台湾人と日本人の微妙な関係
2024/02/01 10:56
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
青山千鶴子という作家が台湾に講演旅行に招かれたときのことを綴った旅行記、なのだが構造が結構複雑でまず頭の中で整理する必要がある、まず青山千鶴子という作家は存在しないということ、それと元々は中国語で書かれた台湾の小説家が書いたものであるということ、あとがきを青山千鶴子の養女、秘書・千鶴、千鶴のむすめが書いていたりするから台湾では「虚構を現実の様に偽った」という人も現れたりしてひと悶着あったようだ、あらしじは千鶴子と秘書の楽しい鉄道とグルメの旅が続くのかとおもいきや、そう簡単なストーリーではないことが徐々にわかってくる、秘書の千鶴はそう単純な人ではないのだ、主人公は発言の節々に見られる傲慢さが台湾人の千鶴を傷つけているという事実にずっと気が付かずにいるのだ、彼女には台湾人としての誇りがあるのだ
期待以上にグルメだった!
2023/08/14 18:08
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンガでもなく、アニメでもないのに、こんなに美味しそうな台湾グルメを文章で表現できるってすごい。主人公もヒロインも、登場人物全てが魅力的です。おすすめ!
台湾を訪れてみたくなる
2025/03/28 12:35
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
「台湾は親日」という安易な言説が蔓延る今の日本だからこそ読まれてほしいものであるが、眉間に皺を寄せて読むようなものではなく、台湾を訪れてみたくなるような小説でもある。
台湾・鉄道の夢!?
2023/11/24 19:38
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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
台湾統治時代の昭和13年春からの1年間、人気女流作家が現地に招かれ講演会をこなしながらいく先々で美味しそうな料理を食べまくる(景観、鉄道の描写も今は見れないものを盛りだくさんに入れ込んである)。
相方は現地通訳の少女。おきらくごくらくな百合グルメ小説のように始まりながら、立場の異なる二人の関係が苦い読後感を残す。
本編が終わった後のあとがきが多層的な感動をもたらす多重構造。
ある意味では推理小説的でもあり、またある意味百合グルメ版『鉄の夢』、という観点ではオルタナティブなSFとも捉えられるかもしれない。
グルメの小説かな……
2024/08/04 23:41
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は台湾。昭和13年、5月。最初は、グルメ系列の小説かと思ってましたけど、なんだか、読み進めるうちに……内容が…。作家の青山千鶴子は講演旅行へ、台湾人通訳・王千鶴と出会い、そこから数々のおいしそうなお料理の数々……。
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台湾×鉄道×グルメ×百合! 日本作家と台湾人通訳という2人の“千鶴が台湾縦貫鉄道に乗り、食欲と感情と涙腺を爆発させる物語 "
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途中までは台湾の文化や風土、美味しそうな料理たちを知れる楽しさでいっぱいだったが千鶴子の他人を思い遣っているようで実際は自分本位で傲慢な言動に苛立ちを覚えるようになった。
立場が違うからこそ仕える者は不要なことは口にしないし聞かれもしない自分のパーソナルな部分は語らず求められるままに尽くすということは職場で、親戚間で、近所で、どこかしこで起こり得る。
見えない部分を自分の都合の良い想像で補いお互いが大切な存在だと思い込むことの怖さがよく分かった。
日本人と台湾人の歴史観・価値観の違い、女と女の友情と呼ぶには甘すぎる関係など食べ物だけではなく様々な事情が絡み合い複雑で一筋縄では行かない物語だった。
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千鶴子の優しい無邪気さと無知ゆえの傲慢さがどうにも受け入れられなくて断念。
そーゆー私も植民地時代の台湾の何を知ってるのかという話なんだけれど。
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千鶴子、地雷踏みすぎ。でもずっと千鶴子目線だから、それ許されてるんや、そう思っていいんやって日本人として楽な方に解釈してしまう。歴史小説なのに現在の自分にグサっと刺さるのすごいわ。千鶴ちゃんあんな賢いのになんで昭和の日本人おじさんの妻で生涯を終えたの?っていうのだけ納得いかない。
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とにかく読んでみることをお勧めしたい本
日本と台湾 千鶴子と千鶴
似ている様で似ていない
近い様で別の国
二つの国の歴史と2人の歴史
凄く読みやすいのに
ラストの重厚感は圧巻
清朝や台湾
台湾グルメに興味がある方は特に
そうでない方にもぜひ
一度手に取って貰いたい名作
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1938年の台湾を旅する女性作家とその通訳が、講演旅行先の出会う美食を堪能する様子を随筆仕立てで描いた物語。現在も残る、或いはお目にかかるのも難しくなった台湾ローカルフードについての描写の面白さは食欲をそそるが、統治時代後期の台湾の雰囲気と当時の女性が直面する問題も同じ熱量で書かれていて、その点も読み応えがある。「百合小説」と称されているとのことが、その枠を超えたスケールを感じる。
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一大事。全然小説を読めていない。本棚の偏りを防がなくては…!
しかしフィクションとなると、いつもレビューの書き方に悩まされる。
面白かったはずなのに、読後脳内には感想のカケラも残っていない。(これは最大の謎!) 重大なシーンに触れたりしたら、ネタバレになりかねない。
そんなこんなで、トライアンドエラーを繰り返しながらキーボードを叩いていました…。
時は昭和13年。
流行作家の青山千鶴子(以下、千鶴子さん)は、ベストセラー本の講演で台湾に招聘される。そこで本島人(台湾人のことを指す)通訳の千鶴(以下、千鶴ちゃん)と運命の出会いを果たし、講演旅行の傍らで千鶴ちゃんとの台湾食巡りを決行していく。
台湾グルメに加え、東西の言い回し(漢詩や西洋文学など)を交えた、教養高き2人の会話も見ものである。
「住み慣れた場所を離れて別の土地で暮らして、この世に生きる新鮮な感覚を取り戻すの」
千鶴子さんが台湾で過ごした1年を12章でまとめた構成。各章のタイトルはキーポイントとなる料理名になっている。
これは大食いの青山千鶴子女史じゃなくてもお腹空きますって。。画像はない分料理の解説・調理工程が詳細に記されているから、ガイドブックとセットで持っておきたい!(現代でも味わえる料理を取り扱っているのが嬉しい)
九州女児 千鶴子さんの、千鶴ちゃん自身に対する押しが強く、図々しいのでは?と思うことも正直あった。(千鶴子さんのモデルが林芙美子だと、あとがきで知って大いに納得。あの豪胆さは相通じすぎている笑)
「千鶴ちゃんと本当の友達になって、一緒に台湾を食べ尽くしたい」
千鶴子さんの不器用ながらもまっすぐな好奇心は、シンプルに大好きな台湾や千鶴ちゃんのことをもっと知りたいという想いの表れなのだろう。おかげで物語のキーが次々と明らかになったが、付かず離れず人間の自分はあそこまで踏み込む勇気はないなーと、どうしても思ってしまう^^;
千鶴子さんは2人の関係を「ワルツを踊っているよう」と例えていたが、それを大柄な千鶴子さんと華奢な千鶴ちゃんに当てはめると、まさに少女歌劇(当時の呼び方に合わせてみた笑)そのものである。
どんなに千鶴子さんがリードしても本心を明かしてくれず、するりとかわしてしまう千鶴ちゃん。微かなすれ違いを見せながらも、2人を繋いだのはやはり料理だった。
日本の占領下にあった植民地が舞台ではあるが、目に余るような悲惨な光景がなくて少し安堵していた。でもそれは、大切な内地人(日本人のこと)客として厚遇されている千鶴子さん目線だったから。
日本によって淘汰され、馴染みの風景が消えていくのは死ぬほど辛い出来事だろう。窮屈な思いも数えきれないくらいに味わったことだろう。
自分は大学の卒業旅行で一度訪台しているが、関わった老若男女が皆親日であったこと、そして美味しい料理に感動していた。
あの時の自分も本当のことはちゃんと見えていなかったのかもしれない。しかしあの時育んだ出会いと美味しい記憶は、千鶴子さん同様真っ先に信じていたい。
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食べ物の描写が多いので読んでるうちに自分まで満腹感を感じ常に満腹状態。
そして通訳の千鶴ちゃんとの主従を超えて友達になりたい青山さんとの友情関係のお互いの心情や千鶴ちゃんが仕事としての関係を保ちたい気持ち、本島と内地の生活、考え方の違いなどあっさりとした文章なのに考えさせられる内容で、しかも翻訳本なのに違和感なく続きが早く読みたいと本の中のふたりの生活を堪能し、居心地いい時間を過ごす事ができた。
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途中から流れは不穏になり、重いものとなっていく 私は千鶴子の傲慢さにあまり気付けず(関係の歪みには気が付いていたものの)、気付けば千鶴子と共におろおろし、打ちのめされていた 好き嫌いで帝国を批判するというのはかなり胸に突き刺さる言葉だ
少しだけ王千鶴のあとがきには救われたけれども 苦々しく、口の中に何か残っているような気持ちで今いる
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通訳千鶴さんの考えていることは、わたしも青山先生同様、台中市役所美島さんに説明されるまで、うまく推察できませんでした。本島人と内地人の関係性は、阿盆師が登場し「日本人のために料理しないよ」(250頁)のセリフと、賭けで負けた時のルールは守り、手のこんだ12品の宴席料理を完璧に提供したあたりで汲み取れても良かったように思いました。美島さんの「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません」(311頁)あたりで、大変面白く読んできた青山先生の台湾滞在記は、ハラスメントへの気付きとその後悔、それでも残る思い出でいっぱいの話に受け止め方が変わりました。