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戦争の教訓
著者 栗原俊雄
未完の戦争を追い続けるジャーナリストが、今こそ知らせたい戦争の真実――勝てないと分かっていた太平洋戦争を、なぜ日本は始めたのか。80年前と同じことが、今ウクライナでも起き...
戦争の教訓
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戦争の教訓 為政者は間違え、代償は庶民が払う
商品説明
未完の戦争を追い続けるジャーナリストが、今こそ知らせたい戦争の真実――
勝てないと分かっていた太平洋戦争を、なぜ日本は始めたのか。
80年前と同じことが、今ウクライナでも起きている。
敗戦から今日まで続く屈辱の日露外交を検証する
【第1章】為政者は間違える~開戦決定まで
国家の「主権戦」と「利益線」/「大東亜共栄圏」とは/自己中心的歴史観 ロシアと大日本帝国/ロシアのウクライナ侵攻と「核シェア」/仮想敵国アメリカに頼っていた石油 etc.
【第2章】大日本帝国の「終戦構想」
開戦の理由 司馬遼太郎の指摘/希望的観測+空想の「終戦構想」/ロシアのウクライナ侵攻と「成功体験」/「国史」は「終戦構想」を無視/昭和天皇の戦争責任 etc.
【第3章】必然の敗戦
的中した山本五十六の予言/「天才」石原完爾が敗戦を予言/補給戦でも惨敗/自らへの批判を許さない権力者の行き先/戦略上、致命的なミス/国辱的な対ソ交渉 etc.
【第4章】 「聖断」=「英断」?
「大元帥」が把握していなかった軍の実情/開戦2年で勝利の見込みを失った天皇/「決められる政治」は正しいか/ロシアに裏切られる歴史/大事なのは国益より組織の秩序 etc.
【第5章】為政者は間違える 市民の責任
新聞の戦争責任/ロシアのウクライナ侵攻報道/政治家を選んだ国民にも責任がある?/戦争被害受忍論/為政者は常に後世に審判される/本当の「国民の責任」 etc.
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歴史の教訓を為政者の失敗の視点から
2022/10/16 16:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の教訓を為政者の失敗の視点から分かりやすくなぞってある。述べられていることはたいてい正しいことだと思う。
ただ歴史の解説的であり、であれば歴史学者の類似の本はたくさんあるので、そうした意味では特徴はない。
為政者は間違え、代償は市民が払う、という副題もその通りだと思う。が、本書の終盤は、有権者の責任(野党に投票した人も含め)を説いており、そこは矛盾を感じる。なぜなら、この流れで行けば、責任があるから代償を払うのは仕方がないと、その前段で散々批判した受任論を追認しているように思わせてしまうからだ。
筆者のほかの本も読んでおり、それぞれ濃厚な内容だったが、本書は全体的に浅く広くで書き手は筆者でなくてもよさそうに感じた。なお、胎児の時に母親のおなかの中で原爆放射線を浴びた胎内被爆者(法的にも医学的にもオーソライズされた言葉)を「体内被爆者」と表記してあることにもがっかりした。