- 販売開始日: 2023/03/10
- 出版社: BABジャパン
- ISBN:978-4-8142-0497-7
“合気脳”で達人!
著者 押切伸一
一瞬で体や相手との関係性を変えてしまう“中心帰納”とは?“想う”ことで達人技を実現していくメソッド満載!体と相手との関係性が実際に変化する不思議!達人が行っていたのはこれ...
“合気脳”で達人!
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商品説明
一瞬で体や相手との関係性を変えてしまう
“中心帰納”とは?
“想う”ことで達人技を実現していくメソッド満載!
体と相手との関係性が実際に変化する不思議!
達人が行っていたのはこれだった!
つい対抗してしまう、焦ってしまう、欲を出してしまう…
そんな誰もが抱く気持ちを自分の中心へと瞬時に納めた時、それは起こる!
合気道達人技の秘密に、誰も語らなかった聞いたこともないキーワードから迫る一冊!
目次
- CONTENTS
- ●第1章 “想い”が技になる!
- 1 達人技は「想い方の技」だった!
- 2 武道の意識遣いを治療などに応用する
- 3 限界を超えるための心法
- 4 語り継がれた達人像
- コラム 居合神社と昭和の剣豪たち
- 5 身体技法だけでは到達できない世界
- 6 体深意識とは何か
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良書だけど安易に捉えられやすい題名と帯のキャッチコピー
2022/10/05 11:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
想うだけで投げられると理解されてしまいやすい本の題名と帯(特に裏表紙側)が残念。簡単に出来ると誤解を招きそう。失礼ながら、試合もなく申し合わせの馴れ合い合気道をされている方、特に自分の実力も客観的に把握出来ずに名人達人になったつもりの人(特に合気道の人、身体を遣わず頭だけで理解してその気になっている人)が飛びつきそう。
残念ながら、そんなアンチョコなものではない。とても難解で修得が難しいテーマ。肉弾相打つ格闘技の方やマニアには理解されないと思う。本では簡単に出来るような表現だが、読んでいるうちに矛盾だらけと感じてしまい、訳が分からなくなるだろう。真面目な人ほど、そうなると思う。もし、理解したと思う人がいれば、その人は天才か浅知恵の人のどちらかだと思う。矛盾しているれど、何もかもが正しい。まるっきり禅と同じ。一人の人の理解、悟りはその人だけのもので、誰にも伝わらない。本来、芸事はそういうもの。後継者になったから、免許皆伝を受けたからと言って、開祖や先代と同じものとは限らない。
ここに著されていることは、昔から言われてきたことだと思う。手に入るならば大森曹玄老師の『剣と禅』、『山岡鉄舟』を読めば、何となくでも理解出来ると思う。今の武道界は無礼な言い方になるが所詮は畜生道。ご年配の高段者が若い猛者を手玉にとる剣道界は多少違うのかもしれない。そう、『剣と禅』『山岡鉄舟』共に剣術の話が多分に出てくるし、何よりも大森曹玄老師は直新影流の達人でもあるか。だから、説得力がある。
この本の内容はHow To的に書かれているが、この本はそんなものではない。論文と言ってよいと思う。
形から入る植芝合気道と精神面から入る平井合気道(=光輪洞合気道)。
問答をする臨済宗、黄檗宗と只管打座の曹洞宗くらい違いがあるのではないかと感じる。でも、頂点は同じ。植芝盛平翁と平井稔翁は意気投合して一時期一緒に歩んでいる(植芝翁が平井翁を招聘している。植芝盛平翁と平井稔翁と、表現方法は異なるが、多分同じ世界を共有し理解しあったのではないか。)。
著者は病気を患いながらも、この本を著された。サラッとした文章ながら執念を感じる。流石は、初見良昭先生や日野晃先生と関係を持たれている方と思う。慧眼の持ち主。多角的に光を当て、伝えている。
成田新十郎先生はこんなことを平井稔翁に弟子入りされてから今日まで何十年もされているのかと思うと唯々叩頭してしまう。多分、今もこれからも生涯を通じて修行をされるのだろう。本当に叩頭、口頭、また叩頭。
そのお弟子である白石先生と門人の方々も同じだろう。ご苦労ウされておられるのだろう。常に自己否定と壁にぶつかることの連続ではないかと思う。不謹慎な言い方だが、実際の用に立てるまでに何年掛かるだろう。あえて失礼な表現をすれば、太極拳と同じく実用をなすまでに何十年もかかるかもしれない。あるいは、その域に達することなく人生を終わるかもしれない。
禅と通じるところがあるだけに、この本は武術という狭い世界だけでなく、もっと色々な分野の扉を開けるのではないかと感じる。
言葉を沢山使って褒めれば褒めるほど、この本の値打ちが下がると思う。一言『良書』『座右の書になりうる』。
あまり良い仕事をしないBABジャパンにしては、本当に久々によい仕事をしていると感じる。
著者に感謝。