続 窓ぎわのトットちゃん
著者 黒柳 徹子
国民的ベストセラー、42年ぶり、待望の続編!国内で800万部、全世界で2500万部を突破した『窓ぎわのトットちゃん』。世界中で愛されている、あのトットちゃんが帰ってくる!...
続 窓ぎわのトットちゃん
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商品説明
国民的ベストセラー、42年ぶり、待望の続編!
国内で800万部、全世界で2500万部を突破した『窓ぎわのトットちゃん』。
世界中で愛されている、あのトットちゃんが帰ってくる!
泣いたり、笑ったり……トットの青春記。
【本書の内容】
・東京大空襲の数日後、青森を目指して、ひとり夜行列車に乗ったトットを待ち受けていた試練とは?
・「おめえのジンジョッコ、描いてみろ」。疎開先の学校で、みんなとなかよくなりたいトットが、考えついた方法とは?
・「咲くはわが身のつとめなり」の言葉を胸に、トットが通った女学校や音楽学校の思い出は、映画、オペラ、ラーメン、それから?
・「そのままでいいんです」。NHKの専属女優になりたての、トットが救われた一言とは?
・アルバムからお借りした写真や、いわさきちひろさんの絵もたっぷり。
【黒柳徹子さんからのメッセージ】
私は、どう考えても『窓ぎわのトットちゃん』よりおもしろいことは書けない、と思っていました。私の人生でトモエ学園時代ほど、毎日が楽しいことはなかったから。だけど、私のようなものの「それから」を知りたいと思ってくださる方が多いのなら、書いてみようかなと、だんだん思うようになったのです。よし!と思うまで、なんと42年もかかってしまったけど、書きはじめると、笑っちゃうこと、泣いちゃうこと、それから戦争のことも次々に思い出されて……。
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まさかの出版に驚きました
2023/11/09 16:27
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和の結婚式のスピーチでよく使われていた「3つの坂」。
「長い結婚生活には3つの坂があります。「上り坂」「下り坂」そして「まさか」。
思いもしないことがことがあっても、夫婦で協力し合っていって下さい」というもの。
どうも、出版業界にも「3つの坂」があるようです。
黒柳徹子さんの大ベストセラーから42年。
「まさか」、あの『窓ぎわのトットちゃん』に続篇が作られるとは。
もしかしたら、出版不況で「下り坂」の業界も、これで「上り坂」になるかもしれません。
『窓ぎわのトットちゃん』(以下、正篇と書きます)が刊行されたのは1981年。
色んな版のものが出て、国内だけでシリーズ累計800万部を超え、
さらには世界各国で翻訳されています。
正篇の表紙の挿画はいわさきちひろさんの絵。(装幀は和田誠さん)。
今回の『続 窓ぎわのトットちゃん』もいわさきさんの絵が使われています。
でも、和田誠さんは亡くなっているので、名久井直子さんが装幀しています。
正篇のおしまいの場面を思い出してみましょう。
トットちゃん(もちろん、黒柳徹子さんのこと)に
「きみは、本当は、いい子なんだよ」と教えてくれた小林宗作先生のいる
トモエ学園が空襲で焼けてしまいます。
その頃、トットちゃんは満員の疎開列車で東北で向かっていました。
続篇は、その疎開列車の中のトットちゃんのおかしいけれどかわいい姿も
ちゃんと書かれています。
戦争が終わって、トットちゃんがどんな大人になりたかったかも綴られています。
またNHKに入局してからの失敗話も(これらはすでに有名なエピソードです)
たくさん書かれています。
でも、黒柳徹子さんがこの続篇で本当に書きたかったことは、
自身が体験した戦争のことを書き残しておきたかったとあります。
戦時中に出征兵士を見送った場面があります。
その挿話の最後に黒柳さんはこう書きます。
「どんな理由があっても、戦いにいく人たちを「バンザーイ!」なんて言って
見送るべきではなかった。」
世界には戦争が途切れることはない。
だからこそ、42年ぶりに書かれた『続 窓ぎわのトットちゃん』は意味深いのです。
永遠の少女、トットちゃん
2023/12/31 18:05
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:和田呂宋兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前編で、トモエ学園に入る前、前の小学校で、
チンドン屋さんが通るたび窓際から演奏をリクエストして、退学になったトットちゃん。
続編でも、考え方や生き方は、変わっていませんね。
大人になっても、今に至るまでも。ずーっと、少女のままなんですね。
ステキだな、面白いな、と思ったら、即、行動せずにはいられない。
人がどう思うとか、恥ずかしいとか、自信がないとか、損だ得だとか、後先のことは考えない。
オペラ歌手になりたいと、東洋音楽学校に進学。
それで挫折すると、今度は人形劇がやりたいと、NHK専属俳優「わかぼしめい」(若干名)に応募。
大人の常識で考えたら、無茶な行動なんだろうけど、
「トットさま」と呼んで、芝居をイロハから教えてくれた大岡先生、
先輩に日本語が変だ、人まねだと言われて泣いたあと、
「そのしゃべり方がいいんです」と言ってくれた、劇作家の飯沢匡さんなど、
良い出会いに助けられています。
テレビドラマのスタジオで出会った、渥美清さんのエピソードが面白い。
「寅さん」のだいぶ前、浅草の演芸場から出てきて、何としてでも売れたいと突っ張ってた頃ですね。
挨拶した時の目つきの怖さ、「なんだこのアマ!」と凄みをきかせた声。
「星の王子さま」をプレゼントした時の照れくさそうな様子。
打ち解けたあとの、「腕の立つ奴」の話。
いかにも、若き日の彼らしい。
トットちゃんの戦争中の話は悲しい。
配給が少なくて、15つぶの大豆が一日分の食べものだったり、
スルメの足が欲しくて、出征する兵隊さんに「バンザーイ」と旗を振った話。
だから、実に素朴に「戦争はいけない」と思い、
世界のお腹を空かせた子供たちを思うと、じっとしていられず、
偽善だ何だと言われても、ユニセフの仕事を続けているのでしょう。
NHKでは紅白の司会を務めるまでになり、バラエティやドラマ出演で多忙を極めているのに、
今度は演劇を本格的に勉強したいとNHKの専属を辞め、単身ニューヨークに渡るところで、
本作は終わっています。
これも思い切った決断というか、無茶というか・・・。
でも、「徹子の部屋」も「ザ・ベストテン」も、帰ってきてからの仕事ですね。
舞台での活躍もありますが、お芝居だけでない「何か」をつかんで帰ってこられたのでしょう。
続々編も、読んでみたいですね。
感動あるのみ
2024/03/03 20:31
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
どこの場面をとって読んでも、トットちゃんの素直な心とその時の一所懸命さが表れていてヒヤヒヤドキドキ、そして感動した。
小さいときからアイスクリームがお好きだった話から、三つ子の魂百までだなあと。
疎開先に行くとき、列車に乗りそびれて、子ども一人で列車の旅、気丈に目的地まで行く姿に、心の強さを感じた。
するめと万歳も重いお話だと思った。
人はどんな困難に対峙しても、知恵を使って生きぬくものだと、トットちゃんのお母様のたくましい生活力のお話からも色々と学べた。
待望の続編
2024/02/28 17:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
トットちゃんの活躍と、戦争を背景とする哀しみが、胸に迫ります。
劇で、羊役の子に、「お食べなさい」と言って、紙を食べさせてイエスの役を外される場面は秀逸だと思います。ぜひ、本文で触れてみてください。
面白かった
2023/11/02 14:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
さまざまな困難を乗り越えてきたことに感銘を受けました。コンサルタントの話ではなく、実際の経営者がやってこられたことなので、経営に苦労している全国の中小零細企業経営者のバイブルになるのではないでしょうか。
黒柳さんの半生
2025/01/25 17:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
たまたま目にして読みました。戦前のハイカラな生活から戦中のお母様の奮闘ぶり、戦後の女優として多忙を極めた生活まで、知っている話も知らない話もたくさん書かれていました。黒柳さんが女優をしていたのは知りませんでしたし、うっすら恋人がいたのねという部分もあり、興味深く読みました。
ずーっと子供の頃のよう
2024/03/07 10:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どものころから、一気に女学生、大人になってNHKに就職して辞めて独立するところまで。女優としての黒柳徹子のことはあまり知らず、いろいろなテレビ番組の司会者というとらえ方をしていました。大人になっても、続ではない、もともとの窓際のトットちゃんから、ずーっと子供のままでいるような人だなぁと感じました。
実は
2023/12/17 20:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
続編は最近読みました。やはり、黒柳徹子さんの学校は、よかったんですねえ、だからこそ、今の黒柳徹子さんがあるんですねえ、つくづく思います。これからもご活躍されますように