電子書籍
教誨
著者 柚月裕子
女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説!幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――「約束は守ったよ、褒めて」 吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引...
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教誨
商品説明
女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説!
幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――
「約束は守ったよ、褒めて」
吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。
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紙の本
哀しい物語だ。
2022/12/17 16:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
人が生き抜くことが、こんなに哀しいことになるとは、今まで思いもしなかった。二人の子供を殺めた女性死刑囚は、その命を持って罪を償った。彼女の犯した罪は許されるものではないし、罰が死刑であることは、社会で決められたことである。しかし、彼女の過ごしてきた故郷という共同体でのしがらみに基づく仕打ちは、哀しくつらい人生をもたらしたと思う。犯した事実と、そこにある真実は、違うものであり、それを気に留め、それに気づく人は、少なかったのが、哀しい原因かもしれない。
紙の本
著者渾身の一冊!
2023/01/18 08:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「孤狼の血」のようなエンタメ性もなく、とにかく救いのない物語ですが、「犯罪とは?」「人生とは?」「真実とは?」等々様々なことを問い続ける著者渾身の一冊だと思いました。舞台である秋田県で起きた連続児童殺害事件がベースの一つのようですが、あの事件も「報道されない真実」は何だったのだろうと思いを巡らせています。
紙の本
引き込まれます
2022/12/21 23:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
死刑が確定した受刑者とその死刑執行後の遺骨を引き渡された者の行動と心の中がリアルに描かれています。ラストは想像を超えた展開です。
紙の本
ちょっと悪趣味
2023/07/02 09:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
秋田の連続児童殺人事件を題材にしたのだと思われる小説。自分の子と近所の子を殺して死刑になった女性の刑が執行され、親戚の主人公が遺骨と遺品を引き取り、彼女がどうして殺人を犯したのかを探っていく話。幼少期からのいじめ、両親の不適切な養育、男性たちの彼女への仕打ち等、彼女が殺人に至った理由に大いに同情の余地があったということが明らかにされていき、やりきれない話でした。ただ、実際の事件では無期懲役になったのに、本作品では死刑ということにして更に執行までされているという設定にしていることには、事実より改悪している点で悪趣味だと思いました。
紙の本
息苦しい
2023/06/08 18:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読む前から気が重い、ベースの事件?はこれかな?と読み始めました。
幼児二人の殺人で死刑執行された三原響子と、その遠縁の吉沢香純。6歳の年齢差はあるが、地方の封建的な地域で育った響子、都会で育ち仕事でもやりがいを求める事が出来る、選択肢を考える事が出来る香純。二人を対比しながら読むと哀しい。
作中でもありましたが、外から見れば、響子とその母の千枝子が、どこかに移ればいい、逃げればいいと思うが、その発想がない、逃げかたが分からない、その通りなのかもと思いました。
紙の本
悲しい物語
2023/04/25 23:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビで見る残酷なニュースも、
このように背景には色々あったのだろうと思わされる物語だった。だからと言って響子が犯した罪は消えない。
でも、響子も被害者の1人だったのだと思う。
紙の本
死刑囚の約束
2023/03/21 16:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小野妹子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
感のいい読者なら、「誰」と交わした約束なのか、帯コピーを見た時に想像がつくのではないだろうか。
答え合わせをするようにページを繰るたび、人と人との繋がりが、恐ろしくもあり、救われるるものでもあり。
自分を投影しがちな親子の関係より、親離れ子離れの関係の方が不幸は少ないのかも、と。
都会に住む者には計り知れない地方独特の人間関係の難しさ、煩わしさも物語の闇を覆っていて、色々考えさせられた。
紙の本
暗いお話
2023/02/06 11:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公にしてみれば、巻き込まれちゃったってとこだよね。
本当の田舎って、人間関係煩わしい部分があるんだろうな。
地縁とか血縁とかね。
電子書籍
後味悪い
2023/01/17 19:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わっての感想は……でした。本当に、後味がよくないお話です。始まりは、吉沢香純とその母の静江が、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名されて、死刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受取。そして、三原の過去へと。
紙の本
後味が悪い
2023/01/09 19:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
秋田の事件を思い起こさせる内容で、とても辛くやりきれなくどこにも救いの欠片もないような何とも言えない気持ちになりました。加害者が凄惨な家庭内暴力やいじめの被害者であった点は酌量されるべきなのでしょうが、殺害された被害者はその点において何の責任もないのでその点についてもっと描いて欲しかったと思います。加害者の酌量されるべき点を描くことに偏ってしまっているように感じました。