評判の高さに頷ける良作
2025/03/29 09:50
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
描写が素晴らしいなどの評判の良さに乗せられて購入!現在の殺人事件を起点にして過去に遡りながら、現在に近づけていく展開は、湿地に1人で住むカイアが、どうなっていくのかという興味と相まって、どうしても先が気になりる組立てです。そして終盤の裁判の結末はハラハラドキドキ。エピローグも良くて、いい余韻が最後まで残った良作でした^_^
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投稿者:E司書 - この投稿者のレビュー一覧を見る
6歳で家族に見捨てられ広大な湿地でたった独りで生きてきた少女カイア。町の人々からは蔑まれ厳しい環境で一人育っていく。そんな折、青年の不審死事件が起こる。
物語は不審死事件の裁判と並行して少女カイアの経験する時々を成長を兼ねて同時進行する展開で読者を飽きさせない。結末はよもやの形で・・・。人種差別的な現代の課題等も考えさせられる見事な一品。
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投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後ゆっくり考えて個人的な評価が変動した一冊(3.5→4) ネタバレになる可能性があるので深く言及できないが、このストーリーを構成する様々な要素のバランスが絶妙なのだと思う。
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最後ドキドキした。え!!!てなった。途中、自分も町の人と同じように状況証拠だけで判断してしまってるかも、、と反省したけど、えー!!!って感じやった。
映像で観たくなって、映画も見たけど本の方がいい。テイラーのエンドロールは最高。
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最初3分の1くらいでもうやめてくれってくらい主人公がかわいそうで心がズタズタなのにまだこんなにページ数残ってて、この子が報われる未来は来るんですか?って辛すぎた
お母さんが戻ってくると信じる無垢な純心が粉々になるまで繰り返し繰り返し折られ続けて
最終的に母が去ったことを「それでいいとおもった」と言えるようになるまでこんなにも歳月が経ったことが悲しすぎて…
テイト、最後までカイアの秘密を守ってくれてありがとう。途中で都会に染まったときはほんとにクソクソクソって思ったけど笑
もしテイトが誤認逮捕されてたらカイアはどうしたのかなってのが気になる。ジャンピンも途中めちゃ怪しかったけどやってなくてよかった。ジャンピンが本をお店に飾ってくれたくだり良すぎて…
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これはすごく考えさせられる小説。
偏見や差別などなく、子供の頃からカイアに寄り添い、最後まで味方でいてくれた人たちの優しさに、自然と涙が出てきて止まらなかった。
子供の頃からずっと成長を見ていたから、カイアにかなり感情移入してたのかもしれない。
だからこそ最後カイアの真実を知った時はかなり衝撃だった。
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前職の韓国人の友人が薦めていたので読んでみました。
自然、環境、人種差別、貧困、家族、恋愛、ミステリー、どれも読んでいて辛くなる要素ばかりなのにページをめくる手が止まらなかった。
野生動物の掟に従った結末は動物行動学者である作者ならではなのか。
そして要所要所で出てくるアマンダ・ハミルトンの詩がどれも良すぎて英語原文でも読んでみたい。なんなら詩集出してほしい。
オススメです。
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カイアは自然そのものだ。美しく、雄大で、そこに居たいと憧れる一方で、醜く、恐ろしく、逃げ出したいと思う一面もある。そしてどれほどの側面を見せようとも決してその全てを受け渡すことはない。そんな自然に惹かれ、手を伸ばし、己のものだと勘違いし、最後その脅威に身を滅ぼす。それが人間であり、チェイスだった。一方で自然を受け入れ、決してコントロールしようとはせず、守り共存しようとする人間もいる。それがこの作中でのテイトであるが、彼もまたカイアの全てを理解することはなく、カイアは彼に全てを明かすことはなかった。
結局保安官の推理は正しかった訳だが、差別、偏見に基づいてまともな捜査をせず逮捕に至った彼は、たったひとり孤独にそれでも賢く強く生きてきたカイアに心のどこかで憧れていた人々と、その彼女の味方となったトムの賢さに敗北した。
あの判決は保安官の怠惰と偏見の表れであり、カイアが差別に打ち勝った結果であり、真実が必ず正しく明らかになる訳ではないということの表れでもある。ずっと差別してきたからこそ、状況として真っ先に疑われてしかるべき彼女なのに断罪=先入観に囚われた感情なのではないかと思う、これまでとは逆の偏見が働いた。人は自分の感情に基づいて善悪を判断してしまう。しかしカイアだけは知っていた。「ここには善悪の判断など無用だということを、カイアは知っていた。そこに悪意はなく、あるのはただ拍動する命だけなのだ」カイアにとってチェイスの殺害に悪意はなく、ただの本能だった。そういう人間を超越した、あるいは人間が理性の獲得とともに沼地の底に押しやって隠してしまった本能がカイアにはあるのだろう。最後真実を知ったテイトも、そして読者もカイアへの恐ろしさを抱く一方で彼女は裁かれるべきだとは感じないのではないか。ただ本能に従い、己が生きるために生きるその強さに震え、どれほど心を傾けようとその全てを見せてはくれないという事実に寂しさを抱くだけだろう。
カイアという少女を通して自然への恐れと憧れ、それをここまで雄大に描き切った作者のその知識と自然への敬意がただ素晴らしかった。
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最初からかなり主人公が可哀想な展開
ただ最後の終わり方がとてもよかった。気丈な少女が自身にとっての幸せを手に入れる物語だと思う。
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ずっと気になっていてやっと文庫版を手に取りました!ページを捲る手が止まらなくて待っていた甲斐がありました。漠然としてますが、大自然の描写がとっても美しかったです。
カイアの成長を文面でも見守っていたから彼女のことを知った気でいたけど、結局知らなかったんだな〜と突き放されるようなエンディングがこの物語に深みを出しているんだなと思いました 本当に読んでよかったです♩
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自分がいかに恵まれてるのかを知ったし、こうやって工夫して生きていく大変さも知った
最後、カイアが幸せになれたのが本当に良かった
でも殺人をしたのはカイアだったのかな、、?
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ようやく読み終わった、、、圧巻。
カイアの壮絶な人生。湿地の少女と呼ばれて嫌な呼び方と思っていたけど最終的には、お墓に彫られる程に。湿地の専門家になるカイアは本当にすごい。
チェイスには腹立って仕方なかったけど、当然の報い。しかしラストには驚かされた。ちょっと鳥肌です。おもしろかった!おすすめ!!
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1ヶ月かけてじっくり読んだ。
海外の小説はいつも登場人物がこんがらがってよくわからなくなることが多いのだが、この小説はとても展開が追いやすかった。
さすが(?)翻訳小説部門大賞。
で、後書きにもあったけどサスペンスでもあり、生物学的でもあり、社会派な側面も持った内容で、奥深かった。
著者が学者だからかシーンそれぞれにその深みを感じた。(時に生々しい)
そして最後のどんでん返し感。
え、、まじか、、ってなりました。
面白かったです。
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孤独、裏切り。そんな簡単な言葉では表現出来ないカイアの心情が書かれた本。読後、ただただやるせ無さに心を支配された
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この作品に興味を持ったのは
unextで映画を観たのがきっかけです。
映像美に魅せられ、映画ではしょられている所が気になり
近所の図書館で探したら偶然所蔵していて
即決で借りました。
が、じっくり読む時間を作れずに
貸し出し延長したものの、
プロローグと1章1説まで目を通したところで
月日は流れ、、、
貸し出し期限が来たので返却します。
ミステリー作品に興味を持ったのは
東野圭吾さんや
「ヘビトンボの季節に自殺した4人姉妹」を読んだ
10代の頃以来で20年ぶりです‥!
う~ん。
じっくり読みたい‥!!!
古本で探そうかな?
ミステリの世界にちょんと爪先を入れたことが
私にとっては素晴らしい一歩!
ということでひとまず
図書館に返却いたします☆