直木賞はないよねー
2024/06/26 14:48
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
受賞作と比べると、インパクトがないなあ。
らしさ、はこれからかな。
女性器のこととかは問題にならないのかな。
そこはOK?
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【オール讀物新人賞で注目を浴びた新鋭、初の長編小説】かつて、山田家の嫁と女中頭だった千代とお初さん。大正から戦後にかけて、「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く二人を描く。
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女性の自立が難しく、まして戦後の混乱の大変な時代にありながらも、自分自身を見失わずしっかりと前を向いて身をたてる千代と初枝の姿に勇気をもらいました。作中の2人の台詞にも励まされました。
また、奥さまと女中という立ち位置で、共に家事に励みながら絆を深めていく様子があたたかかった。お互いに信頼し想いあっているからこそ、その結果に落ち込んだとしても、どんなことでも相談できるんですね。なかなかシリアスな悩みを打ち明ける場面がありましたが、そう思うと同時にユーモアがあり、笑えました。
***ネタバレ***
最終章で、初枝が入院し、千代が自分があの千代であると初枝が気付いていたと知った時に、初枝が「これからは、死ぬまで一緒ですね」と千代にかけた言葉に胸が熱くなりました。そして初枝はやっぱり最初から気付いていたんだなと、ジーンときつつもなんだか可笑しくなりました。
人と人との縁はやっぱりいいなと、そしてこれからもずっと二人一緒に人生を楽しんでほしい、そしてそんな微笑ましい二人をずっと見ていたいと思う一冊でした。
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感想を書き忘れていた。4カ月以上経ってしまったが、覚えていることを記録。
初めての作家さん。純粋に楽しめた。朝ドラを観ているかのよう。大きな商家のお嫁さんと女中さんの関係が、上下や主従と言うよりは、それぞれが仕事としてその立場を務めているように描かれていたのが、とても新鮮だった。だからこそ、立場や状況が変わっても、共に働いた戦友として、心のつながりを持ち続けることができたのだろう。
性的な描写へのこだわりにやや違和感あり。そこの整理がつかなかいまま、感想を書き忘れてしまった。
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初めての結婚、初めての嫁ぎ先での暮らし、
うまくいかない旦那との生活・・・
それらをひっくるめて、女中の初枝と絆を結んでいく千代。
ちょっとのんびりしているせいで、
旦那は離れていってしまうし、嫌なは話は聞いてしまうし。
のんびりがそんなにいけないの?
千代の体を普通じゃないと言った旦那さんは
女のことなんにも分かってないなーと思った。
そして、そんな千代を見た初枝さんがした行動は
千代さんのことを信頼しているからなんだろうな。
千代さんは女としての人生を満足して過ごせたのかなとは思った。
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初めて読む作家さん。
書評に書かれていたのは、太平洋戦争の混乱の中、元主人が元女中さんの下で働くという逆転現象が起こる、でも空気は明るく軽やか・・・と言うようなことが描かれていた気がする。
それで、かなり緊張して読み始めたのだが、なるほど、この設定ならば、空気がよどむことはないと、胸をなで下ろす。
わたしは女性の友情物語が好きなのだが、まさにそんな小説。
女性達が素晴らしすぎて、これを映画化したらと、キャスティングまで考えてしまったw
今の段階で、確定は年若い女中さん・お芳ちゃんに杉咲花さん。
跡取り息子・豊一郎に杉野遥介さんでどうだろう?w
主人公/千代とお初さん、お芳ちゃんの三人がこしらえる、料理がおいしそうなのも、いい。
そして、何より働くこと、手を抜かないこと、そのすがすがしさがいい。
途中、自分は勤めを果たした、あなたは何をしたのか?と
千代が問われるのだが、その成果主義、コワイコワイ。
お初さんや千代のように、笑って生きていきたい。
心からそう思わせてくれる小説。
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Kindleで読んだ。
裕福な家に嫁いだ千代と、女中頭の初衣。戦後すべてを失った千代は住み込みの女中に、視力を失った初衣は三味線の師匠となり…。大正から戦後にかけて、「普通」から逸れてもそれぞれの道を行くふたりの女性を描く。
初読みの作家さん。
お初さんとお芳ちゃん、そして千代で山田家を切り盛りしていく。
当時の家事の様子を読むのが好き。
千代と夫との関係は読んでて苦しかった。
戦時中も工夫して生活していく二人。
“千代とお初さんは敢えて同じ種類の野菜を育ててどちらが多く収穫するかを競ったり、千代が配給の脱脂綿で防空頭巾の顔まわりの感触を雲のように柔らかくしてみせれば、お初さんは高助の背広をほどいて二人分のもんぺに仕立て直したりした。置かれた立場や戦争の二文字を頭から振り払うかのように、ひたすら日常に埋没していた。”
空襲の混乱のなか、はぐれてしまった二人だけど、再会できて良かった。
戦後だからこそ、この言葉がしみるね。
“「大変かもしれませんけど、二人一緒なら、どこへでも行けます。だって、生きているんですもの」”
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とても読み心地のいい物語。戦前から戦後までの二十数年を描いていて、中心にいる千代と初衣。千代の嫁ぎ先にいた女中の初衣との出会いからの日々。この二人の女性のやりとりが両者への思いやりに満ちている。厳しく難しい時代の中で女性として生きる困難さをお互いがいるということの心強さをたくさん感じることができる。前作の『駐車場のねこ』と今作でこれから新刊が発売されたら必ず購入する作家さんになりました。
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大正~戦禍~戦後という時代背景とは正反対に、働き者の女性たちの家事への奮闘、工夫を凝らした料理の数々、心を許し合った女たち特有のテンポの良い会話が、ページをめくるワクワク感を最後まで損なわせない愛すべき物語。
千代と夫・茂一郎や秋山さんとの関わりは、生々しく時に滑稽だが、真面目で鈍感な千代がいじらしく思えて応援したくなってくる。
個人的には、千代が男性に深く愛されてほしかったけれど、お初さんやお芳ちゃんとの絆があれば、これもまた幸せ。「優しい光に包まれながら」「死ぬまで一緒に生きて」ほしい。
~明治生まれの亡き祖母に読んでもらいたかった一冊です~
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はじめての著者さんでしたが、すきっと、読み終えました。
テレビドラマを見終わった感じかな。次作もあれば、読んでみたいです。
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先日第170回の直木賞の候補作が発表になりましたね(芥川賞は興味なし)
・加藤シゲアキ『なれのはて』(講談社)
・河﨑秋子『ともぐい』(新潮社)
・嶋津輝『襷がけの二人』(文藝春秋)
・万城目学『八月の御所グラウンド』(文藝春秋)
・宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』(朝日新聞出版)
・村木嵐『まいまいつぶろ』(幻冬舎)
の6作品です
前回は直木賞発表前に読み比べみたいなことをしてみたんですが、今回は正直どれもあまり食指が動きませんでした。(『まいまいつぶろ』のみ既読で面白かった)
そんな中、唯一読んでみたいと思ったのが本作『襷がけの二人』でした
で、まあそうねぇ…
なんかこうサラッとしてたなぁ〜
いろいろあるのよ
それなりに波瀾万丈なのよ
戦前から戦後にかけての物語でもあるし
でもこうなんか、サラッとつるっとした喉越しのいい物語でした
なんだ喉越しがいい物語って!
こう、ざる蕎麦みたいな(いよいよ意味不明)
主人公の女性二人の関係性がそんな感じだったからだろうなぁ〜ってね
だから何だよ!ざる蕎麦みたいな関係性って
いや、面白かった!面白かったんだけど…もっと他に候補作あったやろ…ともちょっと思ってしまいました
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いい本を読んだ。
千代さんとお初さんの関係が素敵。
予想とは違う関係だったのだけど、お初さん粋だなぁ。
茂一郎はやっぱりちょっとひどいなぁ。
お春さんも私もいやな女ですねぇと思ってしまう。
戦時という怒涛の時代を生きた二人のお話なんだけど、のんびりやの千夜さんが主人公なせいか、ゆったりと読めて良かった。
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直木賞候補作。
まず構成が面白かった。
最初に、お初さんのところに女中として千代が働くことになり、以前は逆だったと話が進む。
戦前〜戦後の昭和の時代を、千代とお初さんが生き抜くお話が面白かった。続きをもっと読みたいと思った。
それにしても、やはり昔は女性の立場が低かったんだな…と思った。
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のんびり屋の千代としっかり者のお初。
2人の関係性はほんとうに素敵。友情とか愛情、家族の絆とはまた違う、なんとも形容しがたい不思議な関係ですよね。
2人を取り巻く環境は結構ドロッとした所もあるのに、2人の性格によるものなのか、嫌な感情に埋もれる事なくしっかり生き抜く姿に、なんだか自分も頑張ろうという元気がもらえました。
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主人公の千代が若い頃の話では、のんびりしてぼんやりしすぎていて、不幸な境遇も致し方ない感じがしました。常に親切で素敵な女性のお初と出会えて幸運だったし、歳を重ねてしっかりしていくのは良かったです。
料理を作る場面が多いので、料理好きに楽しい1冊でした。