秘密の花園(新潮文庫)
著者 三浦しをん
私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう? カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男た...
秘密の花園(新潮文庫)
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商品説明
私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう? カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは――。記念碑的青春小説。(解説・穂村弘)
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不思議に思えるほど繰り返し読んでしまう本。彼女たちを好きになって、離れがたくなってしまったのかも。
2010/04/16 11:38
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タール - この投稿者のレビュー一覧を見る
『(学校という)閉鎖空間に押しこめられて少しずつ狂っていく』。そんな空気の中で、自分の持つ「狂気」を自覚する少女たち。性格の異なる3人の少女それぞれの感性によって紡がれる物語は、「繊細な10代」というくくりを突き抜け、驚くほど濃く、粘度が高い。
カトリック系女子高校に通う、那由多、翠、淑子。まったく違う性格を持つ三人の中でも、ストイックな翠と激情型の淑子は、那由多を介してしか近寄ることすらままならない。けれど、学校を『変化を憎む牢獄』だと感じ、そこに閉じ込められることが罰であるなら罪は何だろうという思いを抱く淑子もまた、翠と那由多同様に、表出しようにもその方法すら見つからないほど鬱屈してしまった魂の存在を自分の中に見つけている。
「仲良し」にすがりつき痛みを和らげてもらうことを望まずに、あえて孤独な時間を選択する彼女たち。『どこまでが草原で、どこからが他人が足を踏み入れてはいけない牧草地帯なのか』『その境界線がよく見える』。冷酷に見えるほど淡々とした距離感には、甘美さすら感じられる。
『ノアの方舟』と『パンドラの箱』について語り合う那由多と翠。たとえそれが厄災なのかもしれなくても、残された「希望」を信じたい。そう思わせてくれるラストでした。
女子高生
2022/05/10 10:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
カトリック系のお嬢様学校に通う那由多、淑子、翠。複雑な家庭環境に育った三人の女子高生がそれぞれの社会生活を交えて心の中の「秘めごと」と対峙する。小さい頃に男性から受けた恐怖が体に染みついた那由多、高校の先生と恋に落ちた淑子、何事にも冷静に対応する翠。彼女たちはどのようにして乗り越えるのか・・・・・。
ちょっと最後が不完全燃焼って感じでした。しかし、何故か読みなおしたくなる作品でした。
一度読めば
2019/11/22 19:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガサツな公立の共学高校だったので、カトリック系の女子高校という、秘密の花園にはどんな生徒が?と。ちょっとドロドロしていて、一度読めば十分という感じでした。
んーーー。
2018/10/15 03:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきなの。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女たちの学園物語と思って読み始めましたが(基本はそうなのですが)、グロテスクな部分があり、わたしは受け付けられませんでした。