なめらかな社会とその敵 ──PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論
著者 鈴木健
来たるべき300年後の社会を実行可能な形で構想した画期的試論、ついに文庫化! この複雑な世界を複雑なまま生きることはいかにして可能か――。これが本書の中心にある問いだ。生...
なめらかな社会とその敵 ──PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論
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商品説明
来たるべき300年後の社会を実行可能な形で構想した画期的試論、ついに文庫化! この複雑な世界を複雑なまま生きることはいかにして可能か――。これが本書の中心にある問いだ。生命の起源から説き起こし、膜と核の問題が社会制度と地続きであることが、最初に示される。社会の〈なめらかさ〉とは、膜の機能を弱め、諸物が連続的なつながりをなすネットワークへと開いていくことにほかならない。それは、情報技術の支援の下、貨幣・投票・法・軍事というコアシステムの変革によって実現される。近代のメジャーバージョンアップだ。巻末には、原著刊行後に顕在化した問題を俯瞰する新論考を付し、本書の現代性と可能性をあらためて照射する。
目次
- はじめに/文庫版によせて/第I部 なめらかな社会/第1章 生命から社会へ/1.1 複雑なまま生きる/1.2 膜と核/1.3 私的所有の生物学的起源/1.4 オートポイエーシス:生命システムと環境/1.5 人工物としての社会制度/1.6 責任なき社会,自由意志なき社会/第2章 なめらかな社会/2.1 権力者と組織/2.2 ソーシャルネットワーク/2.3 網,膜,核/2.4 ステップ,フラット,なめらか/2.5 なめらかな社会/第II部 伝播投資貨幣PICSY/第3章 価値が伝播する貨幣/3.1 貨幣の共通性と多様性/3.2 PICSY:フローベースの代替通貨/3.3 PICSYは実際に利用可能か/第4章 PICSYのモデル/4.1 一般的な評価システムとしての静的モデル/4.2 貨幣システムとしての動的モデル(自己評価法)/4.3 カンパニーとその仮想性/4.4 中央銀行法/4.5 仮想中央銀行法/4.6 3つの方法の比較/4.7 まとめ/第5章 PICSY,その可能性と射程/5.1 PICSYは何をもたらすか/5.2 PICSYの実現/5.3 実現への批判とそれへの反論/5.4 応用/5.5 なめらかな社会としてのPICSY/第III部 分人民主主義Divicracy/第6章 個人民主主義から分人民主主義へ/6.1 ネットは民主主義を再発明できるか?/6.2 近代民主主義が抱える問題とその突破/第7章 伝播委任投票システム/7.1 伝播委任投票システムの実現/7.2 課題/7.3 分人民主主義の意義/7.4 なめらかな社会としての分人民主主義/第IV部 自然知性/第8章 計算と知性/8.1 万能機械主義の時代:1936年~/8.2 身体環境主義の時代:1968年~/8.3 ネットワーク主義の時代:1995年~/8.4 社会知性:コンピュータとしての社会/第9章 パラレルワールドを生きること/9.1 メディアとは何か/9.2 ゲームと労働/第V部 法と軍事/第10章 構成的社会契約論/10.1 問題の所在/10.2 構成的社会契約への道/10.3 構成的社会契約試論/10.4 私が政府である社会/第11章 敵/11.1 シュミットの銀河系/11.2 オートポイエーシスと友敵論/11.3 公敵なき社会/終章 生態系としての社会へ/参考文献/あとがき/初出一覧/なめらかな社会への断章 2013-2022/文庫版 謝辞/人名索引/事項索引
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