ヘビーな話だった
2024/05/30 11:42
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカって国がよく分かる。
兎にも角にも、自己主張。
否定するつもりはない。
のほほんと生まれ育った日本人にはキツイね。
歴史についてはちゃんと学ぶべきだとは思う。
「無知も無関心も、差別」
2024/10/19 22:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「無知も無関心も、差別」という言葉が
グサリときました。
歴史なんて、受験の1科目としか捉えていなかったし、
外交も、国策も、政党ごとの主張も
ほとんどひとごとでした。
じゃあどうすればよかったのか?
堂々巡りの自問自答を繰り返す主人公が
一体どんな答えを出すのか、
自分のことのように感じられました。
簡単に1つの正解なんて出ない問題だけど、
投げ出さず、前に進んだ彼女にエールを送りたいです。
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すっっごくよかった!
何度も読み直したい。
私も割と人見知りなところがあって、最初の方はナオミの不遇さに胸がギュッとした。
けど、誠実に人と向き合えば、どこかで見てくれている人もいるんだよね。これは自分の人生の中でも感じる。(自分で自分のことを誠実って思える訳ではないけど、自分の中で自分に恥じないように誠実に人と向き合いたいと思っている)
そして、私は誰に対しても差別なんてしない、なんて傲慢にも思っていた部分があったけど、大間違いだと気付かされたし、大反省した。
自分の中にも知らず知らずのうちに当たり前に受け入れているステレオタイプや、無知からくる差別が大いにあると気づいた。
もっと世界のいろんなことに関心を持って、学び、知り、受け入れ「自分の言葉」を持つ大人になりたい。
(学んで知った気になって新たな差別心を、知らないうちに生まないように要注意だな、とも思う)
そして知った上で、できる限り全ての物事、人を受け入れられる人間でありたい。
日本では、その人の考えや発言や行動などを批判する時その人自身の人格までも攻撃することがあるけど、その人の持っている言葉をよく聞き、相入れないことがあっても、それはそれとして認識して、その上で、全てを包み込める、そんな人間でありたい。
すごく偉そうなこと言ってるけど。
自分なりに考え続ける。
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留学先で徐々に友達を増やしていく青春小説。
と、侮るなかれ。
現代の抱える様々な問題、差別、戦争、貧富などから、個々人が抱える悩み、葛藤、さみしさなども丁寧に織り込まれたとても大きな小説だった。
主人公の造形、描写も細やか。
少しずつ少しずつ開かれ、成長していく様は自然に感情を添わせて応援したくなる。
素晴らしい小説だ。
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単に、留学先でいろんな国のご飯の話かと思って読み始めたので、内容、重かった。
留学さえしたことがない私には、差別は頭の中で考えてるだけのことなのか、、、しっかり勉強しなくてはと思う。一方で永遠と身につくことがないことではないかとも、思ってしまう。
他人の立場になって、行動するのは、なんて難しいことなんだろう。
ため息しか出ない。
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主人公の変容していく様子にとても心を動かされました。孤独感を抱えながらも、周りの人と関わりを持ち、前に進んでいこうとする気持ち、無知であっても相手のことを理解したい、わからなくても考えたい、そう思えることは素晴らしいことだなと思いました。ナオミが歩み寄ることで、なんとなく感じていた苦手意識や誤解もなくなっていったり、理解はできなくても自分にも重なる部分を見つけたり。私は、つい目の前の問題から目を逸らしがちなので、ちゃんと行動に移しているナオミをとても尊敬しました。自分自身も無知だし、無意識のうちに差別的な発言をしていることも多いかもしれない、ということも強く実感しました。ナオミのように学び続け、色んな人と関わって、社会についてももっと関心を持とうと思いました。無力でも心がけることで何かが少し変わるかもしれない。2022年最後に素敵な作品に出会えてよかったです。
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青春真っ只中、もしくはこれから向かって行く人にお勧めです。遥か遠くに来た者には?読書って、読むタイミングに左右されるなと感じる一冊でした。
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どこからどこまでを差別とするか難しいと感じた。違う扱い受けたらそれは差別なのか。サードキッチンに白人生徒が許可なく入った件がきっかけでなおみと白人学生の議論からもおもったこと。皆が人種性別国籍等問わず心地よく過ごすための是正措置としてなら、簡単に差別と言ってしまっていいのかなって思いました
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1990年代、アメリカに留学した主人公がマイノリティの集う学生食堂で交流しながら偏見、差別、さらにそれを自らが持っていることに気づいていく
まず、主人公が留学当初ルームメイトと性格が合わなかったりうまく話せずに疎外感を感じる場面で、自分は留学に行ったことがないのにこの経験あるな、留学したら確実にこうだなと思ってしまった。
差別、偏見を知る中で自分の中の全く無意識の差別意識にも気付き、終わりが見えなくなるというのも本当にリアルだった。
言い方悪いが陽キャの人がこれを読んだらどういう感想になるのか気になる。
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主人公の女子大生尚美が米国留学して味わった孤独感。そんな中学生食堂サード・キッチンでの経験は米国で日本人としてマイノリティな彼女に出身地やLGBTQ、経済格差によらない人として大切な事を教えてくれた。
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ナオミの目を通してアメリカの大学生活を見る。生活の中に当たり前にある差別、経済格差。
中でも日本人が自国(他国)の歴史や政治に対して鈍感なところをちゃんと自覚するところまで描いてて良かった。
日本人として生きていくってこういうことだと思う。
文化の盗用の話、ステレオタイプの話、差別に対してどう向き合えば良いのか、ひとつずつ拾い上げていく。
無知は確かに差別に繋がることもあるが、そこから行動を起こせたら、勉強をし続ければ、もっと世界が良くなるはず。
敢えて指摘するとすれば、12章のティーチ・インのところ。
黒人の学生がBlack Lives Matterを叫んだ後の
「黒人、白人、ラテン、アジア、どんな肌だろうと国だろうと命だ!」の言葉はまずいと思う。
All lives mattrになるのでは?
なっていると思うよ。
アメリカが舞台でこの流れは絶対にありえない。
引っかかるところもあるが、アメリカで生活をしているような、生き生きとした文章が心を躍らせる。
一人称小説だからダイレクトに感情が伝わって目頭が熱くなることもあった。
久しぶりに1週間もかけずに読み終えてしまった。
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少しも上達しない英語の勉強も、答えのない差別や人間関係の問題を考え続けることも、諦めないで頑張りたい。励まされました。
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人種、性別、種類、ラベル。私たちは色んなもので色々なカテゴリに振り分けられる。
自分が何に振り分けられて、自分以外は何に振り分けられるのか。
そんなことを考えさせられる小説だった。
ステレオタイプだったりと、日本でしか生活したことのない私にはなるほど、自分はこんな偏見を向けられるのかもしれない、私だって気づかないうちに偏見を向けているのかもしれないと思った。
無知や無関心は差別と一緒。
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なおみの心の中のモヤモヤやプラスではない感情に、あーこういう気持ちになることってあるよなと、自分の中で見え隠れするものを実感すると共に人と繋がることの温もりも感じた。そして差別や歴史など新しい見方や考え方を知ることができ、明日からは世界が少し違うように見えるかも知れないと思った。
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足長おばあさんに助けられアメリカの大学に留学した尚美の成長物語。
始めはままならない英語力と引っ込み思案のため友達もできずただ勉強する毎日。ところが大学内のコープサードキッチンを知ってどんどん世界が広がると共にマイノリティの問題、差別、逆差別に気付いていく。涙あり笑いありまた涙ありで最後までぐいぐい引き付けられた。