- 販売開始日: 2023/02/07
- 出版社: サンガ新社
- ISBN:978-4-904507-16-2
沙門果経:仏道を歩む人は瞬時に幸福になる
「仏教で得られる結果」が一気にわかる最古層の教え。古くから受け継がれてきた仏教経典が、現代日本語のいきいきとした解説で蘇る。約2500年前にインドに興ったマガダ国に、若き...
沙門果経:仏道を歩む人は瞬時に幸福になる
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商品説明
「仏教で得られる結果」が一気にわかる最古層の教え。
古くから受け継がれてきた仏教経典が、現代日本語のいきいきとした解説で蘇る。
約2500年前にインドに興ったマガダ国に、若き王様・アジャータサットゥ王が実在した。「沙門果経」は、この王様の「出家をすると何か果報(利益)がありますか?」という問いに対するお釈迦様の回答をまとめた経典である。「沙門果経」は、仏教という教えの要点がすべて網羅されているだけでなく、お釈迦様の卓越した教え方も理解することができる。確実なブッダの教えとして定評のある初期仏教経典を、現代日本語で明晰に解説。
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「仏道を歩む人は瞬時に幸福になる」?
2009/05/30 21:49
9人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大蔵出版から刊行されている「パーリ仏典・長部」から翻訳を使っているようだが、抄録ではなく全文引用した上で解説をつけた方が読者に親切ではないかなあ、と読んで、まず思った。
それにしても著者の南伝仏教こそ唯一正統な仏教である、という思い込みが眼について仕方がない。この本では大乗仏教に対する批判はさほど見ないが、「バガヴァッド・ギーター」が「道徳を否定し」、「殺人を肯定」(60頁)していると著者が書くのは多分、この聖典の冒頭でアルジュナが敵軍の中に親戚友人や恩師の姿を見て、戦闘を放棄するのを御者のクリシュナが諫めるから、こういった事を書くのだろう。随分と表面でしか異教の聖典を読まないで、その上で批判をしているわけだ。
「戦前の日本もそうでしたね。「天皇は人間だ」と言ってしまったら、その人は次の日には消えていたでしょう。」(121頁)とあるが、不敬罪ぐらいで大日本帝国では裁判もかけずに「次の日には消えていた」なんて話は聞いた事がない。大逆行為でもすれば死刑にされるだろうが、それでも裁判にはかける。ありもしない事を前提にして講話をつくって欲しくないものだ。
こんな事ばかり羅列していると、この著者の本を読む気がそがれる。
南伝仏教のパーリ語大蔵経は釈尊が語った事をそのまま結集された事になっているが、結局釈尊の入滅後、数百年経ってから何回も結集されたわけだから、本当のところは分からないものだ。