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電子書籍
行動経済学の処方箋 働き方から日常生活の悩みまで
著者 大竹文雄 著
日々の暮らしや仕事の課題、さらには大きな社会問題まで、その解決策は行動経済学にある。急速に普及したテレワークで生産性を上げるには? 新型コロナウイルス感染症対策と経済活動...
行動経済学の処方箋 働き方から日常生活の悩みまで
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行動経済学の処方箋 働き方から日常生活の悩みまで (中公新書)
商品説明
日々の暮らしや仕事の課題、さらには大きな社会問題まで、その解決策は行動経済学にある。急速に普及したテレワークで生産性を上げるには? 新型コロナウイルス感染症対策と経済活動を両立させる方策とは? 偏見や思い込みへの対応は? 最低賃金の引き上げは所得向上につながる? 目の前に立ちはだかる大小の課題に、私たちが何気なく行ってしまう“非”合理な選択に、最新の経済理論を駆使して処方箋を示す。
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紙の本
目の前に立ちはだかる大小の課題に最新の経済理論を駆使して解決策を
2023/08/02 14:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレワークで生産性は上がる?コロナ対策と経済活動はどう両立すべき?最低賃金の引き上げは経済にどう影響する?――目の前に立ちはだかる大小の課題に、最新の経済理論を駆使して解決策を。身近で多くの人が関心のあるトピックを経済学の観点からわかりやすく解説した一冊。政府が感染予防の要請を出す際に活用された行動経済学の知見を知れたのが興味深かった。目からウロコの一冊です。
紙の本
『行動経済学の処方箋』
2022/12/20 21:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は自分の目標を達成するために、あらゆる情報を集めて最善の行動をしている〜伝統的経済学
人は様々な心理的バイアスや計算能力の限界によって、必ずしも最適な意思決定や行動がとれていない〜行動経済学
人の心理や行動について異なる想定をする伝統的経済学と行動経済学の両方の視点から、社会や仕事の様々な課題の解決策を議論
・感染症の予防行動を促進するにはどうするか
・テレワークは生産性にどのような影響を与えるか
・マスクとトイレットペーパーが品不足になった原因の違いは
「働き方から日常生活の悩みまで」(副題)、人が“非”合理な選択をする理由と対処法を示す、2022年11月刊
〈自分の行動についての悩みを解決したい、社会や組織の課題を解決したいという人は、行動経済学を学ぶべきだ。〉──「エピローグ」より
行動経済学のおおまかな理論については第一章にまとまっている
※〈一万円〉⇒〈1万円〉p.3
紙の本
「~を控えて」は、効果なし
2023/01/08 14:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、本書も含めて4冊の行動経済学に関する解説書を中公新書から出している経済学者である。「人々は自分の目標を達成するために、あらゆる情報を集めて、最善の行動をしている」というのが、伝統的経済学の考え方である。一方、本書で取り扱っている行動経済学では、「様々な心理的バイアスや計算能力の限界によって、人々は必ずしも最適な意思決定や行動をとれていない」と考えている。行動経済学者は、企業や消費者がよりよい行動をとるために、何がボトルネックになっているかを想定し、そのボトルネックを解消するための方法を行動経済学に基づき提案し、最適行動がとれるように導く。本書では、新型コロナの感染対策、感染対策と経済活動の両立、テレワークと生産性などの今日的課題について、行動経済学がどのように関わり、提言あるいは評価をくだしたかの解説が大宗を占める。
テレワークと生産性の関係、オンライン会議の使い方など示唆に富む内容であるが、若干、説明が一般人にとっては専門的になっている傾向にある。行動経済学を身近な行動で活用しようとするならば、著者の前作『競争社会の歩き方』、『行動経済学の使い方』(いずれも中公新書)がお勧めである。
紙の本
経済学と心理学とのキメラ
2022/12/29 12:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済学という学問領域は、いまひとつ理解しかねるところがあるが、行動経済学とは、経済学と心理学との合流した学問らしい。バイアスやボトルネックという用語を使い、人々が望ましい行動をとれないということを当然のこととして受け入れる。そこから課題解決の提案ができるもの。アダムスミスの国富論の開設を含め、経済学の理解は少し進んだ。
紙の本
経済学をもっと身近に、さらに分かりやすく
2022/12/17 12:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済学は役に立たないという。しかし、学問ですぐに役に立つものは聞いたことがない。それでも、合理的な人間を想定するとか、ロジックを単純化するための操作だけでは物足りなさを感じる。経済学の分野で心理学を取り込み、行動経済学という現実の世界に近づこうという努力がなされている。本書の目次を見れば、
プロローグ 経済学の常識、世間の常識
第一章 日常生活に効く行動経済学
第二章 行動経済学で考える感染対策
第三章 感染対策と経済活動の両立
第四章 テレワークと生産性
第五章 市場原理とミスマッチ
第六章 人文・社会科学の意味
エピローグ 経済学は役に立つ となる。
このように、目次を見ればわかることも多い。例えば、新型コロナ感染対策にかかわり、マスコミが多くの報道をするなかで、休業要請で困っている人や営業している飲食店を利用している人の報道で、協力していない人が多いように見えると自分も守らなくてもいいだろうという人を増やすとか、社会を縛る思い込みなどを示す。ラグビーでも多くの外国人が活躍したが、日本代表となる。その国のラグビー協会の代表として国際試合を戦っているからワンチームとして結束する。これは日本経済の将来のひとつの方向を示している。人口は確実に減少しているが、それよりも先に生産年齢人口が減る。ただでさえ、労働力不足なのにさらにハイスピードで減る。外国人労働者(移民)を多く受け入れるときの参考になるという。そのため、日本人はAIへの対応も含め、学び続ける必要性を説く。また、アダム・スミスの国富論を「神の見えざる手」で自由競争の良さ、小さな政府、規制緩和を主張したと理解されているが、そうでないという。企業は、自由市場の中で独占を志向しがちで、企業は手を結ぶことが多いので、これを規制すべきとし、労働者はこれに対する交渉力をつけるべきと主張しているという。分業の利益も比較優位という点をとりあげる。やはり、古典はしっかり読まなくてはならない。ここで「種の起源」を思い出した。ダーウィンの進化論は「優勝劣敗」を主張していない。これを広めたのは、この本を読み違えた高名な学者によるという。
小さな政府であっても教育の重要性を本書では説く。最低賃金の引き上げは雇用を減らすのかという議論も多くのことを考えさせる。目の前に立ちはだかる大小の課題に、最新の経済理論を駆使して処方箋を示そうとする姿勢は貴重である。一読されたい。