- 販売開始日: 2024/04/26
- 出版社: 吉川弘文館
- ISBN:978-4-642-05958-9
唱歌「蛍の光」と帝国日本
著者 大日方純夫
卒業シーズンに歌われる定番曲の一つ「蛍の光」。明治に作られたこの唱歌には、現存しない3番と4番があった。「帝国」版図の拡大と幻の歌詞を読み解き、「蛍の光」の成立と変遷過程...
唱歌「蛍の光」と帝国日本
商品説明
卒業シーズンに歌われる定番曲の一つ「蛍の光」。明治に作られたこの唱歌には、現存しない3番と4番があった。「帝国」版図の拡大と幻の歌詞を読み解き、「蛍の光」の成立と変遷過程を「国民国家」日本の歴史の中に位置づける。唱歌教育の実態にも迫り、日本人の教化のみならず、朝鮮・台湾など東アジアの植民地支配に与えた影響を解明する。
目次
- モースが聴いた「蛍の光」―プロローグ/「蛍の光」の誕生 「国民国家」日本の成立(『小学唱歌集』初編と「蛍の光」/『小学唱歌集』初編の成立経過/「蛍の光」歌詞の成り立ち/“Auld Lang Syne”と脱亜入欧/「蛍の光」と「国民国家」日本)/「蛍の光」の拡大 「帝国」日本への道(「ふみよむ月日 かさねつつ」―学校教育/「至らんくにに いさおしく」―軍隊と戦争/「蛍の光」も広がり/「千島のおくも 沖縄も」から「台湾の果ても 樺太も」へ/『小学唱歌集』後の唱歌)/「蛍の光」の膨張 東アジアのなかの日本(東アジアのなかの唱歌/台湾植民地化と唱歌教育/韓国・朝鮮における「蛍の光」)/「蛍の光」の崩壊 「大東亜」日本の幻想(「蛍の光」と“大東亜”/「蛍の光」と“鬼畜米英”/「ひとつに尽くせ 国のため」―「尽忠報国」)/「蛍の光」の戦後 敗戦後の日本(戦争終結と「蛍の光」/戦後処理と「蛍の光」の「日本」/「国民国家」と「蛍の光」)/世界のなかの「蛍の光」―エピローグ
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「蛍の光」、明治に作られたこの唱歌には、現存しない3番と4番があった
2023/06/29 18:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「帝国」版図の拡大と幻の歌詞を読み解き、「蛍の光」の成立と変遷過程を「国民国家」日本の歴史の中に位置づける。明治期に導入された唱歌教育。その中で作られた「蛍の光」。今では歌われない3番4番には帝国日本拡大の軌跡が刻まれていた。
国民国家形成、植民地支配に唱歌教育は如何なる役割を果たしたのか。「蛍の光」と共に追う、近代日本の歴史。
蛍の光は日本製ではないので
2023/01/04 10:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大和民族以外にも、朝鮮民族、台湾の「土人」に「支那民族」、北海道、樺太のアイヌ民族、南方の「土人」、みんな帝国の臣民、みんなで唱歌を歌おうということなのだが、「蛍の光」は元々スコットランドの歌、これは都合が悪いということになって次第に歌われなくなったという、母は国民学校では「海ゆかば」ばかり歌わされていたと言ってたなあ、そういえば