教養としての世界の政党

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　世界の政党とは何か

　大枠で知りたい方は読んでみることを勧めます。

　ですが、読む上で注意したいことをお伝えさせていただきますと、筆者自身の経営している組織の名前に「グローバル」があるため、そもそも彼はグローバリズムを肯定していますし、そうすることで自分が利益を受けられる身分であるということです。個人の人権だとか、リベラルだとか、一見美しいことのように思われますが、彼自身があとがきで素晴らしいと言っている「ソ連の体制は認められないが、アメリカをはじめとした西洋の価値観で世界を決めつけることも反省すべきだ」と述べたソルジェニーツィンの意見と矛盾した内容が記されているのです。
　リベラルが大好きな多様性という言葉も、自分の美意識に敵う多様性だけを許すということであり、正直に「美意識や伝統に反するものは断る」と述べている保守と比べ、「認めるよーやっぱり認めないよー」ということをころころ変えている無責任な政治家のような態度は、かえって後から騙している分失礼だと私は考えています。
　ひとつ例を挙げますと、「江戸時代より遥かに豊か」とか、「トランプのような独裁的」とか、かなり偏った情報によって、私的感情が見え隠れしているのです。日本人なら、日本人が読んで嬉しくなるようなことを書くべきではないでしょうか。あるいは反省するべきことがあるなら、それとしっかり向き合った上で、より発展に向かう希望を述べるべきではないでしょうか。少なくとも私はそういう人に教養を学びたいです。ゆえに、アホウドリの虐殺など、悲しい反省を伝えた上で、日本のことを好きになるようなことを伝えている茂木誠さんや松原始さんのような人の図書が、私は個人的に好きです。アメリカのとある政治家も、中国政府との応対の中でこう語ったことがありました。「私たちは確かに奴隷を酷使して来た歴史がある。しかし私たちはそのこととこれからも向き合っていくのだ。見て見ぬふりをし、（ウイグル・チベット、反政府志向者たち等への）弾圧を繰り返す貴国とは違う」と。
　事実を曲げたプロパガンダには断固として違うという戦い、しかし確かに間違ったことならば誤魔化さず向き合い、反省する。だからこそ、間違った言いがかりに屈して己を卑しめることなく、かといって反省を疎かにするような驕りもなく、正しく誠実に、やさしく生きることが出来るのだと思います。宇宙刑事シャリバンもいうように、強さは愛だ、です。やさしさで繋がるためには、騙されず、敗れないために強くあることが前提にあります。そのうえで、やさしくあればいいのです。それも、施してやろうという驕りではなく、相手が自発的により善く生きられるよう手伝うというだけでいいのです。






　※
　以下、ネタバレを含みます。
　感想というよりも個人的な雑記となります。
　時間の許す方のみお付き合いください。







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　ジョージフロイドも、白人警官に○ろされたのではなく、そもそも麻薬常飲者でしたので、「息ができない」という訴えは、典型的な副作用によるものだったのです。それをショッキングな映像と被せて国民を騙した事実は、すでに検査によって認められ、キャンディスオーウェンズ氏をはじめとした、勇気ある人の告発によって、少しずつ改められています。申し訳ないですが、素人の私ですら知っているこの程度のことをご存知ないのは大変に惜しまれることです。いかんせん、紛争に繋がるほどの要因なので、国際的な有識者に指導する立場で在らせられるならなおのこと、しっかりと学んでもらいたいと願っています。やまたつ氏の著作も、ジョージフロイドの死因についての詳しい資料が見られるので、お勧めします。


　そして、アラブの春。
　あれも、ヒラリーが仕組んだネオコンの金儲けです。フセインのときはむしろ暮らしは安定していたのに、ブッシュ政権が嘘の化学兵器を根拠にして彼を惨殺せしめたのと同じことでした。あれはまさに現地の人からしたら余計なお世話そのものなわけですが、それと同じヒラリーの陰謀を例に挙げて、「民主化が遅れている！」とはどういう感想なのでしょう。私にはよく分からないというだけなので、分かる方に分かりやすく教えて頂きたいです。前述の通り、ソルジェニーツィンの発言を快く思っているのなら、そもそも民主主義や近代政党って正しいのか？という疑問も当然に併せ持っていてもらいたいです。
　といいますよりも、そもそも人類の行動は絶対に正しいことなど何一つないのです。時代や価値観によって少しずつ変わるのですから。自分たちが今、世襲制の政党政治の中に暮らしているからといって、それらを特別なもののようにあやかるのは、それこそリベラルな人が聞いて嘆きそうなものではないでしょうか。アメリカと世界を泥沼に引き込んだFDRの功罪を明らかにするならともかく、功績のみを語っているあたりも、だいぶ、ハーバードと学術会議に偏っているのではと疑念を持たざる得ません。





　ただ、共感したこともあります。
　それは、人類の価値観だけで地球を見るのではなく、あらゆる命の声をかける技術が開発されれば、そうした声も大切にしながら、この地球を生きていくことができるはず＿ということです。
　実際、一神教の世界観は、あまりにも自然を軽視し過ぎていました。その理由はオオカミを恐れたためだと知ると、同情もしますが……簡単に説明しましょう。キリスト教が権力を持ち、彼らの組織として異端であるために惨殺してきた少数部族たちが住んでいた場所というのは、ともかく、森の近くでした。外国の絵本などでお馴染みのように、森とは狼の住む場所であり、そのような場所に住むものは、みな魔女であるため、○ろしてしまえ！というのが心理的な本音であったそうです。※分裂病と人類/中井久夫 参照　ここで述べた魔女とは、男も含みます。魔女は男に化けることも出来るというものです。……LGBTQイデオロギーを使って、国家観を破壊しようというグローバリストの狙いも、正直、この魔女狩りの価値観というか、魔女の復讐をメタファーにしているのではないかと思えます。今はメイクでいくらでも性別を隠せます。まさに化けるのですから。実際、私もメイク動画などを観ると驚かされます。ご自身が「私は顔が平坦だから」と自重していた男性が、驚くほどの美人に仕上がっていましたから。
　ただ、私は月刊・百合姫を購読するほどに百合が好きなので、化粧をしたいという願望を持つトランスの方を否定はしません。ですが、肉体の切除や手術までいくと、一旦止まって考えて欲しいと願ってしまいます。なんといっても化粧ぐらいなら、それこそ、歌舞伎の文化がありますから、男性が中性的な美しさを見せるというのは古くより日本には馴染みがあり、戦国大名の小姓をはじめ、同性の性行為はありふれていました。今さら日本では議論する必要がないことなのです。このあたり、ジェンダーに遅れてるなどと指摘するラームエマニュエル大使に対して、「あなたこそ日本の歴史を倣ってはどうか」ぐらい言い返しても良さそうなものです。笑
　話がだいぶそれましたが、もとに戻しましょう。そうこうして、魔女狩りの歴史があり、森を恐れた西洋は、次々と自然を支配しようとしてきたのです。対して日本や東洋は、自然や森は恵みを与えてくれると同時に恐るべきものであり、敬虔さと感謝を併せ持つ相手でした。そもそも、自然と書く通り、自分自身のことだったのです。このあたり、べべちゃんさんやスティーブPOVさんのように、日本語が話せる外国の一般人が、自分のSNSで、日本的感性で語ってくれていて嬉しかったのをよく覚えています。（どちらもYouTubeのチャンネルがあります。興味がある方はお調べください）
　自然を自分自身と考える。ゆえに動物や草花、水や精霊の声も聞いて、受け入れて生きるという考えは、とてもよいことだと思います。それらをこれからの私たちは、量子化学の発展に伴い、媒体を通じて感じられるようになるかもしれませんか、おそらく古代の私たちの祖先は、そんな遠回りをしなくても、自分の松果体と魂だけで、感じ取ることが出来ていたのではないかなと思います。彼らはどの感性に還ることは容易ではないでしょうが、少しずつそうなっていけたらいいなと願っています。





　冒頭にも記しました通り、「え、それ違くない？」と思えることがあまりに多かったのですが、実際役立つ知識もいくつかありました。皆さんにとって本書がどう映るのか。是非とも感想を読ませていただきたいです。





　ここまで私の散文にお付き合いいただき、ありがとうございます。
　
　あなたのこれからの日々が、やさしく、あかるく、おだやかなものになりますように＿＿

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元外交官であってここまで、各国の政治体制、課題、政党などをまとめた本はなかなかないと思います。特に日本人がなかなか知らない国の政治体制まで書いてあるのはなかなかないと思います。
歴史背景踏まえた考察などもあり、非常に勉強になる。
私としてはアフリカのボツワナなど非常に安定してて、政治家もちゃんとしてる国である事とインドが大統領制であることは知らなかったので、勉強になりました。
#読書
#読書ノート
#読書好きな人と繋がりたい
#教養としての世界の政党

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400ページと大部なので、読み終わった頃には最初の方の内容を忘れてしまっており反省。ただ、全体としては、地政学の主語を国ではなく政党単位で見ることにより、世界情勢の解像度が上がるということはよく理解できた。特に、アメリカや西洋だけでなく、ラテンアメリカやアフリカ、中東の政党について解説してあり、他では読んだことなかったたので興味深く読めたと思う。

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地政学及び関連する知識を学ぶ必要があると感じており、表紙の内容に惹かれて購入。
政党という視点から各国の考え方、背景にある宗教，民族、歴史について、基本的な事項を抑えられる良書と思う。歴史や宗教等は別途知識を深める必要を感じるが、まずおおまかに学びたい人にはおすすめの一冊。
一回で全て頭に入ったわけではないので、海外ニュースの情報収集をしつつ本書を読み返すのが知識の定着に良いように感じる。

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政党視点で各国の情勢が見える。政党というと名前が堅苦しく、どれがどれだかわからなく、とっつきづらい印象を持っていた。政党はマジョリティからマイノリティまで様々な人々の代表で、各国ともに地域、民族、宗教、その他各国色々な事情を反映したものであり、各国内政事情を理解するには最適なものと理解した。中東やアフリカの各国情勢について、日本ではあまり報道されないため、自ら情報を取りにいくことが重要。

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リベラルよりな方だなとは思うが、フラットな視点で政党単位で政治をみられる素晴らしい一冊。

2024年現在の各国の状況を概観で確認するには良いものです。