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ドキュメント 〈アメリカ世〉の沖縄
著者 宮城修
戦後,沖縄はアメリカの施政権下にあり「軍事植民地」状態に置かれていた.基本的人権が保障されない中で,人々は厚く巨大な壁にどのように立ち向かったのか.琉球新報の大型企画「沖...
ドキュメント 〈アメリカ世〉の沖縄
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ドキュメント〈アメリカ世〉の沖縄 (岩波新書 新赤版)
商品説明
戦後,沖縄はアメリカの施政権下にあり「軍事植民地」状態に置かれていた.基本的人権が保障されない中で,人々は厚く巨大な壁にどのように立ち向かったのか.琉球新報の大型企画「沖縄戦後新聞」を読み解きながら,日米琉の視点を盛り込み,さらに同時代を生きた三人の政治家の歩みを重ねてたどる“もう一つの現代史”.
目次
- はじめに
- 凡例
- 序章 忘れられた島
- 第1章 屈辱の日(一九五二年四月二八日)
- 第2章 島ぐるみ闘争(一九五六年)
- 第3章 瀬長市長誕生(一九五六年)
- 第4章 宮森小ジェット機墜落(一九五九年六月三〇日)
- 第5章 キャラウェイ旋風(一九六三年)
- 第6章 佐藤首相来沖(一九六五年八月一九日)
- 第7章 主席公選(一九六八年一一月一〇日)
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紙の本
ウチナーンチュの立場から沖縄米軍を批判する1冊です
2022/04/30 14:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は沖縄県の地方紙の論説委員長。ウチナーンチュ(沖縄県民)の立場から、沖縄米軍問題を徹底的に批判した1冊です。
沖縄米軍が関わり、うやむやにされた非情な事件が数多く取り上げられています。正直、ここまですさまじい内容とは全く知らなかったので、詳しく知れて大変勉強になりました。思わず目を背けてしまうような事件事例もありました。
紙の本
犠牲と外交
2022/05/18 16:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
沖縄の無期限保有という米国の政策や沖縄返還と日米貿易経済政策のやり取り。安保と外交のはざまでの沖縄住民の不満と怒り。日本復帰50年の沖縄の戦後は終わっていない。
紙の本
コザ騒動とは?
2022/04/10 20:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
コザ騒動とは、1970年12月に嘉手納基地の街、コザで、交通事故の処理をきっかけに、数千人の住民が取り巻く中で外国人の車両が次々と焼き払われた事件。この事件には、前々から興味があったので、興味深く読ませていただいた
紙の本
沖縄県版『郷土の歴史』
2022/04/12 18:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:okh - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本史において、1945年から1972年の沖縄はどう扱われているのだろうか。物価指数をはじめ公的統計での長期統計が整備されつつあるが、この期間については「沖縄(あるいは沖縄県)を除く」となっている。この空白の期間を日本史はどう扱いますか、という至極当然と思われる問から、復帰前の沖縄の歴史をトピックス的に並べた著書。
特に、興味深いのはドルから円への通貨切り替え時に、日本経済が1ドル=350円のメリットを享受して高度成長を遂げたのに対し、沖縄にはそれが無かったという事実。この事実は、ただでさえ、スタート地点が遅れていたのに、さらにハンデをつけるということに等しい。沖縄復帰特別措置は、そのハンデを解消しえただろうか。実は、沖縄振興開発計画は4次にわたって国が主導したが、計画は立てるが、その評価は行っていない(後期展望などあるが、少なくとも計画評価はない)。計画を立てた国は、やばい事実を避けたということだろうか。
もうひとつ「コザ騒動」、暴動か騒乱かはともかく、チャールズ・ミンガスの「ピテカントロプス・エレクトゥス」を聞くとこの時の雰囲気を再現できる。沖縄の復帰運動は公民権運動に通じるものがあるのだろう。辺野古で大阪から来た応援警官が、「この土人が」といったのは差別の根源的な問題をどう解決すれば良いのか、改めて考えさせられた。
とにかく知らなかった歴史的事実が多く、「知らなかった」では済まされないというところが最も厄介だ。最近沖縄の貧困を扱った本が、エビデンスにかけると話題になっているが、その本の著者は単に歴史に対して無知だっというだけだろう。
この本は新聞社の企画をまとめたものだ。だから読みやすい。若い新聞記者たちへの教育も兼ねていることもあるが、沖縄問題を扱うときは、単なる歴史的な知識の欠如だではどうもすまされないということが、この本を読むと改めて分かる。