- 販売開始日: 2022/07/04
- 出版社: 慶應義塾大学出版会
- ISBN:978-4-7664-2803-2
地下出版のメディア史
著者 大尾 侑子(著)
近代日本の誇る教養主義の「裏通り」を一望する!軟派出版の世界で、道楽知識人たちは国家権力と戯れ、一大文化空間を築いた――「低俗」出版文化の歴史と「書物」「エロ」への欲望を...
地下出版のメディア史
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商品説明
近代日本の誇る教養主義の「裏通り」を一望する!
軟派出版の世界で、道楽知識人たちは国家権力と戯れ、一大文化空間を築いた――
「低俗」出版文化の歴史と「書物」「エロ」への欲望を可視化する意欲作
近代日本の出版文化は、岩波書店と講談社に代表される「知識人/大衆」という対比構造によって、しばしば教養主義の観点から論じられてきた。しかし、読書が大衆化した時代に、この図式に収まりきらない非正統的で「知的」な地下出版空間が存在した。
本書では、これまで閑却されてきた非公刊の軟派出版(性風俗、猟奇、犯罪を取り扱った刊行物)とその版元に注目し、教養主義の言説空間との関係性から捉え返すことで、地下出版界をメディア史的に体系化する。
「好色出版の帝王」梅原北明、「書痴」斎藤昌三、「軟派出版界の元老株」伊藤竹酔、「毒舌和尚」今東光など、多くの出版人の足跡を追いながら、同時代の社会運動や芸術運動とのかかわりのなかで広がった「知のネットワーク」を明らかにする。
目次
- 序 章 教養主義の「裏通り」
- 第一部 地下出版界の前史
- 第一章 〈社会運動〉としての自費出版同盟――毒舌和尚・今東光と雑誌『文党』の挑戦
- 第二章 文藝市場社の「誕生」――烏山朝夢から梅原北明へ
- 第三章 「直筆原稿」のメディア論――文藝市場社の設立と直筆原稿叩き売り
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