電子書籍
私は地方住みなので
2023/05/12 22:01
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投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京23区についてある程度知っていないと本当には楽しめない著作かも。地方住みの私には○○区と言われても何が何やら。それでも(一応)読ませるレベルに持って行ってるのは、さすがプロ。次は、身辺雑記に近いエッセイも書いてほしい。
紙の本
短篇も付いておトクな一冊
2023/03/23 09:48
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
新作をチェックしている小野寺史宜さんですがエッセイを読むのは初めてでした。SUUMOタウンの連載をまとめた一冊ですが、最後に書き下ろしの短篇が付くのは、まさに作中にも登場するおトクなランチセットという感じです。全体的には勝手知ったる東側と新規開拓の西側という印象でしょうか?各区のお店(ランチとコーヒー)が紹介されるのも嬉しいですね。
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”たくさんの街の顔”
街を描いたらピカイチな好きな作家の街にまつわる作品。
「SUUMOタウン」に掲載されていた東京二十三区を全てを巡るエッセイ。
著者も結びで書いているように、深い感動や刺激をもらう内容ではない。純粋に楽しみながら街を歩く様子が淡々と記されている。自分が住んでいる街や馴染みのある場所を訪れていたらより味わい深さが増すんじゃないかな。
当たり前だけど、その場所によって変化する街に対する感覚や考え方、その描写の多彩さが印象的だった。
”(空がちゃんと見えるのだ)これはかなり重要。こんな町でも、屋外にいれば空は見える。でもそれらはたいてい、高い建物でジグザグに縁どられた狭い空だ。かえって息苦しさを感じさせるそれ。だからこうして、ある程度まとまった空を見られるのはいい。そしてそれがアパートの近くにあり、常に意識できることが大事。”
”アパートやマンションは多いが、これぞまさにの住宅地、ではない。住むというよりは、居る。町に紛れる、という感覚になりそうだ。”
”建物はどれも低いが、道が狭いから、空も狭い。そのただでさえ狭い空を電線が重横断している。でもこうなると逆に気持ちいい。潔さを感じる。うるせえな、ここは東京だぞ、と言われた気になる。初めからこういう場所なのだから文句は言わない。というか、文句などはない。”
最後の短編小説もらしさあふれる文章で良かったし、早く銀座で生まれそだった男の物語を読んでみたい。
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あたたかくてゆるい、小野寺さんの散策日記。でもただの散策ではなく、住みたくさせる日記。23区をすべて回り、そして「住みたくさせる」のは本当に難題だったと思うけど、読んでみたら見事に全てに住みたくなった。お金を出せばいくらでも住みたくさせることはできると思うけど、5万円という予算で、そしてあえてニッチな町を選んでいるところ(予算ゆえ選ばざるを得ない)のもいい。
p.84 町歩きとコーヒーは、やはり切り離せない。もうって何でしょうね。人生におけるコーヒー、というかカフェの良い。とりあえず立ち止まり、コーヒーを飲む30分。その間には人は自信を微調整するのかもしれません。あちこちを閉めたり、緩めたり。
p.114 東尾久やその近辺を2時間歩いて、思った。この辺は、なんというか、街が肌に近い。肌に合うという意味ではなく、肌に近い。街がくっと、自分に寄ってくれる感じがする。いるだけで、体が街に包まれているような感じがする。それは結局、肌に合うと言う事かもしれない。
歩いている間、僕はなんだかんだでずっと都電荒川線を意識していたような気もする。電車や起動そのものが直接は見えないところにいた時もだ。決してうるさくはない走行音。どこか丸みを帯びた、踏切の警告音。それらがうまく街の音になっている。もしここに住んだら、やはりずっと都電荒川線を意識するんだろうな、と思う。多分、無意識にそうなるのだ。無意識に意識。矛盾するが、それが当たり前になる。悪くないな、とも思う。
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図書館本。
銀座への熱い思いの本かと思ったら、東京23区それぞれで家賃5万円で物件を検索して様子を見に行く体験談だった。 知らない場所がいっぱい出てきて、迷子の気分になった。
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SUUMO連載エッセイ単行本化。
物件検索で23区の町巡り。
前日譚 ノー銀座、ノーライフ
はじめに
第一回 千代田区 神田にたゆたう神保町
第二回 江戸川区 川を感じて住む小岩
第三回 杉並区 静かに元気な西荻窪
第四回 北区 あれこれ不思議な浮間舟渡
第五回 大田区 端でもにぎわう蒲田
第六回 台東区 浅草も香る田原町
第七回 豊島区 隣駅の魅力に満ちた要町
第八回 葛飾区 まどろみ落ちつくお花茶屋
第九回 品川区 町に紛れる大森海岸
第十回 荒川区 都電が愛しい東尾久三丁目
第十一回 中野区 ジャズもそよぐよ中野新橋
第十二回 港区 彩り溢れる三田
第十三回 板橋区 台に住もうよときわ台
第十四回 目黒区 キュキュッとまとまる都立大学
第十五回 足立区 島感強めの王子神谷
第十六回 新宿区 駅前キュートな下落合
第十七回 江東区 何だか広いよ東大島
第十八回 世田谷区 ふんわりやわらか世田谷
第十九回 文京区 何ともほどよい新大塚
第二十回 練馬区 公園と生きる石神井公園
第二十一回 墨田区 未知を知る鐘ヶ淵
第二十二回 渋谷区 散歩で渋谷へ代々木上原
第二十三回 中央区 銀座の風吹く月島
おわりに
小説 十二月二日、正午にA2出口
風呂付ワンルーム5万円を条件に物件を探し、各区を探訪し、公園や川、運河を歩き、ランチを食べ、コーヒーをすする作者がほほえましい。
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小野寺さん、初のエッセイ集だそうです。東京23区で、家賃5万円で物件を探して訪ねてみるという企画。普段の小野寺作品から感じられる小野寺さんのお人柄がよく出ていました。「xx区のこの街は、この作品のxxが住んでる」、という説明が小野寺ファンには楽しい。エッセイに出てきた未読の小野寺作品を読んでいきたいと思います。
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東京23区それぞれに訪れて書いたエッセイ。
23区出身の者としては薄っぺらとしか言いようがない内容。小野寺小説は大好きだけれども。
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銀座をこよなく愛する小野寺さん。
人生初のエッセイ集となる本作は不動産・住宅に関する情報サイト「SUUMO」を提供する株式会社リクルートが運営するオウンドメディア「SUUMOタウン」に連載されていた原稿をまとめたもの。
家賃5万円弱のワンルームを探し求め東京23区をひた歩く。
「ひと」と「まち」をテーマにした作品が多いだけにどの街でもしっくり馴染んでる。
ランチで入ったお店のメニューはどれも魅力的で時々登場する小野寺作品のエピソードには心和む。
物件情報を期待して読むと肩透かしだけどぶらり街を探検してみたくなる。
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小野寺さんの著者はたくさん読んでいるけど、どんな方かイメージが全くわいていなくて…初エッセイということで、読んでみた。
東京には土地感がないせいもあって、内容にはあまり深く入り込めなかったけど、庶民的で素朴な人柄は伝わってきた。
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作家の人柄も滲み出て楽しく拝読。23区町歩き、色んな出会いと発見ありそう。やってみるか。大田区が23区で一番面積広いとは知らなかった…世田谷と思っていたが、羽田か。
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これ大好きです!
東京好き、物件好きにはたまらない。
春に東京に上京する方は読んだ方が良いかも。
毎月1区選んで住みやすい場所を巡る。
ちゃんと5万円という家賃価格を設定して。
やっぱり東京、それを若干超える所もあるけれども。
街を散策してランチ食べてコーヒー飲んで。
街歩き番組じゃないですか!
面白かったです。
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まちにまつわる小説も多い著者は、とても銀座という町が好きなようで。
住みたいと思っていてもいきなり銀座は…と。
もし、都内に住むなら家賃5万円以内でワンルーム、管理費・共益費込みでという設定でSUUMOタウンで検索し、その町を巡るという内容。
東京都民でないので、区によってかなり雰囲気も違っていることに驚き、こんなとこなら住みたいなとか、やっぱり公園と図書館は近くにあるのが良いなとか、読んでいても楽しめる。
著者の小説が最寄りの図書館に何冊あるか…など行って調べているので、やはり気になるんだなぁなんて思ったり。
確かにかなりの小説のなかで、登場人物が住んでる町が多く出てくる。
『まち』『ひと』『タクジョ!』などなど
町歩きをしながらランチしたり喫茶でコーヒーなんてことも。
都内でも探せば家賃5万ってところもあるのは凄いなぁと、築年数は経っているかもしれないが…
東京で住むのは無理って思っていたが、大丈夫かも。
知らない町を行った気にさせてくれる町ぶらを少し楽しめた。
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一回、三千字程度、23区分。
こよなく銀座を愛する著者が書く東京23区。
風呂トイレ付き、家賃5万円ならどこに住めるのか?
物件選びをしながら、自分が生活の中で大切にしているものに、気づけそう。
やっぱり、図書館は近い方がいいなあー
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色々な街を紹介してくれる内容で
イメージだけですがどこに引っ越そう
考えるのにワクワクしました
自分の知ってる街だとより楽しめました