- 販売開始日: 2022/07/26
- 出版社: 河出書房新社
- ISBN:978-4-309-03048-7
嫌いなら呼ぶなよ
著者 綿矢りさ
「一応、暴力だろ。石でも言葉でも嫌悪でも」。妻の親友の家に招かれた僕。だが突然僕の行動をめぐってミニ裁判が始まり……心に潜む “明るすぎる闇“に迫る綿矢りさ新境地! 全4...
嫌いなら呼ぶなよ
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商品説明
「一応、暴力だろ。石でも言葉でも嫌悪でも」。妻の親友の家に招かれた僕。だが突然僕の行動をめぐってミニ裁判が始まり……心に潜む “明るすぎる闇“に迫る綿矢りさ新境地! 全4作収録
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設定の妙
2024/02/27 15:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブライアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作は面白いです。
主人公の心の声と周りの状況との滑稽な落差、しかしそれは誰もが持つ本音と建前の差を象徴しているようであり・・・。
同じ状況で視点を別の登場人物達に変えれば、それはそれで一本の小説になるのかも。
それらも読んでみたい。
糾弾する側とされる側
2024/10/06 23:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
非難する側とされる側。
非難する側の言い分は社会の「正義」に即していることが多く分かりやすい一方で、非難される側の心情やなぜ非難されるような言動に至ったかは見えづらい。
ただ、見えづらいことが必ずしも悪ではなく、分かりやすいことが正義ではないことを本作は我々に突きつける。
表題作を筆頭に、各編の主人公たちは周囲の人間たちから非難されたり白い目で見られたりするわけだが、主人公たちの心の中はどこが凪いでいる。正義の名のもとに糾弾する人々の言葉の薄っぺらさ、常軌の境界線を越えたり越えなかったりする主人公たちの言動を眼前に突き付けれらることで、我々の「正義」や「常識」は静かに瓦解するだろう。
善悪という二元論など存在せず、どこまでも曖昧なグラデーションを、我々は都合よく正義だの悪だのといって、他者を糾弾する大義名分を作る出しているだけに過ぎない。
そうまでして自身が正義やマジョリティの側に立っていることを再確認しないと、不安で狂いそうになるのだろうか。
こうして批評している私も自分だけは彼らのようではない、ということをアピールしたいだけなのかもしれない。
「クセのある」中篇集
2022/10/14 20:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
綿矢りささんの新作は「クセのある」登場人物たちを綴った中篇4作。脇役も含めて人間の「クセのある」要素にスポットを当てたというほうが正確でしょうか。一人称で語られるストーリーに、読者を引き込むリアリティがありました。読み終えて扉のパリス・ヒルトンの言葉「知らない人から嫌われるのは、あなたが素晴らしい証拠。」に納得。
叫びたい気持ちと後悔の連打
2022/09/10 10:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中はコロナ禍で制約が多く、我慢が強いられる生活が続いている。
社会は行儀良く、良識ある人であることを求める。
そんな生活が、もーイヤだ!
ウルセー、ほっといてくれ!
綿矢さんが叫んでいます。
若者言葉が溢れていて、かなり意味不明だけど、なんとなく分かった気持ちで読める。
あら不思議、制約されていて鬱屈していた気分が少しスッキリした読後感。
受賞作家の作品ですけど
2022/10/05 22:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうかな……どれも……、思うに……後味がね……あまり良くないんですよ……。設定もありえないようなモノもありますしね。表題作の「嫌いなら呼ぶなよ」ですら……うーんと考えさせられましたしね……