- 販売開始日: 2022/08/03
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-528149-9
汝、星のごとく
著者 凪良 ゆう
☆2023年本屋大賞受賞作☆【第168回直木賞候補作】【第44回吉川英治文学新人賞候補作】【2022王様のブランチBOOK大賞】【キノベス!2023 第1位】【第10回高...
汝、星のごとく
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商品説明
☆2023年本屋大賞受賞作☆
【第168回直木賞候補作】
【第44回吉川英治文学新人賞候補作】
【2022王様のブランチBOOK大賞】
【キノベス!2023 第1位】
【第10回高校生直木賞候補作】
【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】
【今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」12月号)】
【第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート】
【未来屋小説大賞 第2位】
【ミヤボン2022 大賞受賞】
【Apple Books 2022年 今年のベストブック(フィクション部門)】
などなど、賞&ノミネート&ランクイン多数!
その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。
ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
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圧巻!
2022/09/03 00:50
12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌掲載の時に読んでいて、雑誌では、2回に分かれていたので、前半を読んだ時は、後半が待ちきれなかったです。
テーマは、ヤングケアラーになるのかな?
あらすじを言ってしまうと、平凡とも言えなくは無いですが、一度、読み始めると、内容に引き込まれて、どっぷり浸かってしまい、夢中で読んでしまいました。
最初のつかみも絶妙で、プロローグが、どういうこと?から始まって、だんだん話が進んでくると、なるほど!と、唸らせてくれます。
やっぱり、花火のシーンは、泣いてしまいました。
すれ違いの末に
2022/09/10 22:26
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:華凜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
櫂と暁海の高校時代の花火の思い出を軸に話が進んでいる印象です。2人の思いのすれ違いや周りにいる人々から見える姿に悩み考えていく情景があります。結末は一般的には受け入れるのが難しいところがありますが、全員が納得した生活が送られていると思いました。
自由に生きること
2023/02/13 18:38
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は生きていく上で、知らず知らず、この社会には生き方の正しい基準や標準というものがあると思い、日々生活していく、そんな思いを揺るがすことができる物語だった。恋とか愛とかは、必ずしも結婚という形式に必要されず、生きる上での互助会だと教えてくれる物語でもある。自分の人生を生きることを誰かに許されて行うものか、そんなことはない、誰もその人生の責任は取ってくれないのに。自分がどうありたいかの選択権は、自分の中にしかないのに、知らないうちに、他に委ねてしまっている自分に気づいた。
多様性
2023/01/26 09:54
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2023年本屋大賞ノミネート&第168回直木賞候補作。
「退屈ごと愛していた」
無垢な高校生の夏から30代までの男女の深い精神の結び付きを描いた、心揺さぶる壮大な愛の物語。
二人の秘めた強さと未成熟さが不安定な海波を連想し、すぐに島の情景が浮かび心地好いテンポで一気読み。スマホもあり設定は昨今だけど、独特な島の風潮が生み出す閉鎖感と不便さが簡単には繋がれない昭和臭を醸していて、一瞬一瞬がとても貴い時間のように感じられた。特に時間を無駄にするな等の直接的な描写はなかったものの、この作品の伝えたいものの一つであろう「貴重な時間」を、無意識に刷り込まれた。「四万円」にしたら早く終わってしまうのに、それでも繋がりたかった櫂の切実さ――凪良氏はきっと櫂と同じように身を削り書いたんだろうな、と勝手に想像し余計に苦しくなった。
SNS等で簡単に何でも共有出来ちゃう時代だけど、誰も共感してくれなくても自分達だけわかっていれば良い事もある。
ヤングケアラーや凪良氏十八番の性的マイノリティ等、表に出難い問題にも斬新な切り口でフォーカスし、更なる多様性を示していた。
星を見る度に二人の愛の形を思い出す、つまりは一生忘れないだろう作品。
スピンオフが待ち遠しい。
切なくて美しい物語。
2023/04/26 22:17
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:葵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
凪良ゆうは複雑な人間関係を描くのが得意な人だと改めて感じた。暗くて、苦しくて、切ない凪良先生の物語の中に、一筋の光が差し込む瞬間が好きだが、今回もそんなわたしの好きな瞬間がつまっていて美しい物語だった。
美しく切ない本
2023/04/02 21:01
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本が大好き!! - この投稿者のレビュー一覧を見る
親に人生を振り回されながら生きてきた2人の男女が、恋をし、すれ違い、互いに成長していく様子が、著者の凪良ゆうさんの繊細で美しい言葉で描かれていて、結末を読んだ瞬間には涙が溢れ出てきました。自分らしく生きることの困難、その困難が自分の人生にとっていかに意味あるものであるかを教えてくれる1冊です。
さまざまな生き方
2023/04/30 05:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TOKU - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨年から本を読むきっかけになったのは、凪良ゆうさんの作品に出会ったからです。こちらも小説雑誌掲載から読ませて頂いておりました。BL作品も含め凪良さんの作品に共通してるように感じる、多くの人は噂や偏見、勝手な価値観を押し付けてあれこれ人のことを言うけど、人それぞれの事情や感情があって、いろいろな形の生き方があり、それで良い。と強く思わせてくれるとても素敵な作品でした。
読書が不得手だった私でも、凪良さんの作品は何度も読み返したくなります。
美しく切ない作品です。
2023/04/16 18:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
BLの頃から凪良ゆうさんのファンです。購入しておきながら未読だったのですが読み始めたら一気に読破してしまいました。同じような苦しみを抱えた主人公二人が惹かれあい、愛し合いながらもすれ違っていく心理描写も見事で、美しい文章で綴られる物語に引き込まれました。主要登場人物みな魅力的です。とくに北原先生。ラストシーンは切なくも美しくて泣いてしまいました。本当に綺羅星のように美しい素晴らしい作品です。
凪良さんの小説の中で一番好きだ
2023/01/16 20:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の恋愛しか見えない母親を持つ櫂。
父親が愛人のところに入り浸って帰って来ない家庭で育つ暁海。
二人は不安定な家庭に翻弄されながら、運命のように惹かれ合う。
漫画家を目指し東京へ旅立つ櫂。
一緒に東京へ行きたい暁海だが、母親を置いて行けないと島に残る。
遠距離恋愛ながら、漫画家の夢を実現させようと懸命に書き続ける櫂と母親の面倒を見ながら納得いかない仕事を続ける暁海はお互いを愛しむように二人の時間を過ごす。
しかし、櫂の仕事が売れていきお金をどんどん稼ぐようになった辺りから二人にすれ違いが生じる。
櫂と暁海を交互に書きながら二人は年齢を重ねる。
二人の決して分かり合えないそれぞれの思いも理解できる。
順調だった櫂も相棒の事件で漫画界から追放されてしまう。
暁海は島で耐えながら母親との生活を過ごす。
いつまでこの生活が続くのか
いつか自分の夢を実現出来るのか
二人はそれぞれ惹かれ合い、すれ違い、成長していく。
自由になるために、何かを捨てるのではなく、掴むだけなんだ。
何度でも読みたくなる小説
2024/08/01 10:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あまぐり - この投稿者のレビュー一覧を見る
思い通りに生きられたら良いのに思うようにはいかなくて。
幸せになりたい
ただそれだけのことがうまくいかない。
もがいてもがいて生きた先のラスト。
描写が丁寧でどんどん惹き込まれていきます。
夏のこの時期に何度でも読みたくなる小説です。
ミニドラ
2024/07/22 09:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミニドラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
環境が変われば人が変わる、とよく言われるものだ。
もちろんそれは、良い方向にも悪い方向にも。
そして、愛とはまた難しいものである。
もどかしさ
2024/06/30 14:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:say - この投稿者のレビュー一覧を見る
思うように生きられないもどかしさを、最後まで感じる話でした。
ひとつの事実は、その人により受け止め方が違う。持っている荷物も違う。ただ、受け止めてくれる存在がいてくれれば…と願いながら読み進めました。
最後まで読むと、プロローグの印象がガラッと変わります。
【正しく生きれなくても、あなたと人生を間違えたい】
2024/05/23 22:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
閉鎖的な瀬戸内の島で育った、家庭環境に問題を抱える暁海と櫂は互いの欠落を埋め合う中、愛と自由に気が付く物語。
子供ながら母親に人生を左右された暁海と櫂。
心に空虚を抱えながらも、彼らには拠り所になる物があった。
暁海は刺繍。
櫂は物語作り。
打ち込める物に心血を注ぎ、二人は繋がって行く。
正しく生きれなくて人生を複雑にしても。
繋がっているなら不幸になったって良い。
どんな選択をしても自らが選んだのなら後悔は無い。
様々な失敗を経て、互いの存在が星の様に行き先を照らすのだ。
瀬戸内の夕星、みたいと思った
2024/05/15 17:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヤングケアラーと高校教師が瀬戸内海の島で出会い、支え合う。何度読んでも感動する作品です。みんな一生懸命生きていて素敵でした。
読み始めたら止まらない
2024/03/23 22:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:emma chan - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々に感動した1冊。毒親を主のテーマとしながら、人生における正しさとは何かなども問いかけてくれるストーリー。物語の構成がよく、読んでいて展開が早かった。結末が気になる一方、本が終わって欲しくないという寂しさも感じさせてくれた感動の一冊。