面白い民俗学アプローチ
2024/05/30 03:45
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼い頃から従兄の影響で民俗学に傾倒していた萌花は、肺ガンで亡くなった従兄が直前まで研究していた内容が別人に発表され、彼の指導教官だったことから盗作したのだと疑っていた。
その指導教官は昔話や伝承を災害伝承の観点から研究する民俗学者で、彼に接触をはかるために講義を受講し、隠されていた真実を暴き出す話。
こういう民俗学を興味深く描いた話好きだ~!
しかしこの作家さん、地元愛に溢れていらっしゃるわ。
面白かったので続きも読みます。
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地名や伝承に潜む災害についての言い伝えにまつわる民俗学ミステリー。両面宿儺とは何者なのか、という謎を中心に、いろいろな考察をしています。民俗学は面白いですね。
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土地の名前や口伝やお祭りなどに、昔の人たちの知恵や生き方が残っている。
薄れていくその記憶を探すフィールドワークに、また行きたくなりました。
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桜咲先生の講義が興味深くて、講義のシーンを読むのが楽しい楽しい。
ゆえに、彼を盗作した奴だと初手から疑ってかかる萌花の視点で読むのは正直慣れるまでしんどかった。
それでいて、民俗学の話になると食い気味で先生の話に乗っちゃう萌花。
そちらの方が活き活きしていて、読んでいるこちらも安心できるのだが。
「災害伝承」という視野で民俗学的ミステリを解いていくお話。
桜咲先生のお姉さんの職業柄、その土地に関わる歴史的謎やトラブルのお話が中心。
と言いつつも、河童に人柱、桃太郎、そして表題にもある両面宿儺にまで話は及ぶ。
特に両面宿儺と桃太郎に関わる話は壮大で、歴史的常識がひっくり返りそうな説で驚いた。
まさかあの歴史的有名人にまで話が及ぶとは思わなかったし、昔のお話で現代でも話題になった公害が絡んでくるとは本当にびっくり。
大変興味深い説でした。
お姉さんの職業も興味深かったし。
欲を言えば、部屋の中だけで謎解きが完結してしまうので、フィールドワークのシーンも見たかったなと思う。
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周りの方と話したりして、両面宿儺を某漫画で知ったって方が多いことに少しびっくり。
大好きな歴史民俗学のミステリです。個人的にはミステリだと思ったら、全然そんなことなくてかなーり薄いミステリな印象。
でも民俗学についてかなり詳しく説明がされていたり、諸説があったりとても楽しめました!( 言い方が思い浮かばず、言葉が悪いですが )フィクションだからどこまでが本当の諸説なのか、それとも全部研究されている諸説なのか…見分けがつかなくてソワソワ。
民俗学の中でも妖怪や危険地名( 災害 )についてよく分かる内容で、とてもタメになると言うか…自分でも調べたくなるほどでした。
私が生まれ育った場所は海沿いで大きい川近くにあったのですが、直接それ由来だとわかる地名はないので調べたい欲が( ˙֊˙ )笑
民俗学の知識がなくてもしっかり説明があり、分かりやすかったので読みやすかったです。
ただ、主人公は少し苦手かな。従兄の論文盗用されたかについて調べると意気込んでいるのに、軸がブレブレで言うほど調べてないというか…。の割には割と簡単に真相を閃いてあっさり種明かし。
もう少し調べたりするシーンとかを見たかったです。
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これはまたジャンル分けが難しいな(^ ^; 普通のミステリ要素もあるし、歴史ミステリ的でもあり、お仕事小説でもある(^ ^ 二冊前に読んだ「鬼」の本からの流れで、鬼の勉強にもなるし...
また、私の父方の祖父が民俗学者だったということもあり、個人的にものすごく興味のあるテーマと内容で、小説なんだけど「教養書」として読んだような(^ ^;
実際、一冊通して「小説成分」は薄めな印象。昔から残る地名について、伝えたいことがあるんだが、ただ教養本として書いてもなかなか読んでもらえそうにないので、小説の体を取った...というような印象を受けた(^ ^;
イケメン若手准教授と、色っぽくもバリキャリの姉と、けなげな女子大生...という、ラブコメの王道のような布陣(^ ^; ストーリー的には「どーせこーなるんだろーな」と思ってる通りになるし(^ ^; 謎解き成分もあっさり終わっちゃうし(^ ^;
でも、地名にまつわる考察や知識は、とても興味深いし納得できる。本書に出て来る「考察」は、みな本当のことなのだろうか(^ ^; もっともっと深掘りしてあれこれ知りたくなる。知的好奇心をくすぐる一冊(^ ^
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着眼点や雑学的知識は面白いが、メインストーリーは意外な盛り上がりもなく容易なオチがついてしまった印象。作中で1年も経過していないのだからそれも仕方ないが。もう少し時間をかけて、フィールドワークくらい出てもよかったのではと思う。
展開に必要な前提知識を、作中の授業や講義という形式で提示するのはさぞやりやすかろうが、結局は授業受けて土地の話してを繰り返すだけですぐ飽きた。もっといい調理法があったのではと残念。
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昔、滋賀大の松田隆典教授と個人的に知り合う機会があり、地理学が全くわからない私に、『地名の由来』という岩波新書を勧めてくれ、「ヤチとかヤトとかアクツとかは地盤の悪い所なんだ。龍や蛇の字が付く地名は川が氾濫しやすい。そういう研究をするのも地理学」と教えてくださったのを思い出した。(私は滋賀大関係者ではありません、念のため)
だから、地名と民俗学が結び付かなくて。ちょっとこじつけくさいなと。いや、民俗学で研究されたから、科学的に地理学や歴史学に発展したって言うのは理解しているのだが…。
せっかく地名の由来やら人柱の歴史やらいい素材が揃っているのに、胡散臭いイメージで、薄い展開の中使ってしまうのは、勿体無かったかも。
キャラも魅力薄いし。
でもまぁ、私はそこそこ好きな話だった。
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伝承がモチーフになっているミステリーはいくつもあるからそこはいいのですが、古代に日本に来たのはインド人ではなくてそこは渡来人でしょうと思う。
酒呑童子や桃太郎伝説と同じですね。
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様々な過去の災害の伝承から読み解く真実は?
両面宿儺とはどんな存在だったのか?
最初違う感じの話かと思いましたが読み進めるとちゃんと民俗学の話で
思いがけない話が出て来てすごく興味をそそられて一気読みでした
一方の問題があっさりと片付いてちょっと拍子抜けしましたが(⌒-⌒; )
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准教授の優しい性格、毎回の講義の内容が、うまく伏線となって、最後の謎解きに説得力を持たせていた。妖怪や伝承をそのままに受け取るのではなく、解釈していく姿勢が面白かった。
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民俗学の観点から地名を紐解き、洪水や疫病などの災害を検証するという民俗学ミステリ。
妖怪等の民俗学好きにとってはたまらない内容だった。
このミス大賞シリーズということで、事件的なこともないわけではないが、正直、本格ミステリとしては全然物足りない感じ。ただ、知的好奇心はバシバシ刺激される。
民俗学を取り扱っているとはいえ、内容に難しいものは全然ないので、民俗学に興味が人への入門書としては、かなりおすすめできる気がする。
個人的に、こういった内容は大好物。
サラッと読めるけど、印象に残りやすい小説だった。
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民俗学的観点から防災学を伝えていくという、また新しい感じでした。確かに妖怪そのものではなく、そこに隠された事柄を伝承させていくことは本来先人たちの考えていたことなのかと、納得してしまいました。
論文の盗作疑惑を探るため、桜咲准教授に近づきながらも大好きな民俗学の授業で新たな知見を得て生き生きしていく姿がとても素直で良かったです。盗作疑惑を含め事象から踏み込んだ考察にて理解を自身に落とし込んでいくのは、民俗学的なことだけでなくどの分野でも言えることですね。
桜咲准教授が何度も唱える3つの『風』はとてもわかりやすいです。
新たな民俗学シリーズが楽しみです。
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テーマがドンピシャで好きだった!主人公の解きたかった謎は思ったよりあっさり解決しちゃうんだけど、読みやすいしこまめに民俗学謎解きが発生するし、一気読みできた。
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3つの風の意識、大事です。風化させない、風説の流布をしない、風評被害を出さない。災害伝承に関わらず、発信時も大事です。災害伝承をテーマとして明るく軽いタッチのなかに知識欲を満たす内容があり、興味深かったです。最後の推察は、ロマンです。諸説あるでしょう(笑)。