戦後日本の安全保障 日米同盟、憲法9条からNSCまで
著者 千々和泰明 著
中国の台頭、アメリカの後退、そしてロシアの暴走。国際環境は厳しさを増し、日本が安全保障で果たすべき責任は重くなっている。しかし日本では憲法をはじめ、一度でき上がった独特な...
戦後日本の安全保障 日米同盟、憲法9条からNSCまで
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商品説明
中国の台頭、アメリカの後退、そしてロシアの暴走。国際環境は厳しさを増し、日本が安全保障で果たすべき責任は重くなっている。しかし日本では憲法をはじめ、一度でき上がった独特な仕組みをなかなか変えられない。危機の時代にふさわしい防衛の姿とは。日米安保条約、憲法第9条、防衛大綱、ガイドライン、NSC(国家安全保障会議)という重要トピックの知られざる歴史をたどり、日本の安全保障の「常識」を問い直す。
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日米同盟について
2024/07/04 12:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦前の日本帝国が朝鮮、台湾を支配していた安全保障体制が戦後も主体がアメリカに変わったが米日、米韓、米華同盟に変わった極東1905年体制が続いているという指摘が面白かった。特に米韓同盟との関係が日米同盟にはある点が普段忘れられているが重要と感じた。
安全保障の成立経過と現実の問題
2022/07/04 09:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロシアのウクライナ侵攻で日本の防衛費や安全保障について論じられる事が多々あるが
安全保障問題で常に論じられる日米安保条約、憲法第九条、防衛大綱、ガイドライン、NSCの五つについて成立過程と現実の問題点を論じている。「外部との線引き」「内部のしばり」このキーワードは国際情勢を常に見据え、国内の場当たり的対応の論に政府・政治が縛られていること。安全保障の問題はその時だけの問題ではなく、論じられ一般国民にも分かりやすく説明されコンセンサスが得られなければ国は守れないのでは。と感じた。
わかりやすい
2024/09/06 09:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後の日本の安全保障についての考え方が、わかりやすく解説されていてよかったです。憲法9条との関係など、興味深く読むことができました。
文章が淡泊・一読では内容が把握できません。
2022/07/09 12:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
いかにも、大学の講義のテキストとして使用されそうな体裁をしています。大事な部分は図を用いて説明しています。
ですが、いかんせん文章が淡泊で、面白味がありません。そして、一読では著者の論点は理解できないと思います。何度も読み返して、初めて論点が分かるでしょう。
米韓同盟とのリンクよし 法学の議論ダメだった
2024/02/22 23:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
千々和泰明によると、戦後日本の安全保障の「五大トピック」(はしがきp.5[原文ローマ数字])は、「日米安保条約、憲法第9条、防衛大綱、ガイドライン、NSC」(同)であるが、これらには「『外部との線引きの問題』・『内部でのしばりの問題』」(同)があるのだという。それらをキーワードにして、「これまでの常識や通説に対しても大胆に再考を迫りながら、そこにひそむ問題をあぶり出していく」(はしがきp.6)ことを目指す本である。
2.評価
(1)筆者が読んで面白かったところをいくつか。
ア.日米同盟が、米韓同盟とリンクしていることである(主に第1章、第4章)。蛇足だが、日米同盟を前提とする限り(本書もその立場)、日本は韓国と決定的な対立をすることができないことがわかる(アメリカの極東防衛プランが崩れてしまうから)。
イ.「五か年防衛力整備計画」(p.104の表現)から防衛大綱になったのは、現在の防衛省の、ある意味組織防衛であるところ(予算にケチをつけられたくない)。
(2)筆者がダメだと思ったところ。
ア.千々和は、法学の議論について無知なので、第2章が特にダメになっている。
(ア)法解釈が頻繁に変わっていいわけがなく、「一度つくった仕組みにしばられる」(p.60)は当然であろう。
(イ)憲法第9条は「天皇制存続とのバーター」(p.60)だという。おそらく大石眞.日本憲法史.第2版.有斐閣,2005.を参照にしているのだろうが、本書の限りでは引用の明示がないので判断できない。また、幣原喜重郎の名前すらないのもまずい。
(ウ)千々和は集団的自衛権の行使を是とするが、それでは、「個別国家による武力行使をできるだけ制限しようとしてきた国際連盟以来の努力に逆行するものなのである」(松井芳郎ら,国際法.第5版.有斐閣,2007,(有斐閣Sシリーズ).という批判は免れないだろう。
イ.本書の内容は、一国平和主義に否定的である。しかし、それは日本国民の選択で決まるものであり、一国平和主義自体が悪いとは言えない。
3.以上、(1)が5点レベル、(2)が1~2点レベル、(2)を重視して3点とする。
極東一九〇五年体制
2022/07/11 16:20
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの圧倒的な軍事優位に基づく国際秩序の中で安住できた時代は今や過去のものであると、外部との線引きの問題と内部でのしばりの問題を通して戦後日本の安全保障の全体像を把握をする試み。