鈍色幻視行
著者 恩田 陸
謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』と、その著者・飯合梓の謎を追う小説家の蕗谷梢は、関係者が...
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商品説明
謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。
撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』と、その著者・飯合梓の謎を追う小説家の蕗谷梢は、関係者が一堂に会するクルーズ旅行に夫・雅春とともに参加した。船上では、映画監督の角替、映画プロデューサーの進藤、編集者の島崎、漫画家ユニット・真鍋姉妹など、『夜~』にひとかたならぬ思いを持つ面々が、梢の取材に応えて語り出す。次々と現れる新事実と新解釈。旅の半ば、『夜~』を読み返した梢は、ある違和感を覚えて――
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いつの間にか劇中劇を追い求める
2023/06/08 16:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
何かを追い求めるミステリアスな物語を想定しながら、読み進める、気づけば、意外というか全く別な方向性を持っていた。幾度かビジュアル化・映画化が試みられながらも、事故や事件により断念された小説『夜果つるところ』とその作者の実在性が物語の軸となり進んでいく。その小説の内容が少しづつ断片的に語られるため、本小説よりも劇中作の内容が気になって仕方なくなる。絵とか小説とか何かを捜索する人は、世界を自分の中で作り直す作業をするのだが、作られた世界へ読む者を引き釣り込まれる過程が、心をざわつかせる不思議。なにか変だ。
豪華な密室で
2023/08/01 22:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映像化しようとすると死人が出る『夜果つるところ』。それにまつわる呪いを解明しようと関係者が集まった豪華クルージングが舞台。
映画監督、評論家、編集者、熱烈マニア、小説家など。
さまざまな角度や記憶を辿りながら、事故事件の推理や生死不明の原作者について話し合っていきます。
こういう開かれたような閉鎖的な空間で明確な回答に行きつかないような展開、恩田ワールド全開っぽくて好きだわぁ。
600ページ以上あって読み応えありすぎですよ。
凄く不思議な充実感
2023/05/31 21:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
一緒に旅をしているようでした。真相が本当にわかるのだろうか、関係者の思いが渦巻いていてもっと混乱するのでは、どうなるのか先が気になって仕方がありませんでした。
鈍色
2023/08/31 21:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映像化を試みるも撮影中の事故で三たび中止になった《呪われた小説》その著者の飯合梓は失踪しすでに死亡したとされている、そしてその関係者10人が豪華客船でアジアに2週間の旅に出航する。
これだけでも濃密な空気がまとわり付く感じがするのに、途中何度か中断してるとはいえ連載期間が15年、さらに濃く感じながら読み始めました。
クセ強めの登場人物が多めですが、淡々と読み進められました。
一冊の本と著者について語り手の数だけ解釈も事情も体験もある。取材形式で進む中で思わぬ話も出てきてどうなるの?となりました。
自分の中の気持ちに決着がついた登場人物もいてホッとするところもある。
憶測と曖昧な終わり、それも楽しめるようになりました。
恩田さんだからかな?
『夜』を読んでもう一度読む?でもちょっと長いんです。
船旅
2023/08/13 14:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
豪華客船?で旅をしながら、ある作家の作品作家のことについて調べる。いろんな謎やうわさ、疑惑がある。一緒に旅をしている人たちも、曲者ぞろいである。インタビューとか会話が中心で、ところどころに旅情感が組み込まれている。そんなにのめり込むものではなかった。
鋭さが無い
2024/01/15 13:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
長い話だけど、これっていうポイントが無いまま進んでいく感じ。
悪く言えばだらだらしてる。
良く言えばサクサク読める。
作中作である「夜果つるところ」を先に読んだ方がいいね。
にびいろげんしこう
2023/10/23 23:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
呪われた作品「夜果つるところ」をめぐる長編小説。期待して手に取りましたが、正直つまらなかった。小説家とその夫が交互に語り進行するのですが、もっと多様な狂言回しが欲しかったです。読んでいて何回も眠くなりました。
作中作たる「夜果つるところ(以下、略して「夜」)」も単独の本として出版されており、私はそちらから読みました。本作から読むのが筋かな?と思いましたが、本作の中で「夜」のあらすじや登場人物への言及もあるため、むしろ「夜」を先に読むことをオススメします。
しかし、どちらも過度な期待はしないよう。