ZONE 豊洲署生活安全課 岩倉梓
著者 福田和代
日本全体が少子化で人口減に悩まされる中、東京都江東区豊洲は、空前の人口増と再開発に沸き立っている。新たに設置された豊洲署生活安全課の女性刑事・岩倉梓のもとに持ち込まれる事...
ZONE 豊洲署生活安全課 岩倉梓
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商品説明
日本全体が少子化で人口減に悩まされる中、東京都江東区豊洲は、空前の人口増と再開発に沸き立っている。新たに設置された豊洲署生活安全課の女性刑事・岩倉梓のもとに持ち込まれる事件の数々。《児童ネグレクト》《貧困老人の孤独死》《震災詐欺》――。生まれつつある街の中で、梓は自分に出来る仕事を悩みながらも一歩一歩模索していく……。本格派・福田和代が描く、新世代警察小説。(解説・宇田川拓哉)
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さらりと気軽に読めるが、その中に著者の想いが滲み出る作品。
2018/05/04 12:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
さらりと気軽に読めるが、その中に著者の想いが滲み出る作品。急速に発展する新都市計画地域・豊洲を舞台とする短編集。立地の良さから基本的には富裕層の居住地だが、そのなかに様々な人々が暮らす。「地域が街にかわっていく」過程(74)を描きたかったらしい。基本的に殺人事件のような殺伐とした事件は起こらないが、逆に地域の中で花形ではない裏方的な存在として社会を支える「名もなき人々」の物語である。女性警官:梓の側からいうと、警官が地域に溶け込んでいく過程と言えよう。
リケジョらしい作風に魅かれて読み始めたが、706:『碧空(アオゾラ)のカノンー航空自衛隊航空中央音楽隊ノート[1]』(2015)辺りから、同じ自衛隊でも花形ではない裏方的な存在に目を向け始めた。その目は社会の基礎を支える人々へと向けられている。女性的感性による社会を支える「名もなき人々」の物語である。
ゾーン
2023/01/07 21:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
地に足のついた、警察小説。地味だが、実際の警察の仕事は、こういう、事件とも言いきれないような事の積み重ねなんだろうな、と思わせる。
主人公の岩倉梓も、ごく普通の女性で、有能な後輩刑事に昇進を越された場合に備えて、常に丁寧語で接するなど、どこか鬱屈しているところもリアルだった。
自信無さげな梓だが、堅実な仕事ぶりには好感が持てた。
普通の人々の日常の身の回り
2015/08/10 02:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SeasideParadise - この投稿者のレビュー一覧を見る
刑事課じゃなくて生活安全課の女性刑事の話。扱う事件もずいぶん異なる。もっと普通の人々の日常の身の回りにありそうなことばかり。本当はここまで深くは関わってもらえないかもしれないけれど、警察っていろいろやってくれるんだね、と思わせてくれる。いや、そこまで深く入れ込んだらやってられないだろう、という彼女の上司によるセリフもあるんだけど(^^;