東洋医学の良さを、西洋医学的に分析した画期的な内容です。
2024/06/30 23:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
鍼灸や漢方薬といった東洋医学がなぜ役立つかについて、西洋医学的(客観的)に分析した1冊です。
感覚的に行っているイメージの強い鍼灸や漢方薬の服用について、実は西洋医学的にも十分意義のある治療法であることが当書で示されています。私は東洋医学を支持している考えなので、当書でその良さが客観的に説明されていることを嬉しく思います。
この症状にはここの体のツボを押すと良い、という実践法にも触れています。ご参照ください。
ツボ・鍼灸・漢方薬がよくわかる
2024/08/30 11:07
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投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鍼灸・漢方薬などの「東洋医学」を取り巻く状況が様変わりしていて、
臨床試験での効果の報告の最前線がわかる。
ここまで、解明されてきていることに驚くばかりである。
東洋医学とはなにか
鍼灸で「痛み」が和らぐのはなぜか
心とからだを整える鍼灸の最新科学
漢方薬は体内で「なに」をしているのか
「人に効く」を科学する
今すぐ実践! ツボのセルフケア
病院・医院に、東洋医学専門の部門・医者が配置されるようになるのだろう。
もっと人の体を中心にした医療の発展を望む。
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
西洋医学全盛という現状のなか、鍼灸や漢方薬はなぜ効くのか?という疑問に科学的にアプローチする一冊。
考えてみると、経絡秘孔そのものの「北斗の拳」や気が重要な「ドラゴンボール」など東洋医学的ですね。やはり秘められたパワーというイメージがあるのかも。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
東洋医学が何に効果的で、どのような加工科があるのか今まで知らずに使っていましたが、いい勉強になりました。
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東洋医学はなぜ効くのか、
漢方(とても大きな意味での)について。 科学的な見地から効果を判定する。
PubMedの論文から、効果ありと報告を述べている。見解を述べている
現代の医学では、人間、人体の効果・反応は 解明出来ないものが多かった。
現在、医学技術の発達により、詳細な人体 構造が分かるようになってきた。 また、集めたデータを膨大なデータを解析する こともできるようになってきた。
古来、人類が経験的に、病を直してきた。 ことが、科学的に証明出来るようになってきた。
東洋のみならず、世界の別な地域でも 同様な治療が行なわれた形跡があるようで とても興味深い。
現在の日本の医療、健康保険を使った 医療でも、漢方(薬)が適応となる
実際の医療現場では、漢方に習熟した、 医療関係者は多くない。
東洋医学と聞くと、うたがわしいと感じる 人たちも存在するが、末解の部分が多いためであると考えている。 実際には、救われる者が多くいる。
本書が、そんな、、病をかかえる人、 医療関係者の理解を深よる一助となる ことを願っている。
自分でできることかあるか! ためしてみたいと思う。
世界三大伝統医療 結合医療
鍼灸「ツボ」「経絡」 「痛み」の正体
人体の回復力を引き出す 脳の神経伝達物質 免疫機能を調節する
漢方薬とはなにか 効くとは何か プラセボ効果
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東洋医学・漢方とはについての話から、科学的にどうして東洋医学は効くのかという説明があり、人体の精妙さに改めて感心した。保険治療に東洋医学の生薬が使われていて、医学部の教育にも現在は東洋医学の内容が含まれているというので、どうりで処方薬に生薬が出てくるのかが分かった。
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この本に興味を持ったのは、自分が若い頃からの便秘症で排便が苦行、下剤を飲んでも苦行という悪循環から、漢方薬に救われたからだった。漢方薬のおかげで、(おそらく)人並みに楽な排便ができるようになり、なぜ漢方薬がベストなのか不思議に思っていた。
この本は、最近の研究から、神経ネットワークへの鍼灸の作用や漢方薬の成分の免疫への作用が解き明かされていて、興味深い。とはいえ、解説のレベルは、一般向けとは思えないほど詳しく、一度に覚えきれないほどの専門用語が続出し、何度も読み返さないと理解できない。
鍼灸師さんや薬剤師さんでも、ここまで詳しくないだろうと思えるレベルだ。むしろ鍼灸師さんや薬剤師さんが本書を読み込んだら、患者対応にむちゃくちゃ役立つだろう。
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近年、東洋医学のメカニズムが、科学的に解明されるようになってきた。
なぜ効くのかが、わかりやすく解説されている。
漢方薬やツボなど、セルフケアにも役立つ情報満載。
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鍼灸や漢方を科学的に検証している。がん治療などでも、医療保険が効く漢方薬を推奨されることもあり、試験や論文などの情報ももとにしてある。
漢方や鍼灸を一歩踏み込んで知りたい人にはいいと思う。一方、気軽に読みたい人には、初心者向けの健康本を読んだ方がいいかもしれない。
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鍼や漢方の威力は以前から体感していたが、その仕組みを理解するためにNHKの番組に加えて本書も読んでみた。結論としては専門的過ぎて一読しただけでは浅い理解も難しい印象。それは番組で、ということかな。でも東洋医学の効果が帰納的から演繹的に解明されつつあるのは嬉しいこと。
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本書は、東洋医学(鍼灸、漢方薬)がどう効果を発揮するのかを解説する。
著者のうち、山本さんはNHKの科学系番組をよく手掛けているディレクター。
そこに医師で補完代替医療にも詳しい大野さんが加わっている。
図も多く、伝える工夫はされている。
でも、高校程度の生物学の知識がない(私もその一人)と、少しつらい部分もある。
鍼灸の効果は、ツボへの刺激が末梢・脊髄・脳に作用し、組み合わされることで生み出されるのだとか。
それぞれのメカニズムが説明されている。
例えば、末梢では刺激が「軸索反射」による神経系の炎症を引き起こし、血流を増加させ、痛みのある部分に滞留していた痛み物質(ブラジキニン、プロスタグランジンなど)を除去していくとか。
あるいは、ツボは腱の近くにあることが多く、その刺激により、腱紡錘(張力センサーの役割があるとか)が活性化し、筋肉を緩めていくのだとか。
この辺りは、なんとなく「血行が良くなって痛みが和らぐ」という形で、どこかで聞いてきた話とも重なる。
脊髄後角での痛み物質の伝達をコントロールする、ゲートコントロール理論のあたりからは、自分にとって新しい話だった。
慢性痛ではここの神経回路が混線したり、異常な活性化が起きているが、鍼灸は内因性オピオイドを分泌させることができるようで、神経の働きを穏やかにできるらしい。
そして、驚いたのはその刺激は、ソフトなもので効果が出るということだった。
脳の働きでは、「下降性疼痛調整系」という痛みをコントロールする神経経路が取り上げられる。
ノルアドレナリンによる神経活動と、セロトニンによるものとがあるそうだが、いずれも脳への痛み信号を和らげることができるらしい。
鍼灸の刺激は、弱っている中脳中心灰白質(PAG、痛み情報の指令を受ける器官)の神経活動を活性化させて、鎮痛効果をもたらすのだそうだ。
ここらへんにくると、なかなか難しい。
後半は、漢方薬の効能や副作用が説明されていく。
一週間ほど前、風邪をひいて病院で漢方薬にするか、西洋薬のどちらにするかと聞かれた。
その時処方されたのが小青竜湯だった。
本書で、それがアレルギー症状の鎮静に効果があると知った。
「よく効きます」とは聞いていたが、実際本当によく聞いて驚いた。
漢方薬は体質改善しかできないと思っていたから。
まあ、考えてみれば、西洋薬にしても漢方にしても、植物などから成分を採っていたりするし、成分は煎じ詰めれば化学物質なのだけれど。
冒頭に出てくる話が面白い。
鍼、灸を中心に、東洋医学は欧米でも医療に取り入れる動きがあるという。
臨床的効果の検証も進んでいるが、中国、韓国、日本では方法や、漢方であれば製法なども異なっているため、再現性が担保しづらいという問題があるという。
巻末の方ではランダム化比較実験による検証がどれくらい進んでいるのかという話が紹介されている。
中医での検証はだいぶ進んでいるようだが、日本流の「Kampo=漢方」では��検証数も桁二つくらい少ないそうだ。
何か医学界の国際関係が垣間見えるような。
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かなり専門的な本当で医学的にメカニズムが解説されている。個別の漢方の効能やメカニズムも説明されていて専門性を伸ばしたい人向けの内容。
最後には頭痛、腰痛、肩こり、不眠など症状に合わせたツボの位置と押し方が書いてあるが、自分は実践しないかな。
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所謂鍼灸とか漢方薬とか。
そもそも「効く」とは何か。
痛みを取ることが、効くことなのか。
うーん。
効く理由が解明されてきてるが、まだ判明していないこともあるが、WHOでも認められてきていてというくだり、ぼくは、胡散臭いとしか感じなかった。
WHOって、だってあれやん。
しかも、Chinaの影響バリバリでしょ。
そもそも経絡って何ってところもかなりあやふやで、ツボって何、痛点と同じだからなんなんだろう。
色々専門的な説明はある。
神経の働きとかなんとか。
でもそのへんて、「実は」「考えられる」「報告されている」とかなんつか、因果関係とかの説明ではなく、事象の解釈で世の中を振り回してきた色んなトンデモ本と同じ空気を感じてしまった。
信じると、見えないものが見えてくる。
別段「東洋医学」が誤っているとは思ってないし、先々、きちんと医学として検証されて活用されればいいと思っている。東洋医学が科学に基づかないわけでもあるまい。効果があるとすれば、そこは「物理化学」がきちんと作用しているはずだろう。
ただ、本としてはなあ、という感想。
やたら漢方薬を並べて具体的な効果を書き連ねているところなんか、本当にブルーバックスかよと思ってしまった。
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神仙思想のような幻想的な印象が捨てきれなかった鍼灸や漢方薬などの東洋医学へのアプローチの仕方が大きく変換したことがわかった。「理屈はわからないけど効く」の理屈の部分が、人体のどの部位のどのホルモンや神経組織にどう働いているから効くのかまでわかっている部分もある。なんだか、ここ数年で、陰謀論とか、オカルトとか言われて相手にされなかった部分が徐々にリアルな世界に姿を現してきているように思う。この調子で近いうちに夢のメカニズムとかあの世の仕組みとかもわかってしまいそうで、とてもわくわくする。
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難しくて流し読み。
灸は敢えて傷付けて回復を高めるなど。なぜ効くかわからなかったものなどに対して、後付けで最近分かってきたことが肉付けされている。
巻末のツボ集が一番役立つかな。