未谷が少しずつ成長
2024/04/19 18:51
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
一作目より良かった。
新しいキャラ、天間がなかなか興味深い。
1日見学はしないまでも、求職者寄りすぎなキャリコンは結構いる。
エージェントにはいないかも…だけど、キャリコン資格取ったばかりの人はそういう感じが多いように思う。
しかし、ここまで入れ込むとは…、どうしてこうなったのか知りたい。
が、来栖の深い人間理解には、及ばないな。
仕事は生活に直結している。
だからこそ、条件とかの上辺だけでなく、その人自身や場合によっては家族の状況だって把握しておく必要がある。
それを聞き出すのではなくて、会話などの中から掴んでいくのはかなり注意力を要するし、高度だ。
大抵は訓練して培うが、そういう聴き方を自然にできる人もいて、そういうひとは実はキャリコンだけでなく何の仕事でもうまくいくような気がする。
結局、仕事って人と人とのコミュニケーションだからな。
さて。
最後、来栖はえらい気を持たせて、未谷の背を推す役割。
口は悪いが、カッコよし。
で、優しい。
ぐいぐい読ませる。
さすが児童小説出身だ。
情景描写や人物の気持ちの表現が技巧的でなくて良い。
未谷の大阪編が気になる。
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わかるーって思うことが多いこのシリーズですが、特に第四話は本当にそう思いました。ふられる方の気持ちも、ふる方の気持ちもわかる、、、気をつけよう。この巻では少し絡みが減っていた二人が第五話で少し進むのかな?と思ったら、意外な結末に、、次の巻があることを期待しています。
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お仕事小説の醍醐味は、自分の知らない職業のあれこれが知れて、あたかも自分自身がその職種に就いているような疑似体験ができることです❗
本書も未谷 千晴を通して、もし自分自身がCA(キャリアアドバイザー)だったらどのようにクライアントを導くか?と考えながら読むと、幾つかの気付きを教えてくれました。個人的には、『第三話 転職を生き甲斐みたいにしては駄目です』が好きです。
新キャラクターも登場してますます面白い展開になっているので、続編を希望します❗
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続編嬉しいです!
天使の天間と言う魔王様と真逆のCAが仲間になり、ますます魅力的な会社になったシェパードキャリア。
来栖の元同僚がヘッドハンティングをしにやってきて…
社長と来栖の内緒の会議、来栖のヘッドハンティングなどハラハラしっぱなしでしたが、千晴にとってそれがCAとして大きな転機になるとは。しかも、くっつきそうでくっつかなかった来栖と千晴の微妙な距離感が少し縮んだ様で嬉しかったです。
成長して東京へ戻った千晴にまた会いたいです。
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「転職の魔王様」の続編。
前作は大絶賛したけど、まさかのドラマ化。
それに合わせての続編刊行。
ドラマ用か・・・
それはしようがないけど、正直ドラマ化ありの原作はあまり好きじゃない。
でも、そこは好きな作品。やっぱり手が出る。
舞台は千晴がCAとなって働き出した前作から2年後。
CAとして、来栖の教育期間を終え、独り立ちしていたところに、新たに天使のようなCA・天間がシェパード・キャリアにやって来る。
職場のノリについていけない、産休・育休制度の体制が整っていない、一つの会社に居続けるのが苦手・・・
問題ありの求職者を無事に転職させるのは誰なのか?
それぞれの求職者の悩みが本当にリアル。
どの悩みも痛いほど分かる。
分かるからこそ、CA達の言葉がまた妙に心に刺さる。
続編も十分面白かったけど、ドラマ化の為に書かれたと思うと少し残念。
ドラマも観てみるけど、ドラマより小説の続きが気になる!
次はドラマ関係なく、続編を!
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2作目。
転職とは。
色んな考えあるけど、
今思うのは転職できる人はすごい人やとおもう。
1社で15年続けるおじさんはそう思います。
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こんなにもドラマと比べながら読むのが面白い書物も滅多に無い。こちらとあちらのエピソードをくっつけるのかーとか、ええ?そんな感じに戦わせる形式にするのー?など一人納得状態。わかる人にしかわからない書き方になってしまっているけど、書物だけドラマだけしか知らない人達にもぜひ、両方をご自身で味わってほしくてこんな面倒な表現になっている。といってもドラマしか観ない人はこちら、読まないだろうけど。笑
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正論は耳が痛いという典型ですね。
シリーズ第二弾です。
テレビドラマ化で出たと思うけど面白いです。
ドラマ原作は関係無いです。
次が読みたいですね。
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転職って人生の一大事だよなー、どんな環境が良くて、どんな環境が大変かって人それぞれだよなー、と思いながら読み終わりました。
第一弾が書店になく、第二弾のこちらから読み始めましたが違和感なく読めました。第一弾も読んでみたいです。
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いやー面白かった!!読み始めるとページをめくる手が止まらなくなりました。
前回の巻ではお仕事観をびしばし刺激され、勉強になるなーと思っていたけど、今回の巻では読み終わった後、読んだ内容を活用したい、お仕事したい、と思いました。皆川さんのお話がかなりクリーンヒットしたからかも。わたしも来栖さんに言わせれば気持ちの悪い社畜なのかもしれない。
また、今回の巻では主人公の環境が大きく動いてどきどきした。これ、続くよね??続き読みたい!ここに楽しみにしてる読者がいますよ!額賀先生!
表紙に惹かれて購入したご本ですが、内容は勉強になるしとっても面白く、良い出会いをしたなと思いました。本文を書いているかたもそうですが、本当にご本のデザインをされてるかたにも頭が下がるばかりです。尊敬です。
どうかどうか、続きをよろしくお願いします…!楽しみにしていますね!
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転職エージェントシェパード・キャリアに、「天使」と呼ばれている天間が転職してきた。
魔王様の来栖と真逆の仕事っぷりで、物語が更に面白くなってきた。
第4話「優等生は、社会に出たら気をつけないといけないんですよ」は、妙に納得。
損な役回りを引き受けがちな人に対し、適切なアドバイスをしてくれるなんて、さすがプロの仕事だなと思った。
続編もありそうなので、今から楽しみ。
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ドラマ化もされた「転職の魔王様」の続編。短編連作で、転職エージェントを題材に、働くとは、生きるとはを考えされられる作品。
前作で未谷千晴は、新卒で就職したブラックな広告代理店を退職した。その後、叔母が社長を務める転職エージェントの『シェパード・キャリア』社でキャリアアドバイザー見習いから、正式にキャリアアドバイザーとして働くようになった。
転職の魔王様2.0でも、来栖嵐の歯に衣を着せない毒舌ぶりは健在。
毒舌ながらも、転職希望者に現実を突きつけ、働くことについて否応なく考えさせてから、適した職に再就職させる手腕は確か。
さらに、シェパード・キャリアに転職の天使様こと天間聖司がやってきた。来栖とは反対に、手取り足取り丁寧に世話を焼き、紹介先の企業で一日職場体験までしてくる過保護ぶり。
個性豊かな仲間に囲まれて、千晴はキャリアアドバイザーの仕事に向き合っていく。
◇
自分の仕事観について考えさせられた。
働くことも大変だと感じるし、仕事との距離感を考えた。
この小説の第四話「優等生は、社会に出たら気をつけないといけないんですよ」が自分にも刺さってしまった。
真面目に努力すれば、できると評価される。けれどそれが当たり前になって次々と仕事の負担が増えてくる。できて当然の空気になって誰からも感謝されなくなる。ストレスだけが溜まっていく。
なんか仕事してるとき辛かったなあって思い返してしまった。
仕事について、考えさせてくれる作品でした。
ドラマも楽しんで見ています。
2.0に出てきた転職王子の話もあるとは。
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前作は完全に忘れているが、なんとなく来栖が強烈なキャラクターだったこと、未谷が転職してCA(転職エージェント)になったことだけは覚えていた。それでも一話完結型なので楽しめる。
来栖は転職を求めてくる人間の本質を見抜いてはっきりと物申す。CAは慈善事業ではないのだから、求職者をいい加減に扱うこともできるのに、来栖は絶対に「いい加減」にはしない。そのせいで求職者が激怒することもあるのだが笑。
しかし、そんな来栖も自身の身の振り方についてはなかなか迷っていたようで、人間らしいと思った。
転職を繰り返す人は、それでも職に就けるのだから優秀だと思うが、やはり問題を抱えている場合が多いのだろうな。
本作には八王子という有名な転職マンが登場するが、彼は最後、自分で会社を作るという結論に至る。その考え方、恐れ入った。
八王子が作る会社なら私も入りたかった。
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労働観というものについてのクライアントの気づきと再生を描くヒューマンドラマ連作短編集。
また、サポートする CA を描くお仕事小説としての側面もある。
物語は基本的に、主人公の羊谷千晴と各話のクライアントの視点で交互に語られていくが、最終話のみ魔王様・来栖嵐視点の述懐が挿入されている。シリーズ2作目。
◇
「内定ですか! ありがとうございます」
千晴は受話器を持ったまま、見えない相手に向かって何度も頭を下げる。そしてうれしさを抑えきれない千晴は、通話を終えても電話機を拝んでいる。
羊谷千晴が転職エージェント会社シェパード・キャリアの CA になって丸1年が経つ。上司の来栖嵐や先輩の広沢英里香には及ぶべくもないが、今日のようにクライアントと企業とをうまく繋げられたときの喜びはひとしおだ。
千晴が上機嫌で広沢とおしゃべりしていると卓上の電話が鳴った。午後5時に千晴と面談予定のクライアントが来ているという連絡だ。
先ほどの余勢をかって意気込んで面談に臨んだ千晴だったが……。
( 第1話「大事な部分って、働いてみないとわらないんですよ」) 全5話と、プロローグ及びエピローグからなる。
* * * * *
千晴のキャラが前作と比べ、少し変わってきたように思います。
前の職場でメンタルをやられかけてシェパード・キャリアに来たときよりも、気持ちを素直に表現するようになってきました。社内でのびのび振る舞っているし、魔王・来栖にも結構な物言いをしています。
本来の千晴に戻ったということ ( あるいはドラマ原作になるのを意識してのこと ) なのかも知れませんが、とにかく来栖の対極にあるという人物設定から外れつつあります。
だからか本作では新キャラを、中途採用という形で登場させてきました。
天間聖司。クライアントの身になった手厚いフォローを惜しまない仕事ぶりから、転職の天使の異名を持つCAです。
突き放した面談で甘さを捨てさせ、自立を促す魔王・来栖 vs 行き届いたフォローで気持ちよく転職意欲を掻き立てる天使・天間。その対照的なサポートぶりがとてもおもしろくて、いいお仕事小説だったと思います。
また、クライアント側の事情も興味深いものでした。
第1話のフランクリン恵恋が違和感を持つ現職場の明るく押しつけがましい体育会系気質。自分も苦手なだけにかなり恵恋に共感できました。
さらに、第4話で描かれる、ある程度優秀で嫌と言えない性格の人間に仕事を押しつける風潮のある「家族的」な会社。
言いやすい人間にだけ無理を強いるくだらない中間管理職こそ会社には不要だと思います。 ( 多いですが……。)
転職は、最近でこそ一般的になりつつあるようですが、それでも日本ではまだ大きな決断が必要な進路変更ではないでしょうか。
そんな人生の一大事を決心するに至るヒューマンドラマの側面と、そのサポートをする転職サービスを描くお仕事小説としての側面の、両面が楽しめる作品でした。とてもおもし���かったです。
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転職の魔王様パート2ということで、今回も様々な人がシェパードキャリアを訪れています。この本では未谷さんの成長の仕方が描かれていて、あの子がここまで大きくなったのかぁ…どこかの魔王様に似てきたかなと親心を持ちながら楽しんでいました。またドラマと比較して読んでみるとなかなか面白いです!