- 販売開始日: 2023/03/10
- 出版社: BABジャパン
- ISBN:978-4-8142-0506-6
徹底検証!植芝盛平と合気道の戦う力
著者 飯田イチロオ
植芝盛平は言った。合気道は負けない。合気道が創始された大正~昭和初期、道場破りも珍しくなかった時代、何と相対しても負けないだけの技術が確かに必要だった。その術理を徹底的に...
徹底検証!植芝盛平と合気道の戦う力
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商品説明
植芝盛平は言った。合気道は負けない。
合気道が創始された大正~昭和初期、道場破りも珍しくなかった時代、何と相対しても負けないだけの技術が確かに必要だった。
その術理を徹底的に明らかにしていく。これは合気道の“臨床実験”である。
「合気道は、ストレート・パンチにも対応できる!」
開祖が考えた、実戦術理と「負けない理由」を解明する!!
目次
- CONTENTS
- ●第1章 植芝盛平翁は言った「合気道は負けない」
- 1 昭和の空手道家で剣道・柔道の武道家小西康裕祖師の目撃証言
- 2 合気道は爺しかできない
- 3 唐手と西洋のボクシングの攻防を研究する
- 4 開祖は言う「実戦では“当身七分、投げ三分”」
- 5 昭和初期、柔術の攻撃は握り拳であった
- 6 突く・蹴る・掴むの攻撃を同じ技で対処できるのが合気道
- 7 合気道の神髄は“体捌き・円転の理と技も楕円形”
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力作という感じがしますが・・・・。
2022/12/09 11:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
盛りだくさんで力作だと思います(読みにくいですが)。
ただ、ピンと響かないのです。
例えば、45度の捌き。これは、当たり前のことで、開祖の直系弟子であった亡き師匠が稽古の折に道場の後ろにあるホワイトボードに図示して口を酸っぱくして講義してくださったので、当たり前のこととしか思いませんでした。開祖壮年期の剣の構えのお写真や、養神館の構えを見ればどういう動きをするか察しもつきます。ですので、寧ろ、本家(本部)では流れの稽古ばかりで、そういう肝心なことを教えておられないのかと感じました。
また、松竹梅については大東流の大宮司郎先生が御著書の中で既に述べられておりますので、新鮮味がありませんでした。故引土先生が松竹梅の棒術の巻物の一部を公開されていた記憶があります。岩間の齊藤守弘先生御生前に松竹梅についてお伺いしたところ「お前にはまだ早い。」と叱られながらもヒントをくださいました。体術にしても武器技にしても、結局のところ考え方だと思います。手を開くとか、握るとか言うのは見た目の形にしか過ぎないと思っていますので、著者のお考えには納得がいきません。
正面打ちが顔面へのストレートパンチと言うのは、開祖ご自身がそれらしいことを言われていた資料を目にした記憶があります。隙だらけで上段に振りかぶっての打ち込みを怒られたも。齊藤守弘先生の御指導されている正面打ち一教の打ち方が本当の打ち方だと思います。その打ち方は富木先生の手刀体操の中に含まれています。正面打ちは2種類あるのではないかと考えております。
精神的な話は、底が浅い気がします。亡き師匠にからは先ず合気道綱領をシッカリと理解せよと言われました。「万世一系の理道」「天授の真理」「言霊の妙用」「萬有各自適宜の処理」等々。
開祖、藤平光一先生、齊藤守弘先生が腕力に優れた方として技の力技であるかのようなことを仰られている著者には納得がいきません。多分、著者は固い稽古をしたことがないか、真剣にしてこられなかったからだと思います。齊藤守弘先生は「俺の合気道を力技だと言うが、力など全く使っていない。要らない。」と仰っておられましたが、某流の空手の師匠(故人、塩田剛三先生よりも小柄ながら空手、柔術ともに達人)が齊藤先生の合氣道を「全く自分の力を使っていない。相手が自分の力で飛ばされている。」と仰られました。正に、開祖が合気道とはそういうものだと言われたとおりのものを体現されています。藤平光一先生の技は流れのように見えますが、本家(合気会)の流れとは根本的に違います。多分、藤平光一先生の会得された原理が正しいと思います。著者の模範演武の写真を拝見させていただく限り、肩も上がって力みが見られ、姿勢にも狂いがあるように感じられます。
そういう意味では、この本は読んで残念な想いが残りました。
力も技も否定はしないのですが、結局力が、技が、相手より上の人が勝ちをおさめる世界に過ぎず、畜生道かと思います。その世界に嫌気がさした白井亨の世界を合気道は具体化すべきです。試合がないからこそ出来る稽古を通して、本当の強さを磨けるのが合気道ではないのでしょうか。