- 販売開始日: 2023/09/21
- 出版社: 光文社
- ISBN:978-4-334-10052-0
リカバリー・カバヒコ
著者 青山美智子(著)
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの...
リカバリー・カバヒコ
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商品説明
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。成績不振の高校生、ママ友と馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌な小学生、ストレスから休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長。みんなの痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。
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回復から再生
2024/02/04 18:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間関係に疲れた時に、リカバリーカバヒコに乗ってみたいな。古びた公園に置かれた塗装が剥がれかかったカバの形状のアニマルライドが、人々の身体の、人間関係の不調を癒して回復させていく連作短編集。回復させるとはいえ、同じようには戻らない。経験と記憶が、前とは違う自分を作る。変わりゆく状況を受け入れて適応していく、そういう形の回復もある。著者らしい、優しく温かい物語だ。
古いカバ型遊具
2024/01/01 17:01
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新築分譲マンションに引っ越してきた人たち。新しい生活をスタートさせ、希望に胸膨らませ・・・とはいかない様子。それぞれ、なにかしら悩みを抱えています。
昔からある小さな公園の、すっかり古くなったカバの遊具「カバヒコ」にはちょっとした都市伝説があり、弱った心を希望に導いてくれます。
怪我や病気をしたら元には戻らない。身体の記憶となっていくんだ。人間関係も少しずつ変化をしながら、うまいところに落ち着いていく。そんな勇気をくれます。
優しくてあたたかい、読む人をもリカバリーする。
2023/11/02 18:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る
公園にたたずむカバのアニマルライド
古びた姿と、笑っている口元が少し不釣り合い。
このカバの名前はカバヒコ。
傷ついた場所を触ると、触った本人の傷も癒えるのだとか。
人呼んでリカバリーカバヒコ。カバだけに。
もしカバヒコが実際にいたら
それこそ、さらに塗装が剥がれるんじゃないかというくらい
全身を撫でまわしたいです。
それでも、カバヒコに話すことで
悩みを客観視して、解決にもっていく流れは
さすが青山美智子さんだと思いました。
"でもせめて、自分をわざわざ不幸にするのはやめようと、私はそっと耳をさわる。ちゃんと休んでいい。そして、ちゃんとリカバリーするのだ。"138頁
"誰かの目を気にして、カッコ悪い自分を見せないように、笑われないようにって縮こまっていたらきっと、それがどんなことなのかわからなくなってしまうだろう。だから、ぼくがぼくを決めていく。これから、ひとつずつ。"180頁
触りたい
2023/10/18 11:34
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
カバヒコ、触りたい。
全身触っちゃうだろうな。
治るのは身体じゃなくて、心だよね。
そんなもんかとも思うけど、そんなもんなんだよね。
生き方をリカバリーする
2024/09/25 11:48
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
思い通りにいかないとき、人に流されて自分をなくしてしまったとき、どうすればいいか。この本には、解決のヒントがあると思う。クリーニング店のおばさんや雫田さんが、いい感じで、ほっとする。みんな、何かを抱えて生きているんだなと思って安心した。
自分の“カバヒコ”は?
2024/08/16 10:48
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投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても読みやすい。
カバヒコのような存在をそれぞれの人が持てたら、だいぶ救われる。
それを自分で見つけられたら更に良いだろうな。
カバヒコ
2024/03/15 11:16
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
いいなぁ、こういうの。公園の古びたカバの遊具リカバリーカバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復する……とか。
公園そばの新築マンション、アドヴァンス・ヒルの住人たちもそれぞれ。
2024年本屋大賞ノミネート
2024/02/02 17:51
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
公園の片隅に鎮座するカバのアニマルライド。治したい所に触れるとリカバリーしてくれるカバを通し、心から派生した不調の核をゆっくり取り除いていく、優しさに包まれた連作短編集。
年齢も、性別も、悩みの種も、まったく違う登場人物たちを少しずつ重ねて繋げていく事で、幅広い層の心を掴む青山ワールド全開。
優しさ溢れる良い嘘と利己的な悪い嘘の両面が描かれており、どちらも真実が明かされる事はないのだが、それを凌ぐ誠実さでリカバリーされていく展開が心に沁みた。
カバだけに
2023/11/23 09:04
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投稿者:ぶぅちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
カバだけに、リカバリー、て。
ちょっと抜けてるけど、なるほどー、と思ってしまった。
この作者さんの作品は、すごい事件とかそういう話じゃなく、日常的に誰かしら抱えてるであろう悩みとか、本人にしか分からない痛みとか、ささいな話なんだろうけど、刺さる。
なんでもかんでもハッピーエンドじゃないし、解決!とまでは言わないけど、自分で考えて答えをだす、シンプルでキツイ作業が大事なんだなぁ、と思った。
5つの短編連作集です
2024/06/09 19:05
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちよっと陰気な人が多いかな?そしてクセも強め。
一番イヤな感じなのは、ママ友のお話し。そんな、あからさまな、中学生のようなグループあるかな?ママ友のイメージが大げさ。
無難に各々の話のラストは締め括られている。
青山先生らしい一冊。
2024/03/26 15:25
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投稿者:マツモトキヨシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
青山先生の作品、何冊か読んだことがあるけど
これも「まさに青山ワールド」な一冊でした。
園ママトラブルになってカバヒコにお願いする主婦が
「ママ友との関係を修復して!」って願うところは
ちょっと共感できなかったけど結果として
面倒なママ友とは疎遠に、新しいママ友とは円滑にやれてるんだし
願いは叶っているのよね・・・?と納得。
これはシリーズ化するのかしら??