シーソーモンスター
著者 伊坂幸太郎 著
バブルに沸く昭和後期。一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。(「シーソーモンスター」)アナログに回帰した近未来。配達人の水戸...
シーソーモンスター
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商品説明
バブルに沸く昭和後期。一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。(「シーソーモンスター」)
アナログに回帰した近未来。配達人の水戸は、一通の手紙をきっかけに、ある事件に巻き込まれ、因縁の相手檜山に追われる。(「スピンモンスター」)
時空を超えて繋がる二つの物語。「運命」は、変えることができるのか――。
【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みを読むことができます】
※〈螺旋プロジェクト〉とは――
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画
〈螺旋〉作品一覧
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』
天野純希『もののふの国』
伊坂幸太郎『シーソーモンスター』(本作)
乾ルカ『コイコワレ』
大森兄弟『ウナノハテノガタ』
澤田瞳子『月人壮士』
薬丸岳『蒼色の大地』
吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』
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出会ってはいけない相手には、
2023/06/19 21:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
時として出会ってしまうものだ。世界はそうやって不思議を孕んで回っている。大切なのは、バランスをとること。1対1は、ある人にしてみれば、1対10の重みがあるとしたら。そしてそういうバランスに気づいているとしたら。配慮が必要だと賢い人なら気づくだろう。螺旋プロジェクト。他も読みたい。
「螺旋プロジェクト」中でNo.1
2023/04/27 08:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ムーミン・パパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「螺旋プロジェクト」8作品全巻読み終わりました。
全部面白かったですが、伊坂さんのコミカルでリズムのある文章に惹き込まれ一気読みでした。
”バブル”という時代背景が自分と重なる部分もあり、また”近未来”もほぼ想像の出来る範囲の世界なので違和感無く入り込めました。
シーソーモンスターからスピンモンスターへ「こういう風に繋がっていくんだ」とワクワクしながら読めました。
次回シリーズも期待大です!
螺旋プロジェクト
2023/03/31 10:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
2話入ってて、シーソーモンスターはわかりやすくて面白かった。スピンモンスターが上手く理解できなくて、また落ち着いてから再読したい。
海族と山族との対立
2023/06/04 19:39
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
「海」族と「山」族という対立せざるを得ない人の関り、絡みを軸に、それぞれの作家らしい物語が展開する8部作の一つ。一遍目は、嫁姑問題にスパイが絡み展開していくが、後編への伏線のような展開だ。後編は、暴走する人工知能をいかに阻止しようかという話に終始するが、対立する2族は、人工知能に翻弄されるだけのように思えた。対立する人々の間で、争いはなくならない。しかし、折り合いをつけて生きていくしないと理解できても、衝突は避けようもなく、どちらも傷つくことになるのは、悲しい。
期待以上でした
2023/01/23 07:52
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投稿者:ねこまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
時々ぶっ飛び過ぎてついていけない話もある作家さんなので今回はどうかなーと思いながら読んだところ、とても面白くあっという間に読んでしまいました。
他の方のシリーズも読んでみようかなと思案中です。
企画ものと伊坂幸太郎の相性
2023/10/31 20:57
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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある程度のフォーマットを共有し、多数の作家陣で連作を発表する螺旋プロジェクトの一冊。面白い試みだと思うし、シリーズ中のどれか一冊、お気に入りの作家のものだけ読んでも問題ないという触れ込みだが、やはり同じ縛りで作家性がどのように出るか読み比べるのが醍醐味にあると思う。伊坂幸太郎氏の筆の乗り方とはちょっと違うと言うか、らしさはあるけどどこか狭苦しさを感じると言うか、持ち味を活かしきれていないように感じる。
ぷろじぇくと
2023/02/19 11:40
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
螺旋プロジェクトの昭和と近未来を担当する
「シーソーモンスター」「スピンモンスター」収録。
伊坂幸太郎が嫁姑を描く、ということで
それはもう包丁が飛ぼうが銃弾が飛ぼうが楽しめるだろうと思って読んだのだけれど、
「嫁」と「姑」という記号を使っただけのただの伊坂幸太郎だった→シーソーモンスター
人工知能の話だったけれど、
対立軸にある二人の言動がたまにAIに直接干渉を受けているとしか思えないくらい
突飛なものになったりして没入感がなかった→スピンモンスター
伊坂幸太郎は活字で読むものではなく映画で見るものだという認識が上塗りされた。