- 販売開始日: 2022/06/22
- 出版社: 光文社
- ISBN:978-4-334-95279-2
トキワ荘青春日記+まんが道
著者 藤子不二雄(A)
入手困難となっていた名著『トキワ荘青春日記』は、伝説のアパート「トキワ荘」を舞台に“まんが道”にすべてをかけた著者が、生きて、描いて、愛した日々の克明な記録。コンビであり...
トキワ荘青春日記+まんが道
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商品説明
入手困難となっていた名著『トキワ荘青春日記』は、伝説のアパート「トキワ荘」を舞台に“まんが道”にすべてをかけた著者が、生きて、描いて、愛した日々の克明な記録。コンビであり親友でもあった藤子・F・不二雄をはじめ、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、寺田ヒロオ、鈴木伸一ら盟友と過ごした青春の日々をつづっている。今回の復刊では自伝的漫画『まんが道』を挿絵に、臨場感あふれる作品に再編。遺稿となったラフ画も掲載する。
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夢に向かって描け!
2022/11/30 16:10
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画「まんが道」(その続編は「愛…しりそめし頃に…」)は、
手塚治虫にあこがれ、漫画家になることを夢見た2人の少年の姿を描いた、
藤子不二雄A(正式には〇の中にA)の代表作だ。
この漫画自体も1970年から2013年にわたって連載誌など変えながらも、
43年という長い歳月をかけて描き続けられたもの。
主人公の2人の名前こそ変えられているが、多くの登場人物は実名のままで、
漫画が「コミック」と呼ばれる以前の昭和30年から40年にかけての
青春漫画となっている。
おそらくその「まんが道」のもとになったと思われるのが、
作者の藤子不二雄Aが残していた当時の日記。
この『トキワ荘青春日記プラスまんが道』は、
藤子不二雄Aこと安孫子素雄さんが富山から上京し、
東京豊島区椎名町にあったトキワ荘というアパートで過ごした
昭和29年から35年までの7年間の日記作品で、
その折々の場面を描いた「まんが道」の絵が収められている。
すでに2度書籍化されているが、「プラスまんが道」という形で
2022年6月あらたに刊行された。
この日記に綴られて時間こそ、
日本の漫画の黎明期といえるもので、
だからこそ今でも「トキワ荘」は多くの漫画ファンにとって
聖地となっている。
そして、そこに登場する仲間たちとの友情だけでなく、
貧しくても何故か明るく生きていく姿に
昭和30年代の日本人の力強さの典型を見ることもできる。
その点でも
貴重な日記文学の一冊といえるだろう。