吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実
著者 藪本勝治 著
電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。鎌倉幕府草創から中期までの事績を記した『吾妻鏡』。源頼朝挙兵に至る経緯、二代将軍頼家の暗愚、三代執権北条泰時の武勇...
吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実
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商品説明
電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。
鎌倉幕府草創から中期までの事績を記した『吾妻鏡』。源頼朝挙兵に至る経緯、二代将軍頼家の暗愚、三代執権北条泰時の武勇と仁徳ほか、小説やドラマが描く挿話の多くはこの史料に基づく。幕府の公式記録とも言われるが、史実の錯誤や改変も少なくない。本書では平家追討、奥州合戦、実朝暗殺、承久の乱など主要な合戦や争乱の叙述を、近年の研究も踏まえて検証。「正史」に潜む虚構を洗い出し、隠された意図を明らかにする。
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正史のようで正史出ない
2024/12/23 14:02
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ねたばれ 「世を乱す平家勢力に対して頼朝が義兵を挙げたのではなく、実際には武士たちは在地の利害で動いていた」「富士川の合戦は甲斐源氏の決定的な貢献のおかげ」「頼義を武門源氏の祖とする認識は虚構、曩祖はその子義家」「和田合戦は三浦一族の族長を争う義盛と義村の内紛」「比企氏の乱というよりは北条氏の乱」「後鳥羽院の挙兵目的は幕府上層を北条氏から三浦氏にすげかえることだった」というのが今の研究者たちの流れだという、吾妻鏡という本は鎌倉幕府の「正史」、公式記録だと思っていたがさにあらず、頼朝の政道は、悪王化した頼家、実朝ではなく、徳人・泰時に継承されたという北条、なかでも泰時を持ち上げまくった北条得宗家の正統性を説いただけの「正史」だったのだ
歴史は勝者が創り出す
2024/10/19 14:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:high29 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと地方でも弱小の北条氏が
源頼朝というキーパーソンを手にした事により
将来が開け、
権力を離したくないための
自分たちの正当性を認めさせるのが吾妻鏡なんですね。
鎌倉時代
2024/09/16 05:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国語教師だそうだが歴史的理解もよくされている。様々な資料から虚実を明らかにしようとする姿勢は納得がいく。全文ではないが大事なところの抜粋である。
政権を正当化する物語
2024/09/10 11:11
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
鎌倉幕府の正史と教えられていた「吾妻鏡」、それを物語として捉え内容から歴史事実や背景を詳細に考察している。大きな戦乱と戦後の対処から見えるのは源家三代将軍や摂関・親王将軍を頂いても実質的最高権力者であった北条得宗家の行いを正当化し編纂してきた「吾妻鏡」。考察も一次資料を丁寧に読み込んでいる感じがした。
歴史学を専攻しているのではなく国語の先生という経歴には驚いた。その経歴から史書を物語から見ているのであろう。
正史とはいえ
2025/07/27 21:08
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
吾妻鏡は、鎌倉幕府の正式な歴史書、と言われています。しかし、どの時代も、勝った者が記したのが正史、ならば、都合の良いように改変し、正式な歴史書になっている……という視点から。なるほど、こういうかいしゃくも出来ると、興味深い内容でした
歴史書の解説。
2024/09/30 23:33
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投稿者:キェルケゴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『応仁の乱』のヒット以来、中公新書の歴史解説本の出版が多いと感じられる。歴史書としては有名な吾妻鏡の説明だが、内容が真面目な正式記録だからか、あまり面白く目新しい着眼点は見いだせなかった。