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投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を観た時もそうだったが、クライマックスは泣ける。
ストーリーは映画とほぼ同じ。映画は大が主人公だが本作品は雪祈目線のストーリー。それでもやはり泣ける
久々に泣けました
2024/07/05 05:59
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投稿者:かめやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストイックにジャズを追い求める雪祈の情熱に打たれました。仲間と影響しあいながら真摯に打ち込んで自分の音楽を見出そうとする姿は青春そのものです。
漫画のエピソードと補完しあう形で「BLUE GIANT」を深く立体的に楽しめました。
セロニアス・モンクのピアノソロを聞きながら
2023/05/13 15:40
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャズピアニストを目指す若者が、天才肌のサックス奏者、ジャズを奏でたいと強く願う初心者のドラマーと、トリオを組み、成長していく物語。主人公は、ピアノの音に彩りを感じていた幼少期があり、いつの間にか音は音として感じるようになり、そこからジャズプレイヤーとしての飛躍を遂げられない状況に、もだえ苦しむことになる。その苦しみの先に、それを乗り越えて、色彩が少しづつ戻ってくることになる描写は、心がぞわーとしてしまう。ジャズなどの音楽に詞がない場合でもリリックが聞こえることがある。逆に、音楽を文章で表現することで、ジャズのあの魂を揺さぶるスイング感が、熱い音の塊が、伝わる小説であった。
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もともとコミックが好きで、
映画も観に行った。
なおかつ雪祈の物語絶対読まなきゃ!と購入。
読みながら終盤では涙が出て、
泣きながら読んでいた。
すごくよかった。
実は私もジャズをする人なので、
熱い想いが伝わってたまらない気持ちだった。
私がしてるのはサックスなのだが、、、
もっと青くなりたい。
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漫画原作→サントラ→映画を経てから二回読んだ。本書籍を読む前は大と玉田を通して想像したが、読了後は繰り返し観た映画も繰り返し聴いたサントラも全て雪祈目線に。それだけ劇的なストーリーで魅力的な人物だということだろう。物語から、音楽から、彼の熱く繊細な人物像が浮かび上がる。
欲を言えば、音を聴く前にピアノマンを読んだらどんな雪祈像になっていたのかを感じたかったこと。また繰り返し読む書籍になるだろう。
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読書記録 2023.03
#ピアノマン
本編とは少し異なる、映画と重なる世界線の雪祈の物語。
あの結末に至ると分かっていても、JASSのライブにいるかのように、読み進める手を止められなかった。
本編のこれからに繋がる、ファンなら必読の物語だよ。
#BLUEGIANT
#読書好きな人と繋がりたい
#読了
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本作は、(おそらく)映画「BLUE GIANT」の放映に伴って製作されたJASSピアニスト・沢辺雪祈を主人公にしたスピンオフ小説である。
最初に三点指摘しておきたいが、
・ノベライズ作者の南波永人氏は漫画原作者
・南波氏は映画の脚本も担当している
・映画監督インタビュー(https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1676943858)によると、映画版は雪祈主人公の構想があった
これらの点を踏まえると、このノベライズは「あったかもしれない幻の映画版」と捉えることができる一冊だろう。
原作漫画、映画に続く第三の世界線とも言える。
前段が長くなったがこの作品は「BLUE GIANT」の東京編をテーマに、雪祈の半生が描かれている。
ファンアイテム的要素も含まれるが、単著として見てもすこぶる魅力的な一冊だ。
特に、この本でしか読めない前日譚、幼少期の雪祈の物語(P.397のうち、P.95までと1/4を占める)は興味深い。
艶やかな、五感に訴える形で美しく描かれた彼の生活、その長野の風景の数々は小説としての面白さに溢れている。
そして本編。300P余りを費やして描かれた本編たる東京編。
この物語は、シンプルに良い。
プロとして活躍するようになった宮本大をして
>「世界中で演奏してきましたけど、あんなのは……あれだけでした」(P.396)
と言わしめたあの夜へと向かう物語。
雪祈という人物がいかにしてあの日ブルージャイアントに到ったのか、その努力と苦悩の日々が克明に描かれている。
原作読者にとっても驚きの連続となる読書になるのは間違いない。
玉田に厳しく当たる雪祈の思いとは。
初ライブ後に大と語らった時の、大が断言した力強い言葉。
その直後の練習で告げた「大。お前さ、一回死ねよ」(P.148 )の真意とは。
そこで感得した大の有り様の凄まじさとは。
東京時代の大の秘めたる恋愛物語から、再会したアオイちゃんとの描かれなかった会話の数々まで。
このノベライズが描く秘されていた情報はあまりに多い。
そして、それはあの夜も。
彼と彼の両親がいかにして決断したのか、クライマックスへと到るエピソードは一読の価値がある。
とはいえ、実のところ、そこに辿り着くのにはいささか苦労した。
後半になって露骨に読む手が鈍ったからだ。
映画の鑑賞者(あるいは原作漫画の読者)は、この物語がどこに帰結するかを知っている。
その残酷さを知った上で読み進めるのはあまりに酷だった。
この心優しい、音楽に真摯で真っ直ぐな青年を見舞う悲劇は、ノベライズでの加筆でいや増していた。
個人的に、特典付録やノベライズの類を「必読」というのはあまり好かない。
本編は本編で完結しているべきだし、これらの存在は副読本的であるべきだと思うためである。
時にそうした類がプレミア化してオークションでやり取りされても、作者にも出版社にも利益は生じない。忌むべき議論だと思う。
しかし、それでも。
この作品はどうしても、原作漫画・映画を体験したファンには強く推薦せざるを得ない。
この一冊を読むかどうかで、明らかに「BLUE GIANT」の解像度が変わるからだ。それも大幅に。
素晴らしい読書をさせて頂いた。
映画を見て、原作(第一部)を一読してからの読書となったが、本当に素晴らしい体験をさせて頂いたと思う。
単著として見ても魅力的で、星五つぶち抜きの星八つ評価。
ブルージャイアントのノベライズとして見て、星十個で評価したい一冊だ。
表現法や文体の面では結構実験的な要素も含んでいるが、それも含めて名作と言って過言ではないだろう。
良い時間を過ごさせていただいた。
この作品に出会えたことを心より感謝したい。ありがとう。
なお、最後に余談であるが、このノベライズは三人のやり取りも加筆されている。
野郎三人が楽しそうにワキャワキャやってる姿は女性方面に需要がありそうだなあ、と感じた点は付記しておきたい。
はなはだ余談ではあるが。失礼。
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音が色に見えるってどんな感覚なんだろう?
言葉よりも先に音を色で感じる才能。
当然の如く授かる絶対音感。
音楽の才能溢れる青年たちの出会い、葛藤。
人生は人との出会いであり、お互いがお互いを高めていく。
青春だなと感じた。
音楽を職にできる人なんて一握りだけど、目標を持って努力する姿は素敵だなと思った。
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漫画も映画も大好きなので読んでみました
前日譚みたいな完全オリジナルストーリーなのかと思いきや、映画の雪祈視点版
少し思ってたのと違い、そこは残念
でも雪祈がより好きになる本なのは間違いなし
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雪祈視点からのBLUE GIANT
もがいてもがいて
抜け出した先に見つけたもの
映画では描ききれなかった葛藤と
ライブひとつひとつにこめられた想い
ラストライブの熱い想いは
何度でも涙する
漫画でも、映画でも、そしてこの小説からも
まるでソーブルーにいるような
胸を打つ音が聞こえてくる
「俺はソロをやる時は世界一だと思って吹いてる。実際に世界一かどうかなんて問題じゃない。お客はその時間、俺しか見ていないんだ。二流のソロです、なんて思いながら吹いたら失礼だ」
雪祈が葛藤している時に言っていた大のこの言葉
自分もそんな気持ちを大切にしたい
世界一だと思うことは恥ずかしいことでも何でもなくてそう思えるほど努力している自分の誇り
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BLUE GIANTのピアニスト雪祈のスピンオフ小説。
雪祈視点で語られる、ジャズマンを目指すピアニストのサイドストーリー。
雪祈のピアノとの出会い、幼少期の記憶、大人になってからの苦悩、映画では確信を持てなかった彼を見舞う悲劇の裏での両親を含めたエピソード etc…
帯にもある通り、幼少期の共感覚的 音の捉え方についての描写が好きでした。
原作も映画も観ているのにも関わらず、雪祈に起こる衝撃シーンは今回こそ無いのではないか…とハラハラと祈ってしまう自分が居ました。
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BLUE GIANT本編と同じ、あの熱烈に何かを追い求めた人にしか分からない熱くて爽やかで青い空気を感じさせてくれる1冊だった。
文章もかなり読みやすく、本編を既に読んだことのある人であればスルッと最後まで一気読みできること、間違いない。
もちろん本編を読んだことがない人も、この1冊のみでも十分惹き込まれる演奏中の描写や雪祈の葛藤を、真隣で見ているかのような臨場感を存分に楽しめると思う。
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こんなにも時間をかけて読んだ小説ははじめて。
読み終えたくなくて、一日で読める本を2ヶ月もかけてしまった。
音楽に限らず芸術の世界にいるとわかる。プロになるのに一番難しいのが雪祈のタイプだということ。あの人上手いんだけどね…って“けど”がつく人。
ただ彼は正しい謙虚さと人の助言を聞く耳を持ち合わせてる最強のタイプでもあったんですよね。それさえあれば元々は感性が高いのだから開花します。
映画も漫画も未読ですがこの本に出会えてよかった。
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微妙な内容だった。
小説としては素人作品か、台本、あるいは漫画原作はこの程度の描写で、あとは作画を担当する漫画家の領域なのかもしれない、と思うような内容。
要は文章として表現しきれていない部分が多い。漫画と映画を見ていない人が、この本だけでどれだけイメージを膨らませられるのだろうか?と心配になった。
なので、これは(少なくとも)映画を観た人のための作品と割り切ったほうが良さそうだ。
映画『BLUE GIANT』の副読本として、「漫画でも映画でも描かれなかった『BLUE GIANT』もうひとつの物語」として楽しむ分にはいいだろう。主人公のサックスプレイヤーの宮本大ではなく、ピアニスト沢辺雪祈からの目線で描かれているというだけで、映画と(ほぼ)同じ展開でストーリーは進む。なので新しさはほとんどない。映画では描かれてないが原作漫画で描かれているシーンも再録されている。それを雪祈目線に置き換えている程度。
とはいえ、映画同様に、涙して読ませてもらった。してやられたり、だ。なので、非常に微妙だ。
映画鑑賞後、「これは雪祈の物語だ」と思った。かなり軸足が雪祈寄りだと感じたが、もしかすると、この小説が、じつは原案としてあったのか?とさえ思えた。
映画はおそらくもう1度は見るだろう。その時、本作で描かれている、雪祈の幼少時代のエピソード、原作でも描かれてなかった(だろう)、同級生の賢太郎の存在は映画で描かれていたか?は確認したいと思った。
「BONUS TRACK」の使い方は、原作、映画同様秀逸。いい場面転換になるし、サイド情報をさりげなく差し挟める。しかも数年先の未来から過去を振り返ってという思わぬ視点が加わる妙味。
そして本書では、宮本大のインタビューがあるのは、面白いな、と思った。
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原作未読で映画を見に行き、感動。雪祈が気になっていたので、彼の視点から描いた本があると知り速攻買いました。
かなり期待していたので、少しハードルを上げてしまったか、とクライマックスまでは物足りなかったり期待が外れてしまうこともありました。
文章が単調なのは、あえて雪祈という登場人物視点の物語だからなのかもしれないですがちょっと残念でした。
映画を見ただけだと恋愛要素がないことにとても好感を抱いていたのですが、本を読むと大も雪祈も恋愛していたことに少々驚きましたが、大は大らしく夢にまっすぐ進む様を見せつける様子がスカッとしました。
雪祈の恋愛はちょっと意外で、アオイちゃんに対してそんなに好きだったの!?と驚いたし、控えめな感じもイメージと違っていました。
映画を見たときに感じていたものと、雪祈の心情は結構違っていて、読まなきゃ気付かなかったのか私が映画から読み取れなかったのか…もやもや。
クライマックスの演奏シーンの描写は改行なしの圧倒的文字量が、音の波や迫力を伝えている気がして、こんな文章の伝え方、見せ方があるんだ!と感心しました。
あの感動がよみがえるようで、すごい文章力だなと。
ただ、この本を読んで、映画で見て音楽を聴いてブルージャイアントに惹かれていた気持ちが治まってしまったのが正直なところです。
原作も気になっていたのですが、この本を読んだことで、映画から入った人間はついていけないかもしれないと思ってしまいました。