図書館島異聞 翼ある歴史
著者 ソフィア・サマター(著) , 市田泉(訳)
帝国オロンドリアを二分した大乱は、書物と言葉を巡る戦いでもあった。そのただ中を生きた四人の女性たち――貴族出身ながら戦いにその身を投じた剣の乙女、彼女を愛した遊牧民の歌い...
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商品説明
帝国オロンドリアを二分した大乱は、書物と言葉を巡る戦いでもあった。そのただ中を生きた四人の女性たち――貴族出身ながら戦いにその身を投じた剣の乙女、彼女を愛した遊牧民の歌い手、帝国を支配する思想を創り上げた男を父に持つ女司祭、そして反乱の指導者である王子の秘密を知る王家の娘。彼女たちは正史から葬られようとしているそれぞれの物語を、自らの言葉で語り始める。響きあう四つの物語からやがて立ち上がるのは――デビュー長編にして世界幻想文学大賞など四冠『図書館島』の著者が贈る、書物と言葉を巡る傑作本格ファンタジイ。/解説=河野聡子
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4人の女性の物語
2023/11/20 22:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の「図書館島」における戦争を、4人の女性の視点で描いた物語。
前作と同様に暗めの話で、死と暴力と分からず屋の話ばかり。
気分がどんよりしてくる話ばかりだが、最後の「飛翔の歴史」だけは、最後の方で、突然変異から変身してしまう王子と、彼を愛した王女の悲恋話となり、少しだけロマンにときめいてしまった。
それぞれのヒロインの関係性が狭すぎて、物語の幅を広げることはできていないが、ある一族の歴史ととらえれば、これでいいのかも知れない。
ただ、巻頭に書かれている家系図を何回見返しても憶えられず、行ったり帰ったりを繰り返したのが興を削ぐ一因だったのも否めない。
もっと分かりやすい構造にできなかったのだろうか。