過ごす社会の在り方。多くの問題を提起する。実情を知ろうとする方には好適書である。