- 販売開始日: 2022/12/01
- 出版社: マガジンハウス
- ISBN:978-4-8387-3231-9
フランケンシュタインの男
著者 川島のりかず
1980年代サイコ・ホラーの傑作!伊藤潤二先生推薦!都市生活に疲れたサラリーマンが、心療内科で少年時代を思い出す「フランケンシュタインの怪物」にご執心のお嬢さんと、禁じら...
フランケンシュタインの男
商品説明
1980年代サイコ・ホラーの傑作!
伊藤潤二先生推薦!
都市生活に疲れたサラリーマンが、心療内科で少年時代を思い出す
「フランケンシュタインの怪物」にご執心のお嬢さんと、禁じられた遊びに興じて…
フランケン!フランケン!
の怒号とともになだれ込むクライマックスは必見!!
恐怖、熱狂、郷愁、お嬢さん、劣等感…全部揃ってます!
しかし著者が消息不明!
ひばり書房というホラー・マンガ出版の老舗に彗星のように現れて消えた川島のりかず。
21世紀に入ってから再評価され古本の価格が急騰。
中でも絶筆『中学生殺人事件』は過去に33万円で取引されたこともあります。
ながらく復刊が望まれてきましたが著者は消息不明。
その生死もわかりませんでした。
この度、ご親族の方とコンタクトが取れついに復刻されます!
著者略歴や解説などの文章記事も20ページと充実!
・編集後記(出版経緯)
・川島のりかず略年譜
・ホラー・マンガ・コレクター緑の五寸釘氏による、川島のりかず推薦図書
・川勝徳重による解説文
※電子版は記事に掲載された図版や写真がカラーになります。
<伊藤潤二先生の推薦文>
主人公の身の回りに姿を現す血みどろの少女…「ひばりコミックス怪談シリーズ」ならではの怪奇な導入がそそられます。
そして物語はさらに深いテーマへ。望まれない人間が、本来の自分を求めてさまよう物語。
それが「フランケンシュタイン」の怪物に重ね合わされ、破滅へ突き進む…恐ろしくも悲しい物語です。
(本作は1986年にひばり書房から出版された同名のコミックスの復刻本です。
オリジナルは新書判ですが、A5判にサイズを大きくしております。オリジナルをスキャンして復刻しているため、見づらい点もございます。ご了承ください。)
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作者現役の頃、何かしら読んでいるはずで、絵柄と名前に覚えがあるが、解説などを読んでも思い出せない。
2024/02/06 17:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古書は高騰している代表作の復刻版。
解説によれば、転換期の作品。
本書は、サイコスリラーであり、怪奇幻想譚でもある。
仮面位取り憑かれた物語は多数あるが、なかなかに美しく、作者が意図しているかどうかは定かではないが、映画『フランケンシュタイン』の変奏としても機能する。
なかなかに美しい物語。
タイで海賊版が出たそうですが、英語や中国語、スペイン語などにも翻訳してほしい。
そして、映画にしてほしい。
最近出てる日野日出志作品集などの、編集者が出しゃばる風潮とはことなり、堅実な編集が素晴らしい。
本編は、短めの長編であり、今日失われた、貸本の血を引くものです。
月刊少女雑誌などでは、時折長めの読み切りが掲載されていたものの、作者はホラー漫画雑誌ブームに乗ることはできず、漫画家を辞めたそうです。
その際オリジナル原稿はうしなわれている。