世界のDXはどこまで進んでいるか(新潮新書)
著者 雨宮寛二
日本経済「失われた30年」は、今なお脱出への道筋が見えない。だが、確かな変革モデルのもとで躍進を続ける企業は国内外に存在する。そのカギを握るのが、DX=デジタルトランスフ...
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商品説明
日本経済「失われた30年」は、今なお脱出への道筋が見えない。だが、確かな変革モデルのもとで躍進を続ける企業は国内外に存在する。そのカギを握るのが、DX=デジタルトランスフォーメーションによる、近未来へのビジネス戦略だ。社会・経済環境の変化がもたらす危機の大波を、先進企業はいかに乗り越え、次代のビジネスを切り拓いているのか。企業人必読、2030年代を見据えた「DX変革」徹底講義!
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DXで「失われた30年」を取り戻すことができるのか
2024/02/01 14:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
DX=デジタルトランスフォーメーションによる、近未来へのビジネス戦略と言われても、つい最近までDXをデラックスのことだと思ってた私には理解するのには骨が折れた、日本はDXで「失われた30年」を取り戻すことができるのだろうか、それも気になる
なぜ、日本の企業や社会は世界から取り残されたのだろうか
2023/10/11 20:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
失われた30年といわれ、その事実は変えようがないが、成長戦略を構築して躍進した企業も存在する。インターネットの商用化できた企業がその代表であることは間違いなさそうだ。本書はDX(デジタルトランスフォーメーション)から、CX(コーポレートトランスフォーメーション)という企業変革、IX(インダストリアルトランスフォーメーション)という産業変革の道筋を経ることを示し、すでにデジタルツインで雛形が作り出され、データや知識が価値を持つ社会となるという。そのために必要な知識と戦略を基礎編、戦略編、事例編で話を進めている。本書の目次を見ると、
はじめに
第1章 デジタル化を進めるための方法論(基礎編)
1 デジタルによる企業変革の潮流
2 デジタル化3・0の時代
3 デジタル化の用途と効果
4 デジタル化の基盤となる3つの原動力
5 データイニシアティブの現状
6 DX推進に不可欠な「デジタルツイン」とは
7 DXを実現するために必要なデータ取得の重要性
8 データ統合の真意は全体最適化にある
9 データ解析の精度を左右する人工知能
10 クラウドはDX実現のためのキーテクノロジー
第2章 企業の「全体最適」を達成するための戦略論(戦略編)
1 企業をエージェントとして捉える
2 企業経営におけるDX推進のための課題
3 DXによる全体最適化を図るために必要な戦略
4 エクスペリエンス戦略として機能する「ローカル5G」
5 データドリブン戦略を加速化させる「エッジAI」
6 ヒューマンスキル戦略の中心となる「リスキリング」
7 アジャイル戦略と親和性の高い「PoC」
第3章 DXの現在地、未来社会への大変革(事例編)
1 DXの本質とは何か
2 テスラ:自動運転を見据えたDX
3 ウーバー:「スケーラブルなAIシステム」の構築
4 ウオルマート:「インテリジェント・リテール」の確立
5 アリババ:「新小売」から「新産業」へのデジタルシフト
6 ネットフリックス:3度のDXでスケールアウト
7 マイクロソフト:人工知能で社会課題を解決
8 DXの進化と価値
9 DXを成功に導くためには
10 10年後の未来社会とは
おわりに
参考文献 となっている。
以上のように、基礎編から順番に解説しているので、分かりやすくなっていることは確かだ。目次を追っているだけで、何となく見えてくる人もいるだろう。しかし、これを理解すれば何とかなるというわけにはいかない。質のいいデータ、新しいデータ、プライバシー侵害にならないように、適切に収集したデータ等が必要なことはよくわかるだろう。そこは自ら考えていかないとどうしようもない。即効性があるものはないとよくわかる。それでも事例編で従来タイプの小売業でも対応できていることを紹介されており、新しい時代に対応できないことはない。一読してほしい本である。