- 販売開始日: 2024/07/01
- 出版社: 日本文芸社
- ISBN:978-4-537-21858-9
眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話
著者 松原始
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使...
眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話
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商品説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
【知れば知るほど好きになる!? 「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!】
黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。
不吉なシンボルとされる一方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。
「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」
――はじめにより抜粋―――――
カラスは否応なしに、あなたの隣にいる野鳥、隣人です。
はるか昔からカラスは人間の近くにいて、伝承の中でも神であったり、イタズラものだったりしました。
好き嫌いはあっても当然でしょうが、カラスのことを知っていると、
少なくとも、「わけがわからなくて怖い」という印象は薄れるはずです。
落ち着いて見てみると、カラスって面白いこといろいろしますよ?
世界でハシブトガラスがこれほど間近に見られるのは日本くらいですから、見ないのはもったいないのです。
では、カラスの世界をご紹介しましょう。
<著者について>
松原 始(まつばら はじめ)
京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。専門は動物行動学。東京大学総合研究博物館・特任准教授。研究テーマはカラスの生態、および行動と進化。『カラスの教科書』(講談社文庫)など著書多数。
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カラス博士の豆知識
2024/01/06 08:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
カラスに関する豆知識がつまった本です。
これまでの著作と重複する部分がほとんどですが、カラスのかわいいイラストと一緒に見開きで一つのトピックをまとめてわかりやすく書かれていた。
最初に出てくるのはカラスの基本の「キ」、ハシブトとハシボソの見分け方です。
生息域が森林と見晴らしの良い開けたところという違いがあり、横から見ると羽毛が膨らんだ丸いおでこかすらっとした頭かという違いもあり。
わかりやすい違いは鳴き声で、「カー」と鳴くのがハシブト、「ガー」と嗄れ声なのがハシボソ。
通勤路に毎日のようにいるカラスをよく見てみよう。
カラスは世界に四十種類ほどいて、日本で通常みられるのはハシブトとハシボソに加えてワタリガラス、ミヤマガラス、コクマルガラスの五種類。
日本で繁殖するのはハシブトとハシボソで、他の三種類は日本に渡ってくる冬鳥だ。
ちなみに真っ黒なカラスに極めて近縁な鳥がゴクラクチョウだそうです。
カラスといえばゴミあさり、ゴミ問題といえばカラス対策と連想するように、都会のカラスの餌場はもっぱらゴミ捨て場だ。
カラスが一日に必要とするエサの量は100~200gで、人間に換算すると10キロもエサを食べているそうです。
40度近い体温を維持して空を飛ぶためには多くのエネルギーが必要になるんだとか。
なので高カロリーのフライドチキンやマヨネーズが大好きで、低カロリーの葉物野菜なんかは食べないそうです。
果物も大好きだそうで、ウルシやナンキンハゼのように甘くない果実もワックス状の油脂を栄養にできる。
もちろん果実の方もカラスに食べられて種をまいてもらう戦略なのでここはウィンウィンなんだろう。
エサを手に入れるとヒナやヒナを育てているメスに持って帰ったり、貯食をしたりと忙しい。
この貯食の延長線上に「線路置き石事件」があったり、巣作りのための「ハンガー泥棒」がいたりとカラスと人間の生活が密接しているのがよくわかる。
それでも営巣場所には神経質なようで、なるべく常緑樹で人目につかないような場所に巣を作ったりねぐらにしているそうです。
春から夏にかけての子育て中に人間が巣やヒナに近寄ると襲ってくることもあるが、この時に「鳴きながら近づいてくる」「枝を叩いたり葉っぱや枝を投げる」「頭をかすめるように飛ぶ」「後ろから蹴り飛ばす」ときちんと段階を踏んでくるので、人間としては早めに気づいて立ち去るべし。
他にもカラスの習性や生態、神話のカラスの話も詰め込まれていて楽しく読みました。