紙の本
今上陛下のOxford留学手記の復刻版
2023/05/07 00:56
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルリノツキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は今上陛下がいかに真摯に勉学に励んできたかが垣間見ることが出来ます
又、英国及び周辺諸国の王族の方々との交流をいかに大切にしてきたかもよく解ります
敬愛を元にした多くの方々との繋がりが、その後の今上陛下をお支えしてきた面もあったと推察できました
国民が色々気付かなかった時代を支えて下さったこの本の登場人物の方々に一国民として深く感謝致します
我が子もOxfordで学んだので、学校の事も今まで以上に大変良く解った点もよかったです
紙の本
講演を書籍化した本の新装丁版
2023/05/01 00:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
前の装丁で読んでいたけれど、装丁が新しくなったのと、描き下ろしあとがきがあったので。
講演を書籍化したのもあって、柔らかい語り口で分かりやすく、1つ1つの章も短めで読みやすかった。講演聴けた生徒さん羨ましいな…。
テムズ川と京都、江戸の水運だけでなく、学生時代のオックスフォードでどういう風に勉強していたかという章もあって、面白かった。
紙の本
畏れ多い
2023/05/06 19:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
天皇陛下のご著書にレビューを書くというのも畏れ多いのですが、とても読みやすくまた興味深かったです。エリザベス女王はじめロイヤルファミリーとの交流などまさに皇室親善だと感じました。彬子女王殿下もエリザベス女王とのティータイムについて書かれていましたが、留学された皇族の方々には是非その成果を著書として発表して頂きたいです。
電子書籍
素晴らしい
2023/08/02 18:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山の中の婆さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
後先で済みませんが、いつか雅子様と共に英国を訪れたいという後書きにぐっと来るものがありました。チャールズ国王陛下の戴冠式にさぞ御参列されたかったでょうに。沢山の御研究、英国内外の王侯貴族の方々とのご交流、スポーツ、音楽等青春を謳歌し様々なことを学ばれ、我が国の天皇陛下に相応しく成長されました。とても国民として嬉しいです。今各国の要人の方々と英語でお話しされるのを観て誇らしいです。
また、良くあれ程の細かい御研究の成果の詳細を記録(記憶)されておられました!尊敬申し上げます。
我が国との違いで、プライベートをあげておられましたが、あちらは石と壁の文化、日本は紙と木の文化で笑ってしまいましたが、少し思い当たるふしがあります。私はピアノを弾くのですが、隣の人がうるさいと言って嫌がり、草取りするふりをして聞き耳をたてるので心を落ち着けて弾けません。高価ですがミュートができるデジタルピアノを買いました。これで毎日気にせず2時間練習できます。天皇陛下が教えて下さりました、有難う御座いました。
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陛下が唯一自由を満喫出来た時間であったことが伺える。普通の留学生の環境とはやはり違うけど、洗濯をしたり、お風呂に苦戦したり、想像するとクスッと笑えるハプニングも書かれている。みんなで部屋に集まって座り込んで会話やお酒を楽しんだり、論文で四苦八苦しながらも学生生活を謳歌している姿が目に浮かぶ。勤勉で意欲的で、人となりを少し知れた気がしました。素敵!
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天皇陛下が皇太子殿下でいらした頃の、オックスフォード大学への留学をふりかえられ記されたご著書です。
普段、私たち国民が、陛下の日常やお気持ちに触れることは、なかなか叶いません。しかし、本書では陛下の詳細な日常に接することができ、お感じになったことに触れることができます。まるでその場で陛下の学生生活を拝見しているような気持ちになり、陛下のご覧になる視点に新たな学びを得つつ…陛下はこれらの多くに蓋をしながら、天皇陛下としてのおつとめを果たしてくださることが、少し寂しくも感じました。
この感想がもし陛下に届くのであれば…また、ご著書という形で、陛下のお過ごしになる日々を、私たち国民にお教えいただきたいと思います。
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天皇陛下が20代の頃の1983年から2年間、オックスフォード大学マートン・コレッジに留学された体験を書き綴られた『テムズとともに──英国の二年間』が「学習院創立150周年」を記念し、復刊されました。4月6日にアマゾンに注文を出したら、4月20日復刊と同時に送られてきました。
マートン・コレッジ内の学生寮に自室を持ち、「ヒロ」と言う愛称で、コレッジ内の食事で、多くの学生たちと交流することを通して、ホスピタリティ等についても学ばれた様子。オックスフォード大学の歴史や教育システム、日常生活について洗濯・アイロン自分でこなしたこととか、各地への旅行や、音楽やスポーツを楽しまれたこと。
さらには、イギリス人の国民性についても語られており、日本人と似た誠実な側面(例えば列(キュー)を作ることを厭わないとか)があることに加え、①古いものと新しいものが実にうまく同居していると言うことと、②常に長期的視点に立って物事を考えている(「石の文化」の影響か)と言う点は日本人がもっと学べるのではないかと思いました。
陛下が「テムズ川の水運」を研究テーマに選ばれたのは、元々中世の「道」(「街道」)や海上交通に関心を持たれたのが最初とか。現在「海運」の文化を仕事とする私にとっても親しみを感じました。
この5月1日に迎えられたご即位4周年、そして秋篠宮ご夫妻が出席されるチャールズ新国王の戴冠式を6日に控え、良いタイミングで読むことが出来ました。
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天皇陛下である徳仁親王が1983年年から約2年間を過ごされたオックスフォード大学の生活を帰国後の7年後に記された書
30年後のこの度、復刊版が出たのだ
昔から人様の海外旅行記や留学記や海外生活記…みたいなやつが大好きな外国かぶれのため、純粋に楽しめるのだが、著者がただの(失礼)一青年のような錯覚に陥るほど瑞々しい
あれ?著者は誰だったけ?と一瞬わからなくなる
が、時々ハッとさせられるのはこんな時…
とある村祭りを楽しんだ一日
~自分が誰かを周囲の人がほとんどわからない中で、プライベートに、自分のペースで、
自分の好きなことを行える時間は大変貴重であり有益であった~
■陛下の滞在概要をざっと
まず大使公邸で数日滞在し、基礎知識を養う
その後、ホール大佐の家で3ヶ月程度ホームステイ
こちらは主に入学前の英語研修
いよいよオックスフォード入学
さすがにこの時は緊張された模様
手が震え、字が無惨になられたようだ
こんな描写も新鮮で共感を得る
「ヒロ」と呼んでもらうことにした陛下(畏れ多すぎます…)
■オックスフォードについて
オックスフォードの地名の由来
Ford=浅瀬、ox=雄牛
つまり雄牛が渡ることのできる浅瀬
ちなみにテムズ川中流域エリアにある
中世は教師と生徒の共同体的存在であり、当時は大学固有の建物はなく、市民の家を借りていたようだ
トラブルも相次ぎ、共同で一軒の家を借りるようになり、自分たちの選んだ長のもと共同生活を営む
ホールと呼ばれ、これが法人化しコレッジとなった
現在は独立した35のコレッジがオックスフォード大学という一つの連合体を形成している
(なるほど、なので「オックスフォード大学はどこですか?」という質問は少々愚問なのである」
■留学生活について
貴重な体験をされている陛下
恐らく日本ではありえない行動にほほえましく感じる
お買い物、銀行、洗濯、アイロンがけ
そしてお気に入りのパブや最初で最後であろうディスコ
これらの行動を心配される日本の皆様ご安心を
ロンドン警視庁の警護官(二人の警官が恐らく交代で)が隣室で日夜警護をされ、移動は一緒に行動
彼らはイギリスにおいて絶好の先生であり、事務官であり…
一度も嫌な思いをしたことがないとおっしゃる
(陛下のお人柄によるのだろうなぁ…)
芸術におかれては、映画、演劇、音楽鑑賞、ヴィオラの演奏…と多岐に渡るのだが(この辺りは想像通り)、驚くことにスポーツの盛りだくさんさに驚かされた
テニス、ジョギング、登山(イギリス三地方 イングランド、スコットランド、ウェールズの各最高峰に登頂)など
他にも多くのスポーツをされ、想像以上のアクティブさに驚いた(テニスと登山がご趣味なのは有名ですが…)
ティーもしくはワイン片手に多くの友人と語り合う場面の多さからも、たくさんのご友人と充実した時間を過ごされたことがよくわかる
食堂で周囲に座った学生と誰とでも自由に会話するオックスフォード大学の学生たち
日本の学生とは違いますね(羨ましいなぁ)
■研究生活について
「テムズ川の交通史」を研究されることに
元々「道」に興味があったようだ
貴重なお言葉
~外出したくともままならない立場
道はいわば未知の世界と自分とを結びつける貴重な役割~
(ダジャレじゃないですよ 真剣な場面なんだから)
大学時代は室町時代の瀬戸内海の交通を研究対象にされ、卒論のテーマにされたようだ
まずはビールやウィスキーの原料モルトの運搬船の船頭や運搬量を調べる
モルトは税が課せられるため古い記録があるためだ
なるほど、研究というのはこういう着眼点が大切なのですね、陛下
文書館をめぐる苦労話し、他にも多くの興味深い内容が書かれている
こういう研究に向き合う姿勢の真面目さと根気良さはさすがであります
■イギリスについて陛下のご意見
~古いものと新しいものがうまく同居している
古いものを大切にしながらも新しいものを生み出す力の蓄えが感じられる
二つを対立させることなく融合させている~
~常に長期的視点にたって物事を考えている
日本は目先にとらわれすぎる~
〈家の建築法を例に…〉
石の建築と木の建築の違いをご指摘されていた
~プライベートを大切にする~
特に最初の2項目はイギリスにとどまらず、
ヨーロッパの文化に当てはまりますね
日本も見習うべきですよねぇ
10年以上ぶりにヨーロッパを訪れても風景が変わらない
ああ、ここは〇〇ね!とあちこちに見覚えがあって感激するのだ!
日本はすっかり様変わりしてしまうのとえらい違いである
かれこれ数十年前にイギリスへ行ったとき、
ただの旅行にも関わらず、パーソナルスペースをすごく大切にしていると感じた
とにかくほんの少しでも接触すれば即謝る文化であった
これは私が今まで訪れた海外で圧倒的に頻度が高く、なかなか緊張したものだ
こういうところからプライベートを大切にするというのもうかがい知れる気がする
巻頭にある写真が実に美しい
写真もご趣味のようで幻想的で美しい写真の数々
この方に係ると全てに「品格」が生まれる
留学生活の体験記としても読める
海外体験談としても楽しめる
文章のあらゆる部分に素直で品のある御人柄がうかがえ、誰もが清々しい気分になれる
さらにはユーモアも…
そして陛下が大変アクティブなことに驚く
フットワークも軽く、コミュニケーション能力のお高く、好奇心も旺盛
「純水」という表現をしたら失礼であろうか
偏見や色眼鏡もなく素直に身の回りのことを自然に受入れ、対応されるお姿がピュアで美しい
何気ない言葉にはっと気づかされるお立場
それでいて自然体なのだ
日本国民として読んで良かった貴重な書物である
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若き日の天皇陛下がイギリス・オックスフォード大学へ留学された2年間をまとめられた記録。
洗濯に失敗して床を泡まみれにしてしまった話や、出先で傘を盗まれてずぶ濡れで帰った話など、テレビで拝見する威風堂々としたお姿とは違い、良い意味で少しギャップのあるエピソードが多数紹介されている。陛下のお人柄がよく伝わり、親しみを覚える内容で、文面も読みやすく、ユーモアもあり楽しく読めた。
「思い出というのは自分で作る部分も多かろうが、人によって作ってもらう思い出も多いと思う」というお言葉が印象に残っている。失敗などをされても素直に受け入れる姿勢やポジティブな思考転換、現地の人々とも積極に交流されるお姿は、良いこと悪いこともすべて思い出として大事にされたのかなと感じた。
天皇家にお生まれになり、特別な立場であられることに葛藤を覚えられたこともきっとおありだろうと思う。2年間という束の間の自由は少々切なさも感じるが、ポジティブな姿勢で色々な経験をされ、少しでも楽しく過ごすことができたのかなと思うと、一人の人間として嬉しく思う。
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若かりし頃の天皇陛下の2年間のオックスフォード大学留学の記録。様々なテーマごとに綴られたエッセイは読みやすく、その立場からの貴族階級とのお付き合いなど一般人とはまた違った風景が興味深い。またお人柄の偲ばれるエピソードや感想が暖かい本になっています。
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1960年生まれの令和天皇が1983年から2年間のオックスフォド マートンコレッジでの生活を回想したエッセイですが、真摯に研究に向き合いそれだけでなくまたとない解き放された生活を満喫している様子にこちらまで嬉しくなる思いでした。それにしても自分の生まれながらの立場を理解し受け入れていることはご両親 周りのサポートしている方々の導きにもよるとは思いますが聡明な方と思いました。スポーツ ビオラ演奏 読書傾向といい恵まれた環境に置かれてるとはいえ人間力の強さも思いました。
読んでみられると天皇への見方も変わってくると思います。
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イギリス留学のお話で、テムズ川を研究するまでの事などが書いてあって面白かったです。ディスコに居るお姿とかはちょっと想像つかないですけど(笑)
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皇太子時代の陛下のイギリス留学記を手に取り読むことが出来るなんて!と心躍り購入。
美しく読みやすい文体に陛下のお人柄が表れていました。
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徳仁親王(=今上天皇)がオックスフォード大学に留学していた際の回想録。文体の上品さもさることながら、普通の学生っぽいエピソードや日本では体験することが難しい体験に関するエピソードがまた面白く、度々クスっと笑ってしまうような感じもまた心地よい。
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天皇陛下が皇太子時代、2年間過ごした英国オックスフォード大学での日常生活、研究内容等を記したエッセイ。日本では体験できない一般の日常を体験され、青年期の瑞々しい感想を記されている。
また、英国の環境や文化も紹介されていて興味深い。
当時、ご帰国後の記者会見を拝見した時のことを覚えている。視野を広められ、一回りも二回りも人間的に成長された姿に驚かされた。
一人の青年の成長の記録でもあると思う。