日蓮(新潮文庫)
著者 佐藤賢一
地震が起こる。疫病が蔓延する。命が無惨に失われる。何故だ。日本が悪法に染まってしまったからだ――。日蓮は法華経への帰依を説き、他宗派に敢然と挑む。それは権力者たる北条氏を...
日蓮(新潮文庫)
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商品説明
地震が起こる。疫病が蔓延する。命が無惨に失われる。何故だ。日本が悪法に染まってしまったからだ――。日蓮は法華経への帰依を説き、他宗派に敢然と挑む。それは権力者たる北条氏を敵とすることに等しかった。斬首の危機、佐渡への配流。苦難の中で、信じる法をひたすら世に広め続ける日蓮は、その信仰と情熱で人びとを救うことができるのか。歴史を動かした僧の半生を描く、感動巨編。(解説・末國善己)
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日蓮という人物を知る
2023/12/05 21:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
日蓮その人を、名前しか知らなかった。仏教における正論と考えることを、論じ、世の中に広めようとした。法華経を釈迦が説く教えを唯一正しく伝える経典ととらえ、他の仏教宗派を誤りだと否定し、なくそうとする姿勢は、過激だった。他の宗派を批判していたが、その教えを学んだり、布教することを禁じなかったが、時代や社会が受け入れることを拒否したのだ。自分の信仰も他人の信仰も尊重しつつ共存するヒントを、日蓮は持っていたのかもしれない。
日蓮の信念や情熱の強さ
2023/10/15 12:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
既存勢力に敢然と立ち向かった日蓮の半生における信念や情熱の強さがよく伝わってくる。
なぜ人々は救われないのか、天変地異が続くのか、疑問を持ち、仏教の経典を読みあさりその中に答えを見出そうとする点で、常識などにとらわれず、探求心や信仰心を強く持つ人物であったことが分かる。
自分の見出した答えを信じ、他の宗派を排除しようとした方法は、当時としても珍しいものであったのだろうとわかるが、だからこそ歴史に名を残す存在であったのかもしれない。
しかし、本作のラストで、悟りを開いたかのような穏やかな姿が印象的である。