- 販売開始日: 2023/02/17
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: 富士見ファンタジア文庫
- ISBN:978-4-04-074878-8
週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~
彼女――宮城は変だ。週に一回五千円で、私に命令する権利を買う。一緒にゲームしたり、お菓子を食べさせたり、気分次第で危ない命令も時々。秘密を共有し始めてもう半年経つけれど、...
週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~
商品説明
彼女――宮城は変だ。週に一回五千円で、私に命令する権利を買う。一緒にゲームしたり、お菓子を食べさせたり、気分次第で危ない命令も時々。秘密を共有し始めてもう半年経つけれど、彼女は「私たちは友達じゃない」なんて言う。ねぇ宮城、これが友情でないのなら、私たちはどういう関係なの? あの人――仙台さんでなければいけない理由は、今も別にない。私のふとした思い付きに彼女が乗った、ただそれだけ。だから私は、どんな命令も拒まない彼女を今日も試す。・・・・・・次の春、もし別のクラスになったとしても彼女はこの関係を続けてくれるだろうか。今は、それがちょっとだけ気がかりだ。
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【名前の無い関係、お金で繋がる言い訳の理由】
2024/06/14 14:27
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投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
週に数回、宮城にお金を貰って奴隷になる仙台の危うくて、どこか甘い関係を綴った物語。
相手を言いなりに出来る権利。
それはお金を支払う事で、割り切れる様な心を必要としない行為。
名伏しがたい関係を築く中で、仙台は考えてしまう。
お金さえ支払えば、宮城にとって自分じゃなくても良いんじゃないかと。
宮城の気紛れに付き合う中で、己の価値を見出して欲しいと思ってしまう。
しかし、お金を支払う事で、曖昧な関係を維持出来て。
素直になれない己を正当化出来る理由は未熟だからこそ、必要なのだ。