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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
母国語は、耳から聞いていれば、自然に身につくものと思ってましたけどそうではないのですね。そして、言語理解力と思考力は車の両輪のように連動してはぐくまれていくということも、新鮮でした。
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これまでに新書や学術文庫などで書かれていた内容を、幼い子を持つ親や教育者に向けてやさしく語りおろした本。ある意味、肩の力が抜けるけれど、見方を変えると、幼児に接する親や教育者は子どもへの語りかけや対応の責任の重さにあらためて打ちのめされてしまいそうな一冊。
人の言語理解力は私たちが想像する以上に幅があること、言語理解力と思考力は車の両輪のように連動してはぐくまれていくこと。そして、自然に身につくと思われがちな母語の力だけれど、実は環境や大人からの日々の働きかけにずいぶん左右されてしまうこと…自分にとってはほんとに当たり前で、子育てをよりおもしろくしてくれるし楽にしてくれる知識なのだけれど、なんで世間の多くの人は言語発達に興味が無いのかな…
とりあえず、読み聞かせ動画をいくらみせてもそれは直に読み聞かせることにまったくかなわない(ことばの力をつけるたすけにはならない)、ということだけでも…。
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親子の対話、生活の中で言葉の種まきをする。
教えるのではなく足場をかけてあげる。
私が息子と関わるときにやってきたことも書いてあったので、自分がしてきたことは間違ってなかったな、と思いました。現時点では語彙力があるな、と親バカながら思うので、今後も続けていきたいです。
また、時間言葉、空間言葉も意識して使うなど、仕事上子どもと関わる中でも取り組んでいきたいと思いました。
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ことば力と思考力を育てるためにはどうしたらよいのかということに興味を持ちながら読んだ。結論としては、特別なことをするのではなく、日常のささやかなことを丁寧に積み重ねていくことが大切なのだと再認識した。
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とても読みやすくて分かりやすかったです。
英語力の前に必要な「ことば力」のつけ方と「思考力」の養い方が分かります。
子供に英語力をつけたいと思っている親にも参考になる1冊だと思います!
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2020/8/28
これから子育てをする立場になり、言葉を大事にする子になってほしいと思い購入。
子どもとは沢山会話をして、成長への足掛かりを作れるような親になりたい。
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こどもの言語分野における発達を
注意深く観察しながら、
丁寧に答えていくというのは
実際はちょっと難しいかもしれないけど
心構えを知るにはとてもわかりやすかった
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ことばの発達について学習を進めると、
岡本夏木と今井むつみの両名の著書に、
必ずたどり着く。
イラストもたくさん使われ、
考える力とことばの力の関係、
算数の文章題を理解できない子どもが出るのはなぜなのか、
今井さんの著書の中で、最もわかりやすく説明されている。
家庭の保護者向けに書かれていることが、大きな理由である。
ことば力を育てる7つの方法を実践するだけでも、子どもの学力はかなり伸びる。
長期休みで、じっくりと腰を据えて読みたい本の一つである。
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英語独習法に引用されていたので手にとりました。平易な言葉で簡潔にまとまっており、一気に読めます。
本の読み聞かせが大事とはよく耳にするところですが、なんで必要なの?という問いに対して、腑に落ちる内容となっておりました。言葉なんて話してれば勝手に覚えるでしょうと漠然と楽観視しておりましたが、抽象的な語彙をイメージできるか否かという点で読み聞かせや大人との対話がとても重要な役割を果たしていく。
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気負わずに、子どもへの言葉がけを続けていく大切さ。引っ張りあげるのではなく、足場をかけてあげる。日常生活の語彙では足りない。読み聞かせの大切さ。親子で対話を楽しみたいと思った。
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いろいろ育児本を読んだが、これはいい本だと直感で思った。こちらから教え込むのではなく、自ら学び「生きた知識」を身につけることをこれからも取り組みたい。スマホを見てしまうので、反省です。
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わかりやすく平易な表現で書かれていて読みやすい。と同時に納得させられる新たな知識もたくさんあり、収穫の多い一冊だった。
子供の頃の周りの大人の話しかけや自分の読書量のおかげで今の私の思考力があるのだなとつくづく思った。
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言葉や本が大好きな私としては、言葉と子供の思考の発達の関係をわかりやすく教えてくれるこの本はとてもよかった!
足場かけのコミュニケーション、ついつい飛ばしがちだけれど、意識したい
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とにかく対話
ことば比べ
すきなことにとことん付き合う
買い物はチャンス
空間ことば
時間ことば
算数トーク
教えるより足場掛け
小学校入っても読み聞かせ
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「ことば力」と「思考力」を育む大切さとその方法について、幼児期〜小学校中学年の子をもつ保護者向けに解説している本。
小学生以降は、抽象的な言葉を用いて学習していくため、日常会話レベル以上の語彙を理解していなければ学習についていけなくなってしまう。(特に顕著に現れるのが中学年。9歳の壁。)
では、そうした抽象的な言葉を「生きた知識」として自分のものにしていくためには、何が大切なのか。キーワードは、「読書」、「対話」、そして「思考力」。
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1章は、子どもが言葉を獲得していく仕組みについて述べている。子どもは、言葉の範囲の理解を修正したり、推測したり、関係性に気づいたり、別の文脈で応用したりするなど、思考力を働かせながら言葉を覚えていくことが豊富な具体例とともに述べられる。
2章は、「ことばの力」と「思考力」について。思考力とは何かについて、推論、情報処理能力、実行機能という視点から解説される。また、ことばの力と思考力は両輪の関係で、一方が伸びればもう一方も伸びるということが説明される。
3章は、「9歳の壁」について。中学年頃に、学校の学びについていけなくなる子が多い。これを9歳の壁とよんでいる。なぜ9歳頃に壁が生じるかというと、日常生活レベル以上の抽象的概念の言葉への理解や、状況に応じた言葉の意味を捉える力がより必要になるのが中学年頃だから。その壁を乗り越えるキーワードは、「ことばのセンス」。
「ことばのセンス」
①「ある言葉」と「関連する言葉」が関連づけられている。
②「ある言葉」のさまざまな使い方を知り、文脈に合わせて柔軟に意味を考え、単語の意味をアップデートできる。
③抽象的な言葉の意味を本質的に理解できる。その知識を使って、別の抽象的な言葉の意味を理解できる。
4章は、幼児期にことば力をつける方法8つ。「対話」のチャンスや、子どもの思考力を働かせる「対話」のコツについて説明されている。対話の中身を目の前の子どもに合わせれば、小学生にも応用できる。
5章は、「絵本の読み聞かせ」と、語彙と思考力の関係について。小学校以降で必要な語彙のほとんどは読書から学ぶことや、小学校入学以降も親が読書に関わり続けることが大切であることが語られる。
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読書の重要性については、ほぼ既知の内容。ただ、読み聞かせの重要性について、次の2つの視点を改めて確認できてよかった。
①小学生以降の読み聞かせは、興味が多様化する子どもを、一人で本を読む読書習慣に誘っていくこと。
②自分では読めない難しい内容の本に触れることができること。それは自分に合った内容で楽しめると同時に、抽象的な言葉を覚える絶好の機会にもなること。絵本で出会う言葉は、ある状況の中で使われている。子どもがその状況を理解している中で、その状況と結びつけながら言葉を獲得できると、記憶に定着する。
この点に関してジム・トレリースの『できる子に育つ 魔法の読みきかせ』を読みたい。もう1冊、本書の中で���介されていた『動物の見ている世界』も読んでみたい。
他、小学校以降に学習で用いる抽象的な言葉の例や、子どもが推測しながら言葉を獲得していく様子の例も面白く、保護者向けの講演で用いたいなと思ったものもあった。
一児の親としては、「教えるのではなく足場かけ」や、「思考力を働かせられるような対話」を意識しながら過ごしていきたいなと感じた。