電子書籍
国費解剖 知られざる政府予算の病巣
著者 日本経済新聞社
「コロナ予備費12兆円。その9割が使途を追えない」「補助金拠出の基金乱立。2兆6000億円を過剰積み立て」「農家のコメ減収補填、実需の238倍超の予算を温存」 「コンサル...
国費解剖 知られざる政府予算の病巣
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国費解剖 知られざる政府予算の病巣 (日経プレミアシリーズ)
商品説明
「コロナ予備費12兆円。その9割が使途を追えない」
「補助金拠出の基金乱立。2兆6000億円を過剰積み立て」
「農家のコメ減収補填、実需の238倍超の予算を温存」
「コンサル頼みの委託事業 1人1時間3万円超の人件費」
…
財政悪化の一方で、膨張を続ける国家予算。
その内実を紐解けば、莫大な政府の“ムダ遣い”が明らかになる。
緻密な取材から国費のブラックボックスに迫り
SNSで大きな反響を呼んだ、日本経済新聞の好評連載を大幅加筆のうえ新書化。
目次
- はじめに
- 序章 コロナ予算はどこにいった?
- 第1章 予備費の誘惑、乱発される「緊急事態」
- 第2章 基金という名の「ブラックボックス」
- 第3章 特別会計、今も「離れですき焼き」
- 第4章 コンサル頼みの委託事業
- 第5章 政府の辞書に「検証」なし
- 第6章 国と地方、無責任の連鎖
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知られざる側面が明らかに
2023/04/28 20:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:早稲田の古本屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても興味深い本です。
闇に包まれた政府のおカネの使い方を、「解剖」して明らかにしてくれています。
知らなかったことが多いと実感します。
政治や行政に携わっている人にぜひ読んで欲しいと思います。
紙の本
国債を積み上げ、税金の使い道がよくわからない、有効性も判断できないことから転換を
2023/04/21 18:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
国会で議論になり、明確に解明できていない多額の予備費、通常は国会が召集できないけど、緊急性があり、それほど多額でないから予備費を執行するという常識が通じない時代となっている。新型コロナ対策費となれば何でもありから始まり、未だに使いやすい莫大な予備費が計上されている。地方自治体でも、大阪府や大阪市は首長の専決処分の乱発も似たようなことである。疑問に思うのは誰しもだろう。1930、40年代、戦争に突入する前から、戦時中は多額の国債が発行され、日本銀行が引き受け、戦争に負けるとその負債が一挙に出てきて国家破産の憂き目にあう。また、同じことが、戦争でなくても起こるのではないかと思うのは普通の感覚であろう。日本経済新聞社の調査報道グループがこれに手をつけ、新書にまとめたのがこれである。
目次を見ると、
はじめに
序章 コロナ予算はどこにいった?
第1章 予備費の誘惑、乱発される「緊急事態」
第2章 基金という名の「ブラックボックス」
第3章 特別会計、今も「離れですき焼き」
第4章 コンサル頼みの委託事業
第5章 政府の辞書に「検証」なし
第6章 国と地方、無責任の連鎖 となる。
野放図に積み上げられるコロナ予算に疑問を持ち、これに疑問を持つ官僚の言葉に刺激を受け、調べ始めたことは、この目次からも理解できる。まずは、予備費の計上で、異様な予算構成になっていることは、専門家はわかるだろうが、素人にはわかりにくい。これに手をつけ、解説を試みていることは価値がある。たった一晩に多額の予備費が積み上がる。防衛費ですら、GDP2%ありきで中身は後回し。異次元と言えば何でも通るのであろうか。予備費はもとより、多額の予算の未消化。基金を乱発し、中身が詰まらないままで枠の確保で、予算の未消化。もっと有効な使い道があっただろうに、そのタイミングを逃すだけで被害は大きくなる。残せばいいのだろうという話でもない。予算という意味が理解されているのだろうか。総理大臣を始め閣僚のみなさん、国会議員、国家公務員(特にキャリア官僚となるが)。ICTに疎く、事業を推進するにも、外部に委託する、それも入札時の仕様書づくりだけでなく、ありとあらゆることまで参加する企業に頼らざるを得ないし、その企業もどこまでわかっているのだろうか。政官財のもたれ合いと税金(国債と言っても課税権があればこそ)にぶら下がっている実態に迫ろうとしている。時間とお金を浪費し、未来を食いつぶすことはこれで終わりにしてほしいと思う人は多いと思う。一読してほしい本である。
紙の本
啓発
2023/07/30 05:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
税金がいかに処理されるのか検証は必要でこの取材陣が啓発する行為は非常に意義がある。しかし苦労話が多く焦点は呆けてしまっているのが残念だ。専門家と称するものが各項目に提言されているがほんの一例とみるべきだろう。もっとこの啓発が一般的に知られる努力が必要である。