あなたは今、何を学んでいますか?
2023/04/04 06:58
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投稿者:しゅうろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
学びたいことに気づけば、食指を動かし、学びたいと感じてなくても学んでいきたい。
後で振り返ると、楽しい時間を過ごしたと思えてくる。人の経験はみんな違うのだから、少しの時間があれば「あなたは今、何を学んでいますか」と問いかけたくさせてくれる本。
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3月に発売されたばかり。
荒木博之さんの本、2冊目。
学びとは、経験の前後の差分。
第二章のこの始まりにしびれました。
まさに本質だ。
それを知る、経験する前の自分と、それを知った、経験した自分との差が学び。
言われてみればその通りなんだが、言われてみるまで気づかなかった。
この他にも学ぶという行為の構造についてわかりやすく解き明かし、「意識的に学ぶ」ということへのハードルを下げてくれる内容。
効果的に引用される書籍についても別ページに荒木さんの愛ある解説つきで丁寧に記載してある。
ビジネスパーソンとは縁遠い生き方をしているので、ラーニングパレットなんかは自分ごとに引き寄せるのが難しいけど、それでも過去の学びの小さなタネを棚卸しするきっかけにはなった。
日々の生活の些細な出来事にも学びのタネは転がっていて、40年以上も生きていれば、若かったあの時この時にかけられた言葉、経験したこと、読んだ本、観た映画なんかからも、その時には気がつかなかったナニカが後になって今に至るナニカと伏線のように繋がって、今見えている世界の解像度が上がるなんて経験をたくさんしてきている。
無意識であれ、ラーニングパレットにのせた色がそんな経験の積み重ねで新しい世界を描いてくれることもあるんだろう。いずれにせよ、意識的にこれを構造化するのは私には難しそうだけど。
またこの本は思うまま、知りたいから知るというスタンスで学んでいくことの楽しさをも全力で肯定してくれている。
この肩の力が抜けた感じがいい。
それを学んでどうなりたいの?
何を目指してるの?
将来的になんのメリットがあるの?
40半ばを過ぎて、教養の本を読んだり数学の学び直しに参考書で問題解いたりしていると、そんなことを聞かれることもあるし、たまに自分でも?って思うこともあるのだが、その都度自答する。
何も目指していないし、なんなら途中でやめちゃってもいいんだ。
(実際数学は今ちょっと停滞中)
結局のところ面白いから、知りたいからやってる。コレが最強。
わたしのことだから、意識して学ぶということに、飽きちゃったりすることもあると思う。だけど、日々の些細な経験や、些細な疑問が学びであり、生きることなんだと思うと、やはり人生は捨てたものではないな、と思えてくる。
その紆余曲折が独学の地図を作るのかも。
いやぁ、荒木博之さんの本はやっぱりテッパンだわ。
(これ、帯も捨てられない笑)
ホント、良い読書ができました。
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読みやすくサクサク読むことができた。
学ぶことにwhyの問いを追求すると必然性のある学びしか目に入らない危険性、学びの差分を削り出すための3ステップ、経験を動詞ね語る、ラーニングパレット(これはまだ自分ごとで落とせていない)などの気になる内容が多くあった。
今後の学びを考える上で必要な一冊。
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学ぶことを続けられることができるなら人生は死ぬまで実りあるものと成りうる。「独学」についての本は初めてだし、そのやり方に関して有益な情報が得られそうなので読んでみたい
#独学の地図
#荒木博行
23/3/24出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3FM5V6H
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独学とは学んでから時間差で「あれってこういうことか」と分かるもの。効率的に学びをピックする方法もあるが、余白を残して自分の頭で考える隙間をあけるのがよい。
ほとんどの学びは一般論化してしまうとどこかで聞いた学びになってしまう。いかに、自分事化し、無骨な言語化ができるかが記憶の定着につながる。
分かりやすいアクションとしてはアウトプットありきでインプットすること。
30分後にアウトプットすると決めたらそれにあわせたインプットになる。
適切で手ごろなアウトプットの場があると良いかもしれない。
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学びの差分を削り出す方法は参考になった。
全体的に私の理解力が乏しく難しく感じた。
特にラーニングパレットの部分は一度では理解出来ず、何度か読み直した。
日が経ったら、改めて読んでみようと思う。
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ビジネス書としての「効用」を求めすぎず、慎重に丁寧に学びの豊かさを伝えようとする著者のやさしさを感じる。
1 独学のトライアングル「疑問」「差分」「他者」
◯「why」の問いは最初は意識しない。必然性のある学びしか目に入らなくなる危険性がある。面白そうだから学ぶ以上の理由は必要ない。無理にそれらしい理由を捻り出すのではなく「why」が立ち現れることを辛抱強く待つ。
◯学びのスタート地点に「問い」を置く。イシューではなく「疑問」のレベルでいい。興味さえあればそれでいい!
→問い立ての例)対象↔︎自分×過去↔︎未来
◯学び=経験の前後の差分
・既知の「それっぽい一般論」は単なる感想。蓋をせず、「自分だけの具体論」まで落とし込んで差分を削り出す
◯3ステップ
1.素直に感じたこと(=感想)をアウトプットする
2.「それっぽい一般論」がないかチェックする
3.「自分だけの具体論」に変換する。無骨でいい。
◯些細な2ミリの学びの積み重ね
◯理解したから他者に語るのではなく、他者に語るからこそ理解する
2 独学のための5つの能力
①自己批判:自分の中の他者
②保留:複雑で意味不明なコンテンツに向き合う
③抽象化:共通項発見ゲーム
④具体化:観察を通じた微妙な違い
⑤表現:他者の優れた表現をストック
3 ラーニングパレット
◯経歴を動詞でまとめる
◯構造化し、これからの学びを考える
〜べきだけではない学び、構造化、弛まぬ学び
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独学の地図という題名から、綺麗に整備された地図が示されて、その地図を頼りに独学の一歩を踏み出すような印象を持って、本書を手に取った。
見事にその期待は裏切られた。独学とは、何もない白紙を自分の足で歩み、学んだ奇跡が記されていく。振り返ってみると地図ができているというもの。本書は、大海原(学びの世界)に歩み出す羅針盤を考えた本のような気がした。ヒントとなった書籍の紹介もあり、自分なりに本書の内容をより深く咀嚼することもできる。新年度がスタートするこのタイミングにおすすめの書籍。
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「あなたは今、何を学んでいますか」の問いを、少しの空いた時間でも問いかけることで、新たな世界の見え方を手に入れられる。何からでも学べるし、同じ経験をした人でも学び方は異なる。
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学びの地図は、目的から逆算して作っていくべきもの、ではなく、好奇心を起点に、結果として自分の文脈の中で紡ぎ出されていくもの。学びを計画し、楽しみ、2ミリの学びを削り取る。赴くままに学びを楽しみたくなった。
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独学の地図
著:荒木 博行
学びというのは、非日常的な場所やコンテンツの中だけで発生するものではなく、何気ない日々の中に転がっている。だからこそ、「良い学び方」は、「良い生き方」につながる。
そして、その「学び方」の本質を理解すれば、先ほどまで頭の中を支配していた「何を学ぶか」や「どこで学ぶか」という問いは消え去っている。「どう学ぶか」に対する手がかりを得たならば、目の前にある日常そのものが学びの場になる。
特別な場所に行かなくても、魅力的なタイトルが付けられた講座を受けなくても、見方を変えるだけで、新たな学びの扉は開いていく。
本書の構成は、以下の3部から構成されている。
①独学のための「行為」
②独学のための「能力」
③独学のための「土台」
捉えようのない広い「独学」に対して、もちろん体系的な構成で展開されているものの、通常の独学関連の本では伝えきれないような、行間や余白部分の大切な本質であったり、気持ち等の暗黙知について経験や知見を絶妙にブレンドして紹介されている。
歩まれた道は平坦ではなく、苦難等を経て辿り着いたメソッドに触れるだけでも大きな読む価値はある。
難しいことではなく、身近な先輩や朝礼や終礼等でぽろっと聞けるような、わかりやすくそれでいてそれが全てのような概念を学ぶことができる。
学びたい学びの大切さ、今だからこそ、気づけるこのタイミングで本書と出会えたことは幸運であった。
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常々感じていた、ワクワクしない自己研鑽の原因が書かれていたように思う。whyによる必然性の圧迫。
昔読んだ、摘まみ食い学習法にも近い気がするけど、もっと長期的で、ある意味戦略的。
自分はまだまだギモンが出てこない族だけど、少しずつでも地図を広げていきたい。
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独学でも他者の力を積極的に借りて行きましょう。たとえ失敗しても、ただでは起きないことを意識すべきです。
今の時代は、特定のキャリアを目指していろいろ犠牲にしながら、歯を食いしばって学スタイルではありません。今を倍楽しみながら学ぶからこそ、彩りが増え、その結果、後付けでキャリアの可能性が豊かになっていくのです。
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独学をどういうモチベーションでやればいいか、どういうことを学んでみるといいか(学ぶべきかとしないのが味噌)シンプルに教えてくれる本。
著者が住友商事時代に経験したことも例に挙げられながら書かれており、共感しやすい。例えば、社会人であれば誰もが経験する「突然降ってくる自分が興味のない“受け身”になる仕事でやたらめったら疲弊する」中で、「自分を見失っていく」ことで、学びへのモチベーションを保てなかったことなど。誰にでもあるだろう。
そうした中で、前述した「どう学びを身につけていくか」が意識してみたらよきポイントが記されており、「なるほど!」となった。幼い頃から自然と学ぶことをしてきた私たちにとって、一度足を止めて“学びとは何か”を、考えさせてくれる。
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学びとはその経験の前後の差分である。
最近多読して、メモしたことを読了後すぐここに書いて満足していた自分にグサリと刺さった。
そのため、今回は1日置いて自分の現在の「ラーニングパレット」も書いてから、ここに感想を残してみることにした。
ラーニングパレットによって、今現在色々と手を出してしまっているように見えていた自分の「学び」が、いくつかの枠でくくれることが分かった。
枠から外れるものが1つあったが、「素朴に知りたいと思ったから学んでいる」ということで継続しても良いと思えた。