R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)
著者 安部公房
会社を首にされ、生きたまま自分の「死体」を売ってロボットにされてしまった機械技師が、人間を酷使する機械を発明して人間に復讐する「R62号の発明」、冬眠器の故障で80万年後...
R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)
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商品説明
会社を首にされ、生きたまま自分の「死体」を売ってロボットにされてしまった機械技師が、人間を酷使する機械を発明して人間に復讐する「R62号の発明」、冬眠器の故障で80万年後に目を覚ました男の行動を通して現代を諷刺した先駆的SF作品「鉛の卵」、ほか「変形の記録」「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」など、昭和30年前後の、思想的、方法的冒険にみちた作品12編を収録する。(解説・渡辺広士)
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引き込まれる
2021/06/12 18:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バベル - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容が難しい箇所もあるが、この本が発刊された時代背景を思い浮かべながら読んでいくうちに引き込まれてていく。短編の良さがある。長編作品も読んでみたくなる。
R62号の発明・鉛の卵
2024/02/11 13:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
解説にもあるとおり、人と物の境界を考えさせるような作品が多かった。最後の作品「鉛の卵」は自分が小説を理解していく過程を逆手に取られたようで、とても驚きつつ、面白く読めた。
変な話
2017/05/31 22:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポージー - この投稿者のレビュー一覧を見る
変な話が読みたくなるということはある。世にも奇妙な物語とかああいうのじゃなくて、もうちょっとよくわからない話。これくらいの感じだと風刺も割とすんなり受け入れられる。
R62号の発明
2001/09/22 18:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲップ6号 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安部公房の短篇集である。どれも油ののりきった作品である。安部公房らしい作品である。現代の寓話であり、多くの示唆を含んだ作品群はいまなお読者に数多くの問いを問いつづける。
昭和ちょいグロ
2007/10/30 00:23
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベホマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
安部公房の短編集。
SFや怪奇、サスペンスを不条理テイストで味付け。
著者の名作『砂の女』は男と女が汗と砂にまみれてドロドロでベタベタだったのに比べると本書はかなりドライ。硬質で、どこか淡々としているのだ。風景や登場人物達に冷たい風が吹いてるような感じがする。
SFではわりとメジャーな題材コールドスリープを扱った『鉛の卵』の「目が覚めたら80万年後」の思い切りのよさはギャグかと思って笑ったが、本家H・G・ウェルズの『タイムマシン』で80万年後が出てくるのね。超未来の描写アイディアは本家『タイムマシン』の方が秀逸。
表題作『R62号の発明』は軽くスプラッター。芥川賞とった後にスプラッター。意識がある状態で脳解剖とかさりげなくエグい。昭和28年当時は前衛的だったのかもしれない。チャレンジャー安部。
SFホラーの元祖がここにある
2002/05/25 16:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
安部公房の作品を初めて読んだ。
飛んだ設定や,不気味さの漂うストーリ展開など,今のSFホラーのような雰囲気で,この時代にすでにこんな作品を書いていた人がいたのかと驚いた。
短編の一つ一つがそれぞれ長編映画になりそうな広がりや深みを持っている,贅沢な一冊だ。