- 販売開始日: 2022/11/18
- 出版社: 東京創元社
- レーベル: 単行本(東京創元社)
- ISBN:978-4-488-02888-6
虹の涯
著者 戸田義長(著)
元治元年三月、筑波山で蹶起(けつき)した天狗党の首領格・藤田小四郎は、攘夷の使命に燃える水戸藩士であった。武芸に秀で責任感が強いが、向こう見ずな性格でもある。安政江戸地震...
虹の涯
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商品説明
元治元年三月、筑波山で蹶起(けつき)した天狗党の首領格・藤田小四郎は、攘夷の使命に燃える水戸藩士であった。武芸に秀で責任感が強いが、向こう見ずな性格でもある。安政江戸地震で家屋の下敷きになったとされる、父・東湖の死の真相。小四郎自らが巻き込まれた蔵の中での不可能殺人。天狗党を援助する大店での傷害事件。それらを同じ手習所で学んだ昔馴染み、漢方医・山川穂継と共に検めてゆく。さらに最終話では、過酷な真冬の行軍だったとされる天狗党西上の際、戦場に度々現れた殺人鬼〈化人(けにん)〉の謎を大ボリュームで活写する。天狗党の向かう虹の涯(はて)には何が──。『恋牡丹』『雪旅籠』で注目の著者が贈る、最新連作長編。/【目次】天地揺らぐ/蔵の中/分かれ道/幾山河
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全てがタイトルにつながっていく展開が良い
2023/02/28 12:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。最初の3作は別に主人公が藤田小四郎じゃなくても成立しそうだけども、「幾山河」はそれら3作を踏まえた上で藤田小四郎と天狗党の進軍を追っていく内容で特に良かった。全てがタイトルにつながっていく展開が良い。
連作短編として丁寧にキャラクターや伏線を積み重ねていくので化人は誰かすぐ分かったのだけど、動機はそっちか〜! この状況でなければ起きない事件だから、一種の特殊設定ミステリかもしれない。
大河の「青天を衝く」などで幕末の水戸藩の状況は知ってたけど、何故水戸藩だけこんな修羅の国になってしまったのか…。しかし藤田小四郎って嫡男じゃなくて側室の子だったのね。